第10回
監修・執筆: ファイナンシャル・プランナー(認定者)
島田昌夫

●保証料とは?
このコラムは、住宅ローンや税金に関する私の相談事例をもとに、毎月耳よりな情報をお届けしていきます。(1)上手な住宅資金づくり (2)効率的なコストカット方法 (3)税制関連の最新情報 といった切り口で適宜ご紹介していく予定です。皆様の家づくりにお役立ていただければ幸いです。


Q
保険料と保証料の二つについてはよく耳にしますが、どこがどう違うのでしょうか。よくわからないので教えてください。(主婦・29歳)

A
保険料と保証料とは、いずれも「もしも」のためのコストです。まず前者の保険料は、団体信用生命保険(以下団信)の保険料を指します。住宅ローンを払う義務のある方がこの保険に加入しておくと、「もしも」死亡されたり高度障害と診断された場合、この団信の保険金でローンの残りが返済されます。その結果、ご家族にはローンの支払い義務が一切残りません(詳しくは本連載第5回をご覧ください)。

これに対して、後者の保証料の方は、連帯保証人を立てる代わりに支払う費用です。「もしも」ローン返済が不可能になった場合に保証協会(保証会社)が金融機関に対して全額立替払いをします。保険の「もしも」と異なる点は、ローンの支払い義務が消えて無くならない点です。金融機関に対する返済の義務にかわって、こんどは保証協会(保証会社)に対する返済の義務が発生します。

この保証料には支払い方式が二つありますので、チェックしておきましょう。

外枠方式
融資実行時に保証協会(保証会社)に一括で支払う方式です。一括払いのため、次にご説明する内枠方式より若干ですが保証料合計支払い額は少なくなります。公庫融資や年金融資のような公的住宅融資の場合は、この外枠方式だけです。

内枠方式
毎月の返済額に上乗せして支払う方式です。最近の民間の住宅ローンでは、内枠・外枠どちらか一方の方式を借り手が自由に選択できるようになってきています。が、内枠方式のみや外枠方式のみの住宅ローンもかなり存在しますので、個別にご確認ください。

さらに、この保証料を無料にしたりキャンペーン中のみ無料にする民間金融機関も登場しています。インターネット等を十分活用してリサーチすることをおすすめします。

もうひとつ、まぎらわしいのが保証事務手数料です。これは、文字通り保証料に付随する手数料で、ほとんどの民間金融機関で別途請求されます。かつては保証料を無料にしておトク感を出すかわりに、この保証事務手数料を世間相場に比べて少し高めにしているケースもあったようです。これは、たとえるなら「ただの大根をもらいに遠くの八百屋へわざわざバス代払って出かけた話」であり、本当に得したとは言いにくいのです。気づかないままに借りた方も多かったのではないかと思います。そこで住宅ローンを組むときには、特定の金融機関1社の商品にこだわらず、数社の商品を保険料や保証料、そしてこの保証事務手数料など項目別に比較検討して、慎重に選択することをおすすめします。なお、民間住宅ローンで保証料を支払う場合でも、まれに連帯保証人 まで要求されることもあるようです。この点も、審査を受ける際よくご確認ください。

住宅金融公庫融資の保証料が知りたいときは
http://www.jyukou.go.jp/head/site_map_index.htmlへ。

point10 保険料と保証料と保証手数料の違いを知ることは、ローンを比較検討する上でも重要。

 
保証料

※本コラムの内容は、2003年12月現在のものです。本掲載記事を許可なく転載することを固くお断り致します。
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