耳より住宅マネー講座
第38回
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自営業と住宅ローン
このコラムは、住宅ローンや税金に関する私の相談事例をもとに、毎月耳よりな情報をお届けしていきます。(1)上手な住宅資金づくり (2)効率的なコストカット方法 (3)税制関連の最新情報 といった切り口で適宜ご紹介していく予定です。皆様の家づくりにお役立ていただければ幸いです。

Q

民間金融機関から住宅資金を借りようとすると、自営業では難しいケースがあると聞きました。その背景と対応策について教えてください。(自営業・33歳)


A

国土交通省の調査(下図)によれば、希望した融資が受けられないと民間金融機関に判断された場合の理由第2位(39.6%)は、雇用形態(自営・契約社員等)となっています。1位「カードローン等の他の債務の状況や返済遍歴」(61.3%)には及ばないものの、かなり高い率ではあります。したがって、ご相談者のような不安を抱かれる方が少なくないかもしれません。(下図「平成16年度民間住宅ローンに関する調査(住宅関連業者向け)結果報告書」)
ここで確認しておきたいのが、公的融資と民間住宅ローンのスタンスの違いです。公庫融資やかつての年金住宅融資(2005年1月31日申込み分で終了)は、「物件への融資」を基本としています。
これに対して民間金融機関の住宅ローンは「人への融資」です。したがって、民間金融機関は融資にあたって「申込人の属性」を重視するのです。この「申込人の属性」とは、年収や勤務先、勤続年数だけでなく、他からの借入れも含むところであり、これらのポイントが融資の可否を大きく左右するわけです。金融機関の中には、自営業の方の申込みを最初から受付けないところもあります。また、受付けるにしても自営業者の方には営業開始後少なくとも3年以上経過していることを求めるのが一般的です。しかも、過去3年間の申告所得についても一定額以上を求められますし、未納税額がないことが条件とされます。したがって、所得の申告をきちんとしていないようなケースでは融資を受けるのが難しくなる可能性が高いといえます。十分ご注意ください。
次に現時点で考えられる対応のヒントをいくつかご紹介します。

対応のヒント1公庫融資を利用する。


すでに述べたように、公庫融資は基本的に「物件への融資」ですので自営業の方にとっては利用しやすいメリットがあります。ただし、新規融資は平成18年度末すなわち2007年3月申し込み分までです。残された時間が少ないことを意識しておくことが必要となります。

対応のヒント2「フラット35」を利用する。


「フラット35」は公庫融資の代替として登場した住宅ローンです。公庫融資同様に一定の収入基準のクリアはチェックはされるものの、「申込人の属性」は問われないのが一般的です。ただし、扱う金融機関により金利や保証料が異なる点について研究が必要です『(詳しくは、本シリーズ第32回「「フラット35」と他の融資の比較ポイント【1】」および第33回「「フラット35」と他の融資の比較ポイント【2】」をご参照ください)。

対応のヒント3自営業向けの住宅ローンを利用する。


最近は金融機関もローン競争ではしのぎを削っており、事情も昔よりは変わってきているようです。民間のローンにしても最近では、あえて自営業向け商品も登場してきました。ただし、このような新商品について見つけ次第すぐにあっさりとは決めてしまわず、資料をできるだけ多く取り寄せ、詳細に比較検討されることをおすすめします。
なお、基本的な手法ではあるものの、積立型預貯金の利用により、着実に住宅資金をつくっていくことは、自営業、勤労者を問わず重要なことは言うまでもありません。

point37 自営業の方は、住宅資金の融資を受ける方法をいろいろ模索してみることが大切。

 

※本コラムの内容は、2006年6月現在のものです。本掲載記事を許可なく転載することを固くお断り致します。
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