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「しのカフェ」で、家づくりの楽しい話を~シノザキ建築事務所株式会社~ 篠崎社長インタビュー

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北海道の道都である札幌市は、人口190万人以上の大都市でありながら、昔ながらの情緒あふれる街並みや豊かな自然に包まれた素敵な街です。夏は涼しく晴れやかですが、冬になるとたくさんの雪が降り、四季がはっきりした都市です。
「さっぽろ雪まつり」が有名ですが、北の食文化の中心と言われる程美味しいものが溢れており、国内だけでなく諸外国からもたくさんの人が集まります。

そんな札幌の地で、シノザキ建築事務所は札幌駅から車で10分ほどの所に事務所を構えています。自然の中の大都市札幌で、イノスマイスター会員のシノザキ建築事務所、篠崎社長へインタビュー致しました。

シノザキ建築事務所の紹介と家づくりコンセプトを教えてください。

篠崎射鵰写真 - コピー.jpg
最初は設計事務所として平成18年にスタートしました。その後、平成20年から自社建築に取り組み、札幌市近郊で70棟ほど建築してきました。現在のスタッフは、私と設計担当2名、現場担当1名、インテリアコーディネーターと販促兼任2名、事務1名の合計7名と社員大工3名です。小規模の会社なので、色々な事を全員でフォローし合いながら、という感じです。

家づくりのコンセプトとして、「本物の自然に帰る。昔人の知恵に帰る」というコーポレートメッセージを掲げ、家づくりへの思いを込めています。無垢材や自然素材の良さを生かし住宅に取り入れることで、「快適に過ごせ、健康でいられる」家づくりをしています。建材も工業製品はできるだけ使っていません。100年経った時、無垢の木は残るけれど、合板はたぶん残らないからです。床材は勿論、造作部やカウンター、階段などもできるだけ無垢材を使用しています。無垢の木に、石・鉄・塗り壁などを組み合わせた仕上は、空気環境も快適で心地よい空間となります。

建築は施工基準を上げる事で気密断熱の精度が高まり、システムを整える事で、ランニングコスト・メンテナンスコストを抑える事ができます。多少イニシャルコストをかけても、快適性が増し、お客さまにとっては長期的に費用面でもメリットがある、そんな家づくりをしています。特に寒冷地である札幌では必要な事だと考えています。

篠崎社長の経歴や住宅を始めたきっかけは?

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出身は東京です。父親が設計事務所をしていた関係で、もの心ついた頃から図面や現場に慣れ親しんでいたような気がします。父親に連れられて現場へ行き、掃除などを手伝っていました。お小遣いが貰えたので喜んで行っていましたね(笑)。
父親を見て、「将来は建築の仕事をする」と当然のように思っていました。また、子供の頃から物づくりが大好きで、それは今も変わらず、現場に行くと身体を動かしたい欲求にかられます。とは言え、大工経験はありませんが。

住宅の仕事は、22歳の時に書店でログハウスの本「夢の丸太小屋に暮らす」を手に取ったことがきっかけで山梨のログハウス会社に就職し、大自然に囲まれながら3年ほど設計士をやらせてもらいました。
八ヶ岳、清里高原、小淵沢でログハウスを沢山造りましたね。もともと木や自然が大好きだった事も住宅業界へ進んだ理由です。

ログハウスですか。良いですね。篠崎さんの自然に対するお気持ちやイメージに合っていますね。

その後、バブルが弾け、勤めていたログハウスの会社がなくなってしまいました。実家に戻り、自身の将来を模索している所に、「住友林業の設計士募集」の広告が目に留まりました。
自然が好きな私にとって、住友林業、北海道と言う自然豊かなキーワードが魅力で、住友林業に入社。そこで、現場監督、設計士を経験しました。

北海道を選ばれた理由は?

子供の頃から緑や木が好きで、雄大な自然が溢れる北海道に憧れを持ち、高校を卒業してからは、毎年遊びに来ていました。一週間テント生活で、北海道をグルリと回ったりもしました。
好きすぎて、北海道へ住みたいとの憧れが大きかったです。正直、東京都内の通学、通勤、満員電車や人混みが嫌だったと言うのもありますけどね(笑)。

住友林業の設計士出身ですね。

26歳で住友林業(株)住宅事業本部に入社。配属先として北海道を希望し、13年間設計士として働きました。住宅建築のいろいろな事を学び楽しかったですね。35歳の時には、設計分野にて社内で全国2位に表彰され、すごく自信にもなりました。

評価にはお施主様からのアンケート評価も入ってきますので、全国2位は凄いことですね。

その後、工務店を経営していた亡父の影響か、もともと持っていた独立の夢を、設計事務所開設という形で実現しました。バックにあったのは、住友林業で得た自信と経験、設計力、デザイン力、現場管理のノウハウ、住宅全体のシステム等々。"知識の財産"を沢山持っている、という独立だったと思います。

イノスグループを選んだ理由は?

イノス北海道支部の立ち上げメンバー会員でした。もともとイノスグループを知っていたのと、お世話になった建材店の方の強い勧めも有り、入会致しました。家工房、XCAD、構造計算、長期優良住宅等の一連の家づくりの流れ、システムは非常に助かりました。
良い家づくりをしていく作業場のパートナーとして選んで、良かったです。また、イノスの最新の建築技術や建築情報、安心の建材と構造材「PFウッド」もメリットですね。

印象に残るお客様とのエピソードは?

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一昨年の秋、お客様が引越し後、家にスタッフ全員を招いて下さいました。
造作部が多く、当社で鉄板焼きプレート付ダイニングテーブルもお造りしたお宅です。その鉄板でお客さまが焼いて下さったお好み焼きとお酒をご馳走になりながら、お客さまから、この家に住んでからの楽しい暮らしや感謝の言葉をお聞かせ頂きました。
社長の私は、お客様から喜びや感謝の言葉を直接頂く事も多いのですが、引渡しなどに立ち会わない限り、スタッフにはそのような機会がほとんどありません。お客様から直接、喜びの言葉を聞けた事にスタッフが感激し、お陰でスタッフの家づくりに対するモチベーションが上がりました。

売るだけで終わる満足では無く、依頼される事のモチベーション。良い提案を評価して頂く事の満足で、また良い家づくりができるように思います。

「しのカフェ」とは?


お客様にとって初めての家づくりは、わからない事だらけです。漠然と「家を建てたい」と思っていても、どのように進めるとよいのかわからない、そんな方々に向けた住まいづくり相談会が「しのカフェ」です。
「しのカフェ」の日は、普段打合せで使用している部屋を使います。「みずならの部屋」は上質なナラ材仕上げ。「くるみゆかの部屋」は重厚なイメージのウォールナットで少しラフな感覚の仕上げ。収納や造作部も無垢材を使用しています。
実際の現場でも使用している素材をご覧頂ける空間で、「お茶や珈琲を飲みながら、家づくりについてお話しましょう」、というイベントです。始めてから5年ほどになりますが、おかげさまで大変好評です。

資金計画の大切さ、具体的な計画の進め方について、わかりやすくお話させて頂いたり、描いていらっしゃる家のイメージについて伺ったり、楽しくお過ごし頂けると思います。

これから家づくりを考えている方に一言お願い致します。

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家はベースが大事です。雨風をしのぎ、暑さ寒さの他、外界の色々なものから家族を守らなくてはなりません。万が一の備えは当たり前です。
その上で、子育て世代なら家事効率をあげて暮らしを楽しんでほしいですし、熟年世代なら家にいる時間こそ快適で豊かに過ごしてほしい、家がそんな要素を持つことが大切です。

シノザキ建築事務所は、お客さまと一緒に家をつくる会社です。ヒアリングから始まり、唯一無二のプランを考え、お客さまの生活スタイルをもとに、細部まで煮詰めていきます。打合せスタートから、家が完成するまでの期間は、忘れられないエキサイティングな日々になる事と思います。業者さんにお任せ部分が多い家づくりにはせず、是非一緒に家づくりを楽しみましょう。

イノス担当から見たシノザキ建築事務所。

自然が大好きな篠崎社長。家づくりに対する拘りは年々強くなっていますが、最近はお客さまの想いの強さに動かされる事も多いのだとか。

お客様の満足が自分自身の満足。イノスグループとしても共感出来ます。これからも良きパートナーとして共に歩んで行きたいと思います。


取材協力:
シノザキ建築事務所 http://s-machi.com/