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面倒なグリルのお手入れ!コツをおさえて、汚れ落としをスムーズに

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「お手入れが面倒だから、グリルは使わない」という方も多いのではないでしょうか。

でも、せっかくグリルがあるのなら、やっぱり使わないのはもったいない!今回はグリルのお手入れのコツについてご紹介します。


事前の準備もポイント!ひと手間でお手入れがラクに

お手入れ、というと、「使った後」のことを考えがちですが、焼く前にひと手間かけるだけで、お手入れをラクにすることができます。

まず、焼き網に魚がこびりつくのを防ぐために、最初に網に薄くサラダ油などを塗っておきます。こうすることで、焼きあがった食材が網にくっつかず、取り出しやすくなります。

焼き網ではなく、グリルプレートやグリル皿の上に食材を載せて焼く場合も、表面に薄く油を塗ってから調理することで、こびりつき防止になります。(グリルプレートやグリル皿の表面にはフッ素加工が施されていることがありますが、よりこびりつきにくくなります)

その他にも、受け皿の汚れが気になる場合は、アルミホイルを使う方法もあります。受け皿と焼き網の間にアルミホイルを敷いておくと、受け皿の汚れやこびりつきが軽減し、お手入れしやすくなります。アルミホイルを受け皿に敷く際は、はみ出さないように注意し、はみ出た部分は内側に折り返したり、焼き網に巻き付けるなどして、浮き上がらないようにしてください。アルミホイルがヒーターや燃焼部に触れると、発火や燃焼不良などがおこる危険があるため、要注意です。

また、アルミホイルを使用する場合は、調理の度に新しいものに交換してください。同じものを繰り返し使用すると、溜まった食材のかすや脂が過熱し、発煙や発火の原因になります。脂が多い魚や肉などを焼く際にも、溜まった脂に引火するおそれがあるため、注意しましょう。

調理の際には、いきなり食材を焼くのではなく、焼く前に1~2分ほど空焼きし、温めておくと、焦げ付きを防ぐことができます。


頑固な油汚れはあせらず、つけ置きで

食材の焦げ付きやこびりつきが落ちにくい場合、あせってタワシやクレンザーなどでゴシゴシ擦るのはNGです。焼き網や受け皿の表面を傷つけてしまうだけで逆効果です。

焼き網や受け皿に食材がこびりついたり、焦げ付いてしまった場合、まずは40℃~50℃くらいの湯に、受け皿や網を入れ、台所用中性洗剤を入れて20~30分程度つけ置きしましょう。洗う前に表面のこびりつきや焦げ付きをふやかしておくと、汚れをスムーズに落とすことができます。

焦げ付きだけではなく、油で汚れたグリル周辺の部品なども、お湯で油分を緩めてからお手入れをするとラクです。水では固まった湯が溶けず、洗剤を付けてもなかなか汚れを落とすことができません。


取り外せない箇所は湿布法で汚れ落としを

グリル庫内は、台所用中性洗剤を含ませたスポンジで湿らせ、しばらく置いた後、柔らかい布で拭き取ります。

汚れ度合いが激しく、ベトベトした油が落ちにくい場合は、水で薄めた台所用中性洗剤をスプレーした布や、キッチンペーパーを庫内に「湿布」の要領で貼り、15~30分ほど待ちます。その後、内部を拭き取ると、汚れが落としやすくなります。

レールなどの外すことができない部品や、グリル扉も、庫内同様に台所用中性洗剤を含ませたキッチンペーパーや布をしばらく貼っておくことで、汚れを浮かすことができます。最後はしっかりと洗剤を拭き取るようにしましょう。


グリル庫内のにおいが気になる時に使えるクリーニング機能

加熱機器によっては、グリル庫内のにおいを軽減させることができる「クリーニング機能」が搭載されているものもあります。庫内を空にし、「お手入れ」「クリーニング」といった機能を選んでスタートさせるだけで、グリル庫内を高温にして、油汚れを乾燥させ、においを軽減させることができます。何回かグリルを使用した後や、油の多い調理後など、においが気になる場合に使用してみましょう。

※機種により、機能の名称や操作方法が異なります。また、この機能が無い機種もあります。お使いの機器の取扱説明書で機能・操作方法などをご確認ください。

数年間の頑固な油汚れが固着!絶望的な状態の時は......

グリルのお手入れをしばらくサボってしまい、もはや「どこから手を付けて良いほどわからない」ほど汚れが進んでいる場合、いつキレイになるのかわからない油汚れと格闘し続けるより、思い切って受け皿、焼き網、グリル扉といったパーツを、買い替えてしまうのもアリです。

グリル皿や焼き網などは加熱機器メーカーで「消耗部品」として取り扱いがあり、オンラインなどで購入することが可能です。汚れ以外にも、グリル皿の表面処理が傷んだり、剥がれている場合なども買い替えを検討しましょう。そのまま使い続けると、調理物がくっつきやすくなったり、汚れが落ちにくくなる場合があります。機器の取扱説明書に、消耗部品に関する案内が記載されていることが多いので、
購入を検討する場合は一度確認してみましょう。


「グリルのお手入れは面倒」。そんな思い込みで、なんとなくグリル調理から遠ざかっていませんか?でも、実は少しの工夫で、お手入れの負担も軽減できます。せっかくのグリル。使いこなしておいしい焼き魚を楽しみたいですね。

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