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習性から考える、犬と暮らす家に取り入れたい住まいの工夫は?

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愛犬家の皆さんは、マイホームを建てる際どうすれば犬が喜ぶ家になるのか気になるところでしょう。犬の習性を考えることで、どんな工夫が必要なのかが見えてきます。今回は犬の習性から、犬と暮らす家に取り入れたいアイデアについてご紹介します。

犬の安全を確保するための注意点

犬が喜びを感じる家にするには、まずは犬の安全の確保が最優先。次のような点に気を付けてあげましょう。

  • 滑りにくい床材にする

一般的に使われるフローリングは、犬にとっては滑りやすく、転んでケガをするリスクがあります。また、足が空回りしてしまい関節を傷める原因にもなります。コルクタイルやクッションフロアなどの滑りにくい床材や、最近では、ペットが滑りにくいフローリングを出しているメーカーもあるようです。施工業者に相談してみましょう。

  • 傾斜が激しい階段は避ける

階段も場合によっては危険なスペースになります。傾斜の激しい階段は避けてあげましょう。

  • 危険な植物を植えない

アジサイやアサガオ、ヒガンバナ、アイビーなど、人には無害でも犬が食べると危険な植物が意外と身近にあります。ほかにも有害な植物はいろいろとありますので、本やインターネットで調べたり、獣医さんに相談するなどして、庭に植えたり部屋に置いたりしないように注意しましょう。

安全面での注意点を確認したら、いよいよ犬が喜ぶ住まいのアイデアを考えていきます。

犬の習性をあらためて確認しよう
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愛犬家の皆さんには常識的なことかもしれませんが、犬の基本的な習性について再確認しましょう。

  • 散歩好き
  • 暑いのが苦手
  • 狭いところが好き
  • 寂しがり屋

ほかに、その犬ならではの習性もあるでしょう。習性を考慮すると、おのずと犬が喜ぶ住まいのアイデアが浮かんできます。その一例をご紹介します。

犬が喜ぶ住まいのアイデア
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散歩に連れて行きやすい工夫をちりばめる

例えば、玄関にシューズクロークを作り、そこにお散歩グッズを収納しておけば、いつでもスムーズに散歩に連れ出すことができます。また、クローク内にマルチシンクを設置しておけば、足を洗ってそのまま家に入れることができ、非常に便利です。

シューズクロークの魅力については、以下の記事もご参照ください。
便利な収納で玄関すっきり!「シューズクローク」のメリットとは

家である程度の運動ができるようにする

庭の広さが十分あるなら、ドッグランを作ってあげるのが理想的ですが、日本の住宅事情では難しい場合も少なくないでしょう。家の中でも、犬が走り回れるだけのある程度のスペースを確保してあげたいものです。広さが限られている場合でも家具の配置を工夫すれば、スペースを作ることが可能です。

ひんやり心地良い玄関を広めにする

犬は熱さに弱く、快適に感じる温度は20度前後といわれています。玄関を広めに設計してあげることで、散歩や運動後のほてった体をクールダウンすることができます。

犬が安心できる専用の居場所を確保する

犬が狭いところを好むのは、防衛本能によるものという説があります。その説が正しいかどうかはともかく、狭い場所に安心感を覚えるのは確かなようです。一方、犬は寂しがり屋でもあります。家族が集まるリビングなどに犬専用のコンパクトな居場所を確保してあげると、犬はテリトリーを守りつつ家族のそばで過ごすことができます。

設計段階から「犬が喜ぶ住まい」を意識しよう

犬の習性を考えることで、自然と犬が快適に暮らせる住まいの工夫が見えてきます。犬が喜ぶ住まいにするには、今回ご紹介した以外にも、さまざまな配慮が必要になりますので、「愛犬と暮らす家を建てよう!間取りや設計のアイディアとは」の記事もぜひご参照ください。