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【使わないともったいない!?】加熱機器の便利機能 後編

ガスコンロやIHの「使えていない便利機能」。今回は前回に続き、加熱機器のお役立ち機能をご紹介します。

前編はこちら

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炊飯モード

「炊飯器って釜以外にも蓋を洗ったり、意外と洗い物が意外と面倒!」
「1合だけ炊くのも微妙......」
そんな時には「加熱機器でご飯」はいかがですか?

機器によって異なりますが、加熱機器にお茶碗のマークや「ごはん」というボタンがあれば炊飯モードで簡単にごはんを炊くことができます。機種によっては炊き込みご飯やおかゆを作ることができるものも。最近ではIHにも炊飯機能が搭載されているものが多くあります。加熱機器の炊飯機能の良いところは、何と言っても洗い物が少なくて済むところ。鍋を洗うだけでOKなので後片付けが楽です。保温する必要が無く1合炊きたいだけ、というような時には特に便利。お米をたっぷりの水でといだら、合数にあわせた水に浸し、炊飯モードで調理するだけ。調理後は自動で終了してくれるので、炊飯器と同じように、おまかせでおいしいごはんが炊けます。

ただし、この機能は注意点があります。炊飯モードに「適さない形状の鍋」で調理すると失敗してしまう危険があります。とくに、鍋底の厚さが十分でないステンレス鍋などを使用すると、下の方のご飯が鍋底に焦げ付いて真っ黒!ということになりかねません。取扱説明書の炊飯モードの項目に調理に適した鍋の形状(条件)の記載がありますので、まずは条件にあう鍋をきちんと用意することがポイントです。市販のものを選ぶのが面倒な場合、加熱機器メーカーによっては専用鍋を別売で用意しているケースもあるので、そういったものを購入するのも1つの手です。

湯わかし機能

水が沸騰するとお知らせし、自動で加熱を止めてくれる機能です。加熱開始後、ケトルのマークや「湯沸し」スイッチを押すだけの簡単操作でOK。機種によって異なりますが、沸騰後弱火で保温し、消火してくれるものや、沸騰後の保温時間を設定できるものもあります。コーヒーやお茶のお湯をちょっと沸かしたい時、保温時間を設定できる場合はゆで卵などを作るのにも便利です。「お湯が沸いてる!」と慌てて加熱機器の前まで走っていく必要がありません。

注意するポイントは、水の量を満杯に入れないこと。大体6~7割を目安に、ふきこぼれないように気をつけます。また、こちらの機能も「炊飯機能」同様、適した鍋を使用しないとうまくいかないことがあります。うまくいかない場合は鍋の形状が適しているかを確認してください。

面倒だから「使わない」のはもったいない?意外と活躍するグリル

最後は加熱機器のグリルの機能をチェックしてみましょう。「受皿や焼き網を洗うのが面倒だから使わない!」という方もいらっしゃるかもしれません。確かに、最近はフライパンでお魚を焼くことも多くなってきました。でも、グリル=魚だけではありません。今のグリルは両面焼きで水を入れる必要がないものが多く、タイマーやオート機能もあるので実はかなり調理が楽。魚だけではなく、トーストや鶏肉、お野菜も美味しく焼けます。機種によってはピザを焼いたり、オーブンとして使えるものも。オート機能はメニューや焼き加減選んでスタートするだけで時間を設定する必要がありません。手動で焼く時も、タイマーセットをしておけば、時間がきたら自動で終了。魚も野菜も鶏肉も、簡単に下ごしらえをして焼くだけで、一品完了。材料によっては同時に複数の食材を焼いて、更に時短も可能です。「面倒」というイメージとは裏腹に意外と手間がかかりません。

お手入れは、中性洗剤を吹き付け、食事の間シンクに置いておけば、汚れが浮いて洗いやすくなります。最近はグリルにプレートやココット、キャセロール、鍋などを入れて簡単に多彩な料理が楽しめる機種も増えてきました。流行りのダッチオーブンに挑戦できるものや、煮物やパンなど従来のグリルのイメージとはかけ離れた料理ができるものもあります。これから加熱機器を検討される方は、料理の幅が広がるグリル機能に注目してみるのもおすすめです。

加熱機器の「機能」を使いこなして、楽に、たのしく。

普段つい「調べるのが面倒だから......」と機能を使うことがない方はご紹介した機能がご自宅の機器に無いかチェックしてみてくださいね。本日ご紹介した「炊飯」機能やグリルなどは、お休みの日にお子さんと一緒に挑戦してみるのも、面白いかもしれません。お鍋から蒸気が出てくる様子や、グツグツ音を立てて炊きあがる美味しそうなご飯の匂い。自分で焼いたお魚や野菜。いつもと違った「ごはん」を体験でき、楽しい思い出になるかもしれませんね。ちょっと新しい機能にトライしてみるだけで、今手間をかけている「面倒な作業」が楽になるかもしれません。毎日使う加熱機器は、キッチンの頼れる相棒です。どんどん頼って、調理時間を楽に、たのしくしちゃいましょう。