家族を育てる家

間取り・デザイン

子ども部屋って必要?間取りづくりで押さえておきたいポイントと注意点

630 1802-03A_10904000686.jpg

限られた土地の上に建てるマイホーム。
家族の希望をかなえて設計するのは当然のことですが、どうしても間取りは限られてしまうもの。
そこで気になるのが、子ども部屋の存在です。
「小学校低学年のうちから子ども部屋っているの?」「子どもが巣立ったあとは、子ども部屋ってどうなるの?」と、さまざまな疑問が出てくるのではないでしょうか。

今回は、子ども部屋の実態からそのメリット・デメリットをお伝えします。
また、将来的な子ども部屋の有効活用まで解説していきます。

みんな子ども部屋を持っているの?

小学生から高校生までの子どもとその親を対象にした、東京ガス都市生活研究所レポート『家で子どもが過ごす部屋~子どもの過ごし方と親子それぞれの意識』によると、小学校低学年で半数以上の子どもが「自分だけの部屋」もしくは「他の兄弟姉妹と一緒の部屋」を持っているのが実態です。
また、高校生になると8割近くが「自分だけの部屋」を持っているとの回答がありました。

さらに、現時点で子ども部屋を持っていない小学校低学年でも、およそ6割が「将来的には子ども部屋にする予定の部屋がある」と答えるなど、成長するにつれて自分ひとりの部屋を求める傾向が見られます。

小学生のうちは子ども部屋でほとんど過ごさない

一方、平日に子ども部屋で過ごす時間を見てみると、小学校低学年では約半数が、小学校高学年でも男子では38.2%、女子では26.1%が30分未満しか子ども部屋で過ごしていないのが実情です。
高校生になれば、男子で54.7%、女子で47.2%が本人の部屋で2時間以上を過ごしていると答えているように、子ども部屋で過ごす時間は長くなるものの、小学生のうちは子ども部屋があっても、寝る時間以外ほとんど使われていません。

実際に子どもたちの多くが、「家族がいるから」「テレビがあるから」といった理由で、子ども部屋よりもリビングのほうが居心地良く感じているようです。
こうした実態を把握し、子ども部屋を持たせる時期を検討してみてはいかがでしょうか。

また、イノスグループの『MOTENA』という家では、子どもが幼いうちはリビングで勉強させたり、必要なものをリビングに収納できたりといった、家族それぞれの使いやすさと子どもの成長サポートを両立した家づくりを提案しています。
子どもの成長を見守りながら快適に過ごせる間取りについて相談してみるのもいいですね。

子ども部屋があるメリットとは?

子ども部屋をつくるメリットは、なんといっても子どもの荷物が1カ所にまとめられる点にあります。
衣類やおもちゃなど子どもの荷物は意外と多いもの。
子ども部屋があればそれをまとめて収納できるので助かりますね。
また、リビングが子どもの荷物で散らかることがないため、家族がくつろいで過ごすスペースをすっきりと保ちやすくなるでしょう。

中学校から高校に入り思春期を迎える頃には、子どももプライバシーを求めはじめます
そのため、「ひとりになれる場所がある」「親に見られることなく好きなことができる」など、子ども自身が自分ひとりの時間を過ごすことによるメリットが生まれてきます。

また、女子は小学校高学年のうちから、「友だちを呼びやすい」「自分らしい部屋にできる」などのメリットを子ども部屋に対して感じはじめるのも特徴的です。
子ども部屋に友だちを招き、自分らしくコーディネートした部屋を友だちに見てもらったり、学校での出来事を友だちと話したりしたいという気持ちが芽生えてくるようですね。

630 1802-03C_10622001332.jpg

子ども部屋があるデメリットとは?

子ども部屋があることで感じるデメリットは、子どもが部屋にこもって何をしているのかわからないという意見が目立ちます。
小学校低学年から高校生までの子どもに共通して同じ意見が出ているのも特徴のひとつ。
また、子どもが部屋の掃除や片付けをしないことで、衛生面を気にする意見もたくさんあります。

さらに、子どもがちゃんと勉強しているのか把握できない点をデメリットとして挙げる意見も。
学習面を考えると、子ども部屋は遊びの誘惑が多く緊張感も薄れるため効率的ではないといわれることがあります。
その反面、リビングで勉強するほうがほどよい緊張感があり、生活音のなかで勉強することで集中力がつくなど、メリットが多いとされています。

学習面に力を入れなければならない年齢になると、子ども部屋が必要になることも多いでしょう。
子どもの性格や成長に応じて本人の学習効率を考え、どの部屋が最適な学習環境かを考えてあげるようにしましょう。

子ども部屋を作るなら気をつけたい3つのポイント

子どもが小さいうちに子ども部屋をつくる場合、ついかわいらしいテイストの部屋にしようと意識が集中してしまいがち。
しかし、実際に子ども部屋で過ごすのは子どもたち本人です。
次の3つのポイントを意識して、快適な子ども部屋をつくってみましょう。

小さな家具は選ばないようにする

子どもの成長は思っているより早いもの。
幼少期の子どもに合わせて小さな家具ばかり選んでしまうと、衣類やおもちゃが収納しきれなくなってしまうことも。衣類のサイズはどんどん大きくなりますし、おもちゃの数も増えていきます。
子どものかわいさに合わせた家具選びではなく、子どもの成長を見越したものを選ぶようにしましょう。

進んで収納できる工夫をする

収納できる家具がなかったり収納スペースが足りなかったりすると、どうしても子ども部屋は散らかってしまいます。子ども部屋をすっきりさせるためのポイントは、子どもが進んで収納するための工夫をすること
充分な収納スペースを確保するのはもちろんのこと、フタのないタイプの収納を用意したり、おもちゃに応じて色分けした収納ボックスを用意したりと、子どもが楽しんで収納に取り組める工夫は欠かせません。

壁紙で汚れ防止の工夫をする

子どもが小さいうちは、どうしても部屋を汚してしまうもの。
お絵かきのときに壁を汚してしまったり、ボールで遊んでいるときに壁を傷つけてしまったりすることもあるでしょう。
そんなときは、子ども部屋の壁にかわいい壁紙を貼っておくことをおすすめします。
汚れや傷の防止だけでなく、子ども部屋を成長に合わせてアレンジすることもできますよ。

630 1802-03B_10568002480.jpg

子どもが巣立ったあとの子ども部屋の活用方法とは?

子どもは成長するとやがて家から巣立っていきます。
たとえ子ども部屋が使われなくなったとしても、物置き状態にするのはもったいないですね。
たとえば次のような方法で活用してみてはいかがでしょうか。

夫婦の寝室として活用

子どもが巣立ったあとは、夫婦の寝室として使う人が多いようです。
ベッドルームとして落ち着いた雰囲気に変えると、夫婦がくつろげる新たな空間として生まれ変わります。

書斎や趣味の部屋として活用

パパが喜ぶ書斎や趣味の部屋として活用することも可能です。
マイホームを建てた当初は間取りも限られており、趣味の空間を設けるのはなかなか難しいもの。
子どもが巣立ったあとなら、子ども部屋の使いみちが自由になります。

リビングとつなげて広いスペースとして活用

設計当初から子どもが巣立ったあとのことを考えておけば、将来的にリビングと子ども部屋をつなげて広いスペースの間取りに変更することもできます。
巣立ったあとの子どもが家族を持ったときに、気軽に帰ってこられるくつろぎのスペースにもなりますし、友人や知人を招きやすい広々とした空間を設けることもできますね。

将来的なことをイメージした間取りづくり

子ども部屋が必要か不要かは、各家庭のライフスタイルや子どもの成長に対する考え方による部分が大きいのではないでしょうか。
子どもたちは自分の部屋があることを喜びますが、年齢によってはそれがデメリットにつながることもあります。
間取りづくりでは子ども部屋も重要なポイント。
子どもが何歳になったタイミングで子ども部屋を作ってあげるのか、将来的に子ども部屋をどのように活用するのかなど、先のことをイメージした間取りづくりを心がけたいですね。

<関連記事>

子どもが家の中でも開放的に過ごせる家の施工事例はこちらから!!
イノスグループの女性を応援する家「MOTENA」。もう少し知りたい方はこちらから!!