家族を育てる家

イノスの家の工務店

大切な笑顔を育てる家~小山工務店(もみの木ハウス・わかやま)小山社長インタビュー~

【御社の沿革を教えて下さい】

①社長の写真.JPG

18歳で大工を始めました。元々父親が大工をしていましたので小さい頃から現場の掃除などの簡単な作業を手伝っていました。だからなのか、自然と大工という職業に興味を持ち、最初は父の元で、23歳の時には勉強になるからという理由で別の工務店さんの応援というカタチで大工として手伝わせてもらいました。そのおかげで父親とはまた違う工法や技術を学ばせていただく事ができました。僕にとって尊敬できるその社長から応援ではなく、就職のお誘いをいただきましたが、その社長のおかげで 次第に「お客様と直接会話をしながら家づくりをしたい!!」という想いが強くなり、大工修行を積む中で工務店の社長を志すようになりました。その想いがカタチになったのが25歳の時でした。

【最初から順調だったのですか?】

独立後は、仕事がなく、ツテもなかったのですが、時間だけはあったので、知り合いに紹介していただいた作業場に行ったりして「何か仕事ありませんか?」と聞いて回ったりとかしていました。今、考えるとかなり迷惑ですね。(苦笑)あとはチラシを作って、便利屋さんのように「何でもします」と一軒一軒配った事があります。その中で一人暮らしのおじいちゃんが「ホームセンターで買った3段ボックスを組み立ててくれ。」と仕事をいただいた事があり、すごく感動した事を今でも覚えています。その後も、また知りあいの紹介で仕事を探して回りながら、倉庫や修繕などの工事を少しずつですが、いただけるようになりました。そんな中で、大きい転機となったのが、数千坪の土地を所有する地主さんで「土地を一部売りたんやど売れるか~?」と相談してくれた方がいて、大きな土地でしたが半年以内に無事売る事ができました。その流れで、後にアパートも建てさせてもらいました。その方とは今でも良い関係が続いています。

その頃、大工修行当時にお世話になった工務店の尊敬する社長さんが亡くなられ、そこにお勤めの大工さん15~16人が仕事が無くなっている状況を知りました。その時、ちょうど大きな仕事に恵まれ、多くの人出が必要だったため、大変お世話になった社長へ恩返しが少しでもできればという思いで、当時の大工さんに「みんな来てよ」と声を掛ける事が出来ました。このご縁がきっかけで今でも一緒に仕事をしてくれている大工さんがいます。あっという間の5年の実務経験を得て30歳で建設業許可を取る事が出来ました。

【もみの木の家はどうやって?】

当時は新建材の家を中心に扱っていましたが、人造大理石や無垢材などもお客様の要望に合わせて変えたりもしていました。その当時の私は、お客様の要望通りに作る事が 喜ばれる工務店だという考え方でした。そんな中、知り合いの他県の工務店さんで、会えば「モミの木っていいよ~。」常に「モミはね~。」って言っている方がいて、良いから紹介するという半ば強引に紹介してくれたおかげで「もみの木の家」と出会たのかもしれません。初めは、自然素材の家は散々見てきたし、無垢材がもみの木に変わっただけぐらいしか思っていませんでした。

その後、もみの木の内装材を製造販売している有限会社マルサ工業の佐藤社長が、もみの木の内装材のお話をしてくれて、そこから鹿児島へ出向き、もみの木の製造工程を説明していただき、実物の「もみの木の家」を体感させていただきました。体感している間は直に床に座って今までの体感談などを聞かせていただきました。気づくと2時間ぐらい経っていたと思います。腰痛持ちの私にとっては、こんな長時間、直に床に座っていられるなんて考えられない事でした。すぐに「こんな家に住みたい!!」と思って、戻ってから妻とスタッフ2人にこの良さを伝えましたが、誰も信じてくれません。まぁ、今思えば、口下手な私の説明もよくなかったと思います。「とにかく、良いから!マジで!!」の連呼でしたから。(笑)「じゃぁ、3人で鹿児島へ行って確認して来い!!」と説明するより早いと思って、3人を行かせました。帰って来たら3人共、同意見になり、「すぐに事務所をもみの木リフォームしよう!!」と。これが現在の 打合せ兼もみの木体感ルームになっています。

②事務所内の商談スペースの内観写真2.jpg

【もみの木の家はどういう家なんですか?】

まず「空気感」が違いますね。洗濯物もよく乾くし、一番驚いたのは「足のニオイが取れた」(笑)。このモデルが出来てから始めたんですが、来場したお客さんのご主人にまず靴下を脱いでもらい、ご夫婦に旦那さんの足のニオイをかいでもらうんですよ。裸足で見学してもらい、見学後にもう一回嗅いでもらうんです。どれ位ニオイが違うのか。まずニオイが消えています。この前のお客様は「足のニオイが甘いっ!」って(笑)。

足のニオイも不思議なのですが、花粉症&ハウスダストの妻のアレルギー症状がだんだん軽減していったということ。ある時期になると必ず鼻にティッシュを入れてマスクをして仕事していましたから。(笑)寝る時なんかは 特に大変そうでした。それが、今では薬は飲まなくなるわ、花粉時期でもよく寝るわ(笑)、毎日入念な掃除はなくなるわ(汗)ですが、我が家のティッシュの消費量も激減しました。

③モデルハウス内観 (1).JPG

③モデルハウス内観 (3).JPG

【ほかにはありますか?】

この田辺市で初めて「もみの木の家」を手掛けさせて頂いたお客様の話です。お客様は「もみの木の家」を体感した事がなかったので、こちらもなかなか効果を伝えきれずに当初は新建材で打合せが進んでいました。ただ、お子さんは喘息が酷くて、夜も寝られない日々がある事、同時にご両親も看病で寝られず寝不足な状況が時期的に定期的にあることも聞いていました。「それこそもみの木にしませんか?」とお勧めしていましたが、杉や桧などと違い、聞いた事もない「もみの木の家」。効果も半信半疑の上、コストが上がってしまうため、「予算が余ったら子供部屋だけをしたいな。」というご夫婦のお返事でした。ですが、もみの木の家を以前から手掛けている他県の会社さんのお客様で「もみの木の家」を建て喘息が改善したというお施主様のお家を見学させていただく事がありました。早速その実例をお客様に話した所、「今からでも間に合う?」という事で、コスト面も工面していただき、採用して頂く事が出来ました。

④実例写真1.jpg

【効果はいかがですか?】

建って数か月後には、ご主人様からは「子供の咳が少なくなった。」と仰って頂き、1年経った頃には「発作がなくなった」と。「風邪で幼稚園を休みがちだったのに、そういえば、今では風邪をひいてないな。。。」と。幼稚園だったそのお子さんは現在小学6年生。まだ一度も学校を休んだことがないそうです。(凄)それ以外にも「洗濯物がめちゃめちゃ乾く」とか「トイレが臭くない」とか、「趣味のギターの弦が錆びづらい」・「音響が良い」とか。会えば、住んでいて気付いた事とか経過をよく教えてくれるようになりました。

このような、喘息以外にも「もみの木にして良かった」を嬉しそうにお話して下さる事が私たちにとっては今までの経験した事がない喜びがありました。もみの木の家だけで喘息が治ったとは言い切れませんが、少なくとも今より良くなったのでこちらも嬉しいかぎりです。見学会も快くさせていただき、このご夫婦のおかげで、「もみの木の家」の受注が広がったように感じています。

また別のお客様は、同居のお母様がペースメーカーをご利用で、かつ喘息をお持ちの為に一般的なペースメーカーの寿命よりもだいぶ交換サイクルが早かったのですが、お母様の部屋を「もみの木リフォーム」させて頂いた後は早まったサイクルが通常に戻ったそうです。当初は体調も優れず、寝たきりだったようで、出かけるのも嫌がっていたそうですが、今では、ひ孫たちと歩いて散歩や買い物まで行くようになったそうです。孫たちからも「おばあちゃん、なんか日々元気になってない?!」と言われるほどになったそうです。こんなお話を聞かせていただけると私たちの方が感動してしまいます。もみの木の家を通じて「健康」=「財産」という事を改めて実感するようになりました。

そのお客様のひ孫さんたちのかわいいエピソードがあります。冬、朝起きて、裸足で歩く時「ちゅめたい、ちゅめたい。」って言いながら一歩一歩、床を歩くそうです。床がもみの木になると「にゅるい、にゅるい。」って変わるんだとか。(笑)その他のエピソードやアフターメンテナンスなどは「ブログ」にて掲載しています。

自分たちも、もみの木の家に住んでいるので体験談や便利な使い方など家を建てる際、住みだしてからの「暮らしの便利帳」としてご利用していただければ嬉しいです。

「もみの木ブログ」はこちら

【「もみの木ハウス協会」の共通仕様でもある「イノスの家」はどうですか?】

気密・断熱・耐震について長年、住友林業さんが研究してできたマニュアルがあるおかげで各協力会社さんにも伝えやすくなり、現場管理もしやすくなりました。自社だけの現場チェックだと、どうしても甘えが出る部分が出てきてしまいますが、住友林業さんの技術スタッフによる細かな現場チェック体制があるおかげで気が抜けないところも気に入っています。本当に入念なチェックなんですよ。ここまで言ってくれる技術スタッフがいるって本当にありがたいです。

耐震に関しては、元々「耐震等級3」を標準仕様として行っていましたが、制震ダンパーの標準装備はさらに安心感がありますね。また外皮計算があるおかげで「エアコンの容量はこれでいいです。」と無駄にコストをかけず快適な住まいづくりができています。

(イノスの家は、全棟「構造計算」。住まいの安心・安全を高めます。)

(制震ダンパーは高い制震性能で地震の揺れを吸収。より安全なイノスの家へ)

最近では気密・断熱の数値(Ua値など)を聞きに来る人もいます。そういう人はほぼ弊社のお客様にはならないのですが(笑)。そのようなお客様には「Ua値がどうであれ、一度それにこだわったおうちに遊びに行ってみて下さい」と。「もしエアコンが効いているその部屋で靴下履きだけで過ごせたら本当に断熱性の高い家ですね。」とお話しています。「エアコンをつけて上半身ばかりが暑く、床からの底冷えがあるなとか、そういう事を体感してみて下さい」と。だから、もみの木ハウスでは数値より体感の方を重視しています。

【「体感と気密・断熱の数値は一致しない事もある」という事でしょうか?】

そうですね。やはり体感してもらう事が大事だと思います。

【これから家づくりを検討するお客様にメッセージをお願いします】

共通して言える事は、小さいお子さんからお年寄りまですべての方に優しい家づくりをしています。また費用の面で言っても、一般的に老後は仕事を辞め、生活費も絞られてきますよね。「もみの木」は通常使用なら100年以上使える建築材料です。床が傷んでリフォームしたり、メンテナンスのための定期的なワックスがけといった必要もありません。その意味では「家計にも体にも優しい家」ですね。

⑤大切な笑顔を育てる家.jpg