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イヤ~なお風呂の排水口のお手入れ!正しい頻度やお手入れ方法は?

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お風呂掃除は本当に憂鬱です。ついつい、「入浴後にサッとシャワーで流すだけでいいか......」という気持ちになり、排水口のお手入れは見て見ぬフリ......をしてしまいます。

しかし、排水口は皮脂・髪の毛・石鹸カスなど、カビにとっての栄養源となるものが多く存在し、浴室内でもとくにカビが発生しやすい場所です。汚れを放置すると、雑菌が繁殖してヌメリが生じたり、黒カビなどのさらに手ごわい汚れが発生します。また、見た目や汚れの問題だけではなく、排水にも影響が出る可能性もあります。

ユニットバスは、浴槽と洗い場の排水口が繋がっています。そのため、排水口にゴミや汚れが溜まっていると、浴槽の湯を抜いた時、大量の湯が上手く流れず、排水口からお湯があふれてしまうことがあります。

洗い場にお湯があふれ出したり、なかなか浴槽の湯が抜けない場合は危険信号。排水口にゴミや汚れが溜まり、うまく排水ができなくなっています。このような状態にならないためにも、適切な時期に排水口のゴミを捨て、できるだけ楽な状態でお手入れを済ませるようにしましょう。

 

週に1回は目皿(ヘアキャッチャー)の汚れをチェック

普段のお風呂掃除で排水口のお手入れはなかなかする気になりませんが、最低でも週に1回を目安にお手入れをしましょう。とくに、髪の毛が長い家族がいる場合、定期的なチェックをおすすめします。大量の長い髪の毛は、ヌメリや汚れと絡み、やっかいなドロドロ汚れになりがちです。

お手入れをするタイミングは、浴槽排水直後がおすすめです。排水前だと、せっかくきれいになった排水トラップが、再び浴槽の湯で汚れてしまいます。また、排水直後は内部が濡れている状態なので、汚れも固着しておらず、スムーズに落とすことができます。

お手入れの際には、排水トラップのカバーを外し、目皿(ヘアキャッチャー)を取り外してゴミや髪を取り除き、ブラシで表面の汚れを軽くこすり落とします。洗剤をシャワーで洗い流したら目皿を元の位置にセットします。

目皿を戻す際には、正しい位置に固定されているかを必ず確認してください。きちんと固定できていないと、浴槽排水時に湯の力で浮いてしまい、ゴミがきれいにまとまりません。ゴミがキャッチされず、排水管に流れてしまい、排水不良や詰まりの原因にもなりかねません。

最後に、取り除いたゴミは、面倒でも、直接トラップ内に流すのではなく、ゴミ箱に捨てるようにしてください。とくに、大きなゴミは排水管の詰まりの原因になることがあるため、注意が必要です。

 

月に1回程度は排水口内部もお手入れを。パーツを外してきれいに

普段は排水口内部のお手入れをしっかりおこなう時間が無くても、月に1回程度は排水トラップ内部のパーツを取り外して汚れを取り除きましょう。

トラップの形状によって外せる部品は異なりますが、封水筒、整流ブロックなど、内部の外せるパーツはすべて取り外し、浴室用中性洗剤で汚れを落とします。部品の細かい汚れなどは、浴室掃除用ブラシやスポンジでは落としにくいため、使い古しの歯ブラシがおすすめです。汚れを落としたら、各部品をしっかりと元に戻します。内部や奥の部品を定期的にきれいにしておくことで、普段のお手入れも格段に楽になります。

 

排水口から悪臭がする時は?

排水口には通常、下水からのにおいが上がってくることがないように、内部に水が溜まっています。この水が蓋の役割を果たしている(封水)ため、排水口内部の水が切れていると、悪臭がすることがあります。排水口から悪臭がする場合は、内部にしっかり水が溜まっているかを確認しましょう。

また、普段浴槽に湯をはらず、シャワーで済ますことが多い場合は、排水口内部の部品奥の水が入れ替わらず、においの原因になることがあります。このような場合は、掃除の際に浴槽へも水を流すなどして、定期的に中の水が入れ替わるようにすることで悪臭を防ぐことができます。

 

排水口がカビだらけになってしまったら?

お掃除をしばらくサボってしまい、久々に排水口のカバーを外したら、中のトラップが黒カビでドロドロに......このような状態になってしまったら、通常の浴室用中性洗剤では、なかなか汚れが落ちません。

黒いカビが付いてしまった場合、市販のカビ取り剤などで汚れを取り除きましょう。排水口の部品を取り外し、カビが生えている場所にカビ取り剤をスプレーし、しばらくおいて水で洗い流します。

この時に注意することは、つけ置きの時間と、十分な換気です。カビ取り剤の成分は非常に強いため、長時間の放置は避け、必ずカビ取り剤のパッケージや説明書に記載の時間を目安につけ置きしましょう。長時間の放置や洗剤残りは、変色や変質、ゴムの劣化などにつながります。また、塩素系のカビ取り剤は独特のにおいがありますので、換気が十分でないと気分が悪くなることがあります。お手入れの際には換気扇をまわすか、窓を開けるようにしましょう。

何となく億劫で放置してしまう排水口のお手入れ。しかし、今のユニットバスの排水口は目皿(ヘアキャッチャー)に髪の毛などのゴミがまとまるようになっており、昔の排水口に比べ格段にお手入れが楽になっています。まずは週1回、目皿のゴミを捨てて簡単に洗うことから始めてみましょう。定期的なお手入れで、排水口=汚い、触りたくない という状態を回避していきたいですね。