家族を育てる家

間取り・デザイン

子どもが勉強する気になる家づくりのアイデア4選

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子どもの勉強の出来不出来は家庭環境で決まるといわれることがあります。その真偽はともかく、できるだけ子どもが自発的に勉強をしたくなる環境を整えてやりたいと思うママやパパは多いでしょう。
これからマイホームを考えるなら、家づくりの段階で工夫したいところ。子どもが勉強する気になる、家づくりのアイデアを紹介します。

リビング学習でコミュニケーションをとりながら勉強

家族が集まるリビングに学習場所を設ければ、子どもが勉強している様子を見守ることができ安心です。子どもが分からないところをすぐに質問できる、勉強を通じてコミュニケーションを図れるなど、ほかにもさまざまなメリットがあります。
一方、リビングは本来家族がくつろぐためのスペースです。勉強机を置くとスペースが狭くなってしまう、ダイニングテーブルを勉強机と兼用すると衛生面で気になるなどのデメリットもあります。可能であれば、つくり付けのカウンターデスクを用意するのがおすすめです。

「東大に行く子の多くはリビング学習をしている」と各種メディアで特集されたことがあるように、リビング学習は学力向上の効果という点からも注目を浴びています。リビング学習のメリットとデメリットについては、下記の記事もご参照ください。

「リビング学習」って実際どう?メリット・デメリットとともにご紹介

スキップフロアで家族の存在を感じながら勉強に集中

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リビングとつながる「スキップフロア」を子どもの勉強空間にするのもひとつのアイデア。スキップフロアとは、正確には同じ階の中で床の高さに差をつける建築方法のことですが、一般的に「小上がり」「中二階」「中三階」などの意味で使われています。土地の面積や建物の高さ制限などの理由で希望どおりの床面積を確保できない場合に、スキップフロアを取り入れる一般住宅が増えてきています。

子ども部屋として空間を仕切ってしまうのではなく、家族のいるスペースとゆるやかにつながる空間で学習ができるため、安心できる環境で勉強に集中できるのがメリットといえるでしょう。
また、独立した子ども部屋と異なり、親が子どもの様子を見に行く負荷が軽減でき、声が届く場所で子どもが勉強するので親も安心です。リビングに学習スペースを設けるのが難しい場合にもおすすめのアイデアです。

スキップフロアについては、『狭小住宅でも空間をアクティブに活用する「スキップフロア」の魅力』の記事もご参照ください。

子ども部屋はコンパクトにまとめて集中しやすい空間に

独立した子ども部屋は、子どもが集中して勉強できる空間づくりを意識するのがポイントです。

衣服やゲーム、おもちゃ、教材や学習小物など収納するものが多くなりがちな子ども部屋。収納の工夫で部屋をきれいに片づけることで、子どもの集中力向上が図れます。

例えば、収納と一体となった大きな勉強机ではなくカウンターデスクを設置し、部屋の広さや形状に合わせて、デスクの横や後ろに壁面収納を備え付けるのです。狭い部屋でも直線の動線ができ、すっきりとした印象になります。また、壁面収納は教材や学習小物などを見渡せるように収納できるため、必要なものをすぐに見つけられ、探す時間が省けるため学習効率の向上も期待できます。

子ども部屋のメリット・デメリットについて詳しくは、『子ども部屋って必要?間取りづくりで押さえておきたいポイントと注意点』の記事もご参照ください。

家族共通の本棚でさまざまな世界や価値観にふれる

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次に本棚に注目してみましょう。

可能であれば、子ども部屋ではなく、リビングなど家族全員が集まる場所に、共通の大きな本棚を設置するのが理想的です。先述したステップフロアや、2階の踊り場などを広く設計して、本棚を設置するのもいいでしょう。

大人や子どもが読む本を一緒に並べることで、少し難しい本にも自然に手を伸ばす機会を与えることができます。また、多種多様な本にふれることでいろいろなことに興味を持つきっかけになり、視野も広がります。さらに本を通じ、家族同士のコミュニケーションも増えるでしょう。本棚はつくり付けにしておくと、棚と壁の間にほこりがたまらず掃除の手間が省け、地震対策にもなります。

勉強のやる気を引き出す環境を

今回は、子どものやる気を引き出す家づくりのアイデアを紹介しました。マイホームを建てる際のヒントにしてください。

なお、イノスの家の「MOTENA」では、子どもが勉強に取り組むようになるだけでなく、正しい生活習慣が身につくさまざまなアイデアを提案しています。ぜひご覧ください。