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第一印象が重要!引っ越しの挨拶で意識したいマナーやタイミング

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建物の引き渡しが終われば、元の住まいからマイホームにいざ引っ越し。
新しい暮らしをスタートさせるにあたり、近隣の人たちとの関係は良好に保ちたいですね。
そこで欠かせないのが引っ越しの挨拶です。ただ、引っ越しの挨拶の正しいやり方がわからず不安な人も多いのではないでしょうか。
今回は、引っ越しの挨拶がなぜ必要なのか、挨拶する際のマナーなどについて考えてみましょう。

引っ越しの挨拶をする理由とは?

引っ越しの挨拶をする目的は、近隣に住む人たちとの顔合わせだけではありません。
事前に挨拶し、礼儀を通したうえで、安心してもらうという目的もあります。

引っ越し作業中には、大型のトラックがマイホームの前に停車したり、引っ越し作業員たちが大きな荷物を運び入れたりするため、どうしても騒音につながる音が出てしまいがち。
また、引っ越した後は荷造り用のダンボールが大量に出てしまうなど、ゴミの問題も考えられます。
マイホームへの引っ越しで気分が高まっているときだからこそ、近隣の人たちへの配慮を忘れないように心がけたいもの。
迷惑をかけてしまう可能性があることを伝え、丁寧に挨拶をしておきましょう。

長く住む家だからこそ第一印象が重要

新居を構え新たな土地に移り住むことは、その土地にあるコミュニティに参加するということでもあります。
引っ越しの挨拶を怠ると印象が悪くなってしまいます。近隣の住人と良好な関係を築くためには、良い印象を持ってもらうことは不可欠です。
引っ越しの挨拶は第一印象を左右する重要なポイントになるでしょう。

特に年配の方は、その土地に長く住んでいる人が多いもの。
挨拶のときに礼儀や人柄も見られているという意識を持ち、服装や言葉遣いにも気を配ったうえで挨拶するように心がけましょう。

どんなタイミングで挨拶すればいいの?

引っ越し作業がスタートすれば、騒音の発生は避けられません。
そのため、引っ越しの荷物が到着する前には挨拶しておきたいところです。
朝の早い時間に挨拶に訪問してしまうと迷惑になることもあるため、家事や朝の支度が終わり少し落ち着く10時以降の挨拶なら、それほど迷惑になることも少ないのではないでしょうか。

また、朝の早い時間から引っ越しがスタートする場合は、当日の引っ越し前に挨拶することが難しいことでしょう。そういった場合は、前日に挨拶に行くなどの調整を。
ただし、夕方に挨拶するなら、夕食の準備が忙しくなる時間帯は避け、なるべく夕方5時ごろまでに伺うなどの配慮をしましょう。

もちろん建築前の挨拶も欠かせない

引っ越し当日の挨拶はマナーとして欠かせませんが、建築前の挨拶ももちろん重要です。
マイホーム建築は竣工を迎えるまでに少なくとも3カ月程度の工事が続きます。
工事中は引っ越し作業以上に騒音が出るもの。大型のトラックが出入りしますし、作業によっては大きな音も出ます。

施工会社の担当者が近隣に住む住人に対し、工事を行う旨の挨拶をするのが一般的ですが、実際に建築される建物に住む当人たちの挨拶も欠かせません。
建築中から少しでも良い印象を持ってもらえるよう、挨拶は忘れないでおきましょう。

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挨拶する範囲は?

近隣の人たちへの挨拶といっても、どのあたりまでを近隣というのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
古くから「向こう三軒両隣」などという言葉があったように、挨拶回りをするべき範囲とされているのは一般的に両隣の家と向かいの家の三軒です。
いわゆる近所付き合いをすることが多くなる範囲であり、ゴミを捨てる際や庭の手入れをする際など、常日頃から顔をあわせる機会も多くなることでしょう。

また、家の密集具合や隣接具合にもよりますが、少しでも不安に感じる場合は、裏の家に挨拶しておいてもいいかもしれませんね。

挨拶には誰が行くべきか?

誰が挨拶に伺うかについては、二通りの考え方があります。
まずは、どういった家族構成かを正しく知ってもらうために家族全員で訪問するほうが望ましいという考え方。
家族それぞれの雰囲気や年齢などを知ってもらうことで、近隣の人たちに自分たち家族のイメージを正しく持ってもらうためです。
年齢によってライフスタイルも異なりますし、家族の人数によっても日々の暮らし方が違います。
赤ちゃんがいるなら泣き声が響くこともありますし、子どもが多い家族の場合は、元気に遊ぶ声が響き渡ることもあるでしょう。
引っ越し後の付き合い方を考えるうえで、近隣の人たちからの理解を得られやすくなるといえます。

一方、人数が多い場合は家族全員で挨拶に伺ってしまうと、相手が戸惑ってしまう可能性もあるでしょう。
パパかママのどちらかと子どもで訪問するほうが望ましいケースもあります。
その際は、どういった家族構成なのかを口頭で伝えるようにしましょう。

挨拶の手土産には何を選ぶべき?

手土産には500~1,000円程度の粗品を持参するのが一般的です。
高価なものだと相手に気を使わせてしまうので、石けんや食器用洗剤とスポンジのセット、タオルセットなどが望ましいでしょう。
また、地域指定のゴミ袋やラップなど、よく使われる消耗品を選ぶ人も多いもの。
気軽に受け取ってもらえるものを選ぶのがポイントです。

挨拶の手土産となる品物には「のし紙」をかけて渡すのがマナーです。
のし紙には名字を書き入れることができるため、名刺代わりにもなります。

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相手が不在だった場合の対応は?

もし、挨拶に伺った際に相手が不在だった場合は、曜日や時間帯を変えて2~3度は訪問してみましょう。
別日に挨拶に伺う場合でも、引っ越し当日と同様、朝の早い時間や夕方以降の家事が忙しくなる時間帯は避けるようにします。

引っ越しの挨拶はあくまでもこちらの都合です。
近隣に住む人のなかには、知らない人の訪問に応対しない人もいるでしょう。
また、世間的には休日でも、働きに出るパパもいます。
家のなかにママと子どもしかしない場合は、警戒心から応対してもらえないなどということもあります。

単に時間的なタイミングが合わず不在のケースはもちろんですが、そういった理由で直接の挨拶ができない場合は挨拶状を入れておきましょう。
挨拶状に書き入れる文言は、「〇月〇日、隣に引っ越してきた○○です。本日ご挨拶に伺いましたがお留守のようでしたので、誠に勝手ながら書面でのご挨拶とさせていただきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」といったシンプルな内容で問題ありません。
そして、後日顔を合わせた際などにきちんと挨拶するようにしましょう。

挨拶には相手に対する配慮の意味もあります

引っ越しの挨拶は、自分たちのことを知ってもらう目的だけでなく、相手に対する配慮の意味も含まれています
マナー違反をしてしまっては、マイナスイメージにつながってしまいますし、その後の暮らし方にも影響が出てしまうかもしれません。
末永く暮らしていくマイホームだからこそ、近隣の人たちとは仲のよい付き合いを心がけたいものです。
正しい引っ越しの挨拶で、新居での暮らしを気持ちよくスタートさせましょう。

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