家族を育てる家

イノスの家の工務店

「家づくり」を通じて、家族は「幸せ」に~㈱もみの木ハウス・ひょうご藤田社長インタビュー~

【御社の沿革を教えて下さい】

平成18年に藤田建築を創業しました。その後、平成28年に法人化し(藤田建築㈱)、令和25月に㈱もみの木ハウス・ひょうごに社名変更し、現在に至ります。
スタッフは私と妻と3人の大工です。私が営業と設計、妻が経理と事務、工事を大工の棟梁が行います。大工を入れても5人の小さな会社です。そしてこの度、「もみの木」の自宅が竣工したばかりです。
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【なぜ「もみの木ハウス」に社名変更したのですか?】

まだ社名を変える前の事です。初めて「もみの木」を使った大型リフォームをさせて頂きました。お施主様が「もみの木」を気にいって頂きご採用頂いたのです。ところが打合せの時に、同居する高齢のお母さまは、「今のままで良い」と大反対されました。打合せは結構険悪な雰囲気になったりしましたが、結局、お施主様に押し切られてリフォームは完了したのです。
ところが、それから思いもよらない結果が待っていました。まず最初に、お母様の訪問介護にいらっしゃるヘルパーさんが「この家、全然臭いが違うし、空気が違いますね」と仰られたんです。住んでいると気づきませんが、いろんな家を訪問されているヘルパーさんには、玄関を入ったとたんに空気の違いを感じられたのです。そういうことを言って頂いたのはヘルパーさんだけではありません。お客さまの家を訪問された方々の多くから、同様の事を仰っていただいたのです。そんな事もあって、お母様も「もみの木で良かった」と思って下さるようになり、今では「もみの木」の大ファンになって頂き、「良く寝られるようになった」との声もお聞きしています。リフォーム前には「早くお迎えが来てもらわないと困る」と仰っていたのに、最近は「長生きしないとね。」、とも。

そのように、ただの内装材に過ぎないと思っていたもみの木が、一人の人間の考えを大きく変える出来事を体験して、「自分はこの家づくり1本で行こう」と思う様になりました。本当に運命的な出会いでした。

【もみの木ハウスの家はどんな特徴があるのですか?】

もみの木に特化した家です。床・天井・壁はもとより、建具・窓枠・・、家具まで手掛けますよ。家具まで手掛けることで、もみの木でトータルコーディネートが出来ますよね。また、家具は建材に比べVOCなどの規制が緩く、塗料などの化学物質が心配です。当社が使っている物は自然乾燥のもみの木ばかりなので、その点も良いと考えます。また、もみの木は「調湿」・「消臭」・「殺菌」効果があるのも特筆すべきでしょう。

【具体的なエピソードなどはありますか?】

私の家も、もちろんもみの木の家ですが、今の時期(11月取材時)もそうですが、洗濯物を家のどこに干しても乾きます。一年中、外に干す必要はありません。花粉も付かないですよ。皆さん、生乾きのニオイを気にされると思うのですが、全然ありません。洗濯物も夜に干したら朝乾いていますよ。
そして、干し終わった衣類をハンガーにかけて終わりという、たたむ作業を省いた効率的なお着替えクローゼット収納を標準にしています。もみの木の「性能」だけでなく、設計段階では洗濯などの家事導線も大事にしています。

また、自宅で猫を2匹飼っていますが、前の家ではトイレを置いていた部屋自体が臭くてとても居られなかったのですが、今は臭いません。来客された方々も「ネコ2匹いるの⁈」と驚かれます。
S__24338481 - コピー.jpg(洗濯物は室内で吊るし掛け)

【もみの木の特徴を活かした設計をされているんですね。】

そうです。本当にもみの木は便利で、食器もそのあたりの床の上に置いておいたら自然に乾くしね(笑)。

【食器を拭かないんですか?笑】

大きい鍋などはキッチンの水切りラックにはおけないですよね。そのような食器は下に置いて乾かしてしまいます。ちなみに食器棚※の中も「もみの木」なので、濡れたまま入れてしまっても乾きます。
※オテキ収納:もみの木ハウス・かごしま のオテキさんが開発したとされる収納です。

スリッパも要りません。もみの木は針葉樹だから熱伝導率が低いので、表面温度が同じでも鉄などと比べてもひんやりとしないんです。さらに浮造り(うづくり)加工※にしてあり、足の裏の実際の接地面積も少ない為、余計ひんやり感じません。

※浮造り(うづくり)加工
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(マルサ工業HPより抜粋)

【このご自宅もとても快適に感じますが、空調とかはどうされているのですか?】

外皮計算※をしていますので、エアコンの容量をきちんと計算しご提案出来ます。この家も、今の時期、夜少しエアコンをかけて寝る前に消しますと、朝までそれで十分です。私も娘も未だに半そで半ズボンです(笑)。朝は少し暑いくらい。熱が逃げないからでしょうね。ご近所さんと「今朝は寒かったね」という会話があっても、正直その実感がありません。

※外皮計算についてはこちら

【もみの木ブログ】https://momi-hyogo.com/2829/
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【イノスの家を2件建てて頂きましたが、今までの建築のキャリアと違いはありますか?】

全然違いますね。過去に、とあるハウスメーカーの仕事をした事もありました。イノス入会当初は「そこのレベルと同じくらいかな」と予想はしていたのですが、正直それ以上でした。施工技術もさることながら、管理の面でも特にそう思います。現場の資格者表・現場工事看板などの整備とそれについてのアドバイスがもらえました。地場の工務店では全然意識していなかった事です。職人のレベルもあがりました。美観・安全面もそうですね。
また、それらがマニュアル化されているのも良い点ですね。

【他にもありますか?】

イノス技術スタッフとの意見交換や講習を通じて色々なノウハウを学びました。「雨仕舞(あまじまい)※」ひとつをとっても、住友林業の過去の経験を踏まえ、「何故こういう納め方になるのか」の理由も含めてアドバイスを受けています。工事を請負うのは私たちですので、イノスからの一方的な強制ではなく、自発的にレベルアップしています。

※雨仕舞(あまじまい):建築物内部に雨水が浸入せぬような仕組みを施す総称をいう。イノスの施工マニュアルは雨仕舞を始め、安心・安全の為の施工技術が詰まっている。
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(イノスグループの施工マニュアルの一部)

【職人さんたちの意識が高いんですね】

住友林業技術スタッフからの指摘やアドバイスを受けて、お互いに意見交換しながら、最後はお客様の為によい成果になればと思っています。
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(現場チェックの風景)

【お客様に一言】

「家づくり」を通じて、家族は「幸せ」にならなければと思います。
「地震などの災害に耐えられる家」と「家にいてストレスのない家」がその要素だと思います。これが無ければ高いお金を払って建てる意味がないと思います。地震などへの「安全面」はイノスの家を通じて提供できますし、ストレスのない「快適」な家はもみの木が担っています。

【そういった社長のお考えがこのご自宅に表れているんですね】

そうですね、結局家具から何から全部もみの木になってしまっています(笑)

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当社では定期的にお施主さんを集めて、セミナーや木工教室を行っています。こうしたイベントを通じてお施主さん同士仲が良いのがいいですね。もみの木ハウスの家づくりはグレードの差がないので、仕様の優劣がありません。間取りの工夫や家具の事でお互いに話し合っている姿がよく見られますね。
これからもイノスグループによる安全面、もみの木の快適面をみんなで伝え、家づくりをしていきたいです。

取材協力:㈱もみの木ハウス・ひょうご
https://momi-hyogo.com/