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【使わないともったいない!?】加熱機器の便利機能 前編

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春は変化の季節ですね。ご家族の進学、就職などでお弁当を作るようになったり、帰宅時間が遅くなったり。
「やることが増えて忙しくなる!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

新しい家電や便利ツールをを取り入れるのもひとつの手ですが、意外と今使っている設備機器の中にも「使えていない便利機能」があるかもしれません。

例えば、ガスコンロやIH。すでに調理機能をフル活用して使い倒している!という方もいらっしゃるかと思いますが、一方で「そういえば、このボタン、使ったことないかも...」
「色々スイッチがあるけど、説明書読むの面倒だから、まあいいか」
そんな方も多いのではないでしょうか。

でも、ちょっと待ってください。もしかしたら、普段使っていないボタンの中に、便利なのに眠ったままの「使える機能」があるかもしれません。
今回はガスコンロやIHに搭載されていることの多い便利機能を簡単にご紹介します。
「あ、そういえばそんなボタンがあった気がする!」という方は、ぜひお家の加熱機器をチェックしてみてくださいね。

あぶり・高温炒め機能

ガスコンロに搭載されている機能で、「高温炒め」「あぶり・高温炒め」などと表示されているボタンです。ガスコンロで炒め物をする時や、あぶりもの、煎りものをする際に、急に火が弱くなったり、消えてしまった......という経験はありませんか?
ガスコンロには、温度センサーが付いており、焦げ付き、異常加熱などを検知して危険を回避してくれるようになっています。そのため、比較的高温で調理をした時や、鍋の空焼きなどすると、自動で火力が弱まったり、消えてしまうことがあるのです。安心なのは助かるけれど、思いっきり炒め物をしたい時に、火が消えてしまって、点火の作業をやりなおし......これは結構手間ですね。安定した火力で継続調理ができないと、お料理の仕上がりにも影響が出るかもしれません。

そんな時に役立つのがこの機能です。点火後にボタンを長押しするだけで、通常より高い温度で、調理ができるようになります。途中で火を弱められることなく、安定した高火力で炒め物をしたい。という時にはもちろん、食材をあぶったり、ゴマなどを煎る時にも便利です。
※機能使用中は焦げ付き消火機能なども働かなくなりますが、全くセンサーが働かなくなる機能ではないため、鍋の異常加熱を検知した時には自動火力調節や消火をすることもあります。

タイマー機能

ガスコンロやIHに時計のイラストのボタンはありませんか?このボタンがあるのに、キッチンタイマーでゆで時間や煮込み時間をセットしているのなら、今日からぜひこの機能を使ってみてください。使いかたは簡単。
加熱スタートの後、時計のボタンを押し、機器の「+」「-」で時間を設定します。設定時間がくると自動で加熱を終了してくれます。
※お使いの機器によって操作方法は異なる場合があります。

この機能を使用すれば、
「キッチンタイマーが鳴ってる!今手が離せないのに!」なんて焦る必要も、
「うっかりしていたら煮込みすぎちゃった」なんて失敗もありません。

ゆで卵を作る時、麺をゆでる時、あと少し煮込みたい時にも、とっても便利。まさに「毎日使える一軍機能」です。他にも、一部機種には「キッチンタイマー」だけではなく、経過時間をカウントしてくれるストップウォッチのような機能が搭載されていることもあります。こちらは経過時間を確認しながら料理をしたい時に重宝します。

揚げ物、温度設定機能

家族みんなが大好きな揚げ物。でも、天ぷらや春巻きを作る時、油が適温になったかどうかを調べるのは結構面倒ですね。菜箸を使ったり、パン粉を落として確認したり......色々方法はありますが、どれも少々手間がかかります。

また、途中で食材を入れることで油の温度が下がったり、加熱しすぎて油の温度が高くなりすぎたり......と、
「揚げ物を上手く揚げるのは案外難しい」と感じる方も多いのではないでしょうか。適した油の温度で調理をしないと、表面の焦げや酸化、衣がカラッと揚がらないなど「残念な仕上がり」になりかねません。

そんな時に便利なのが、ガスコンロやIHに搭載されていることが多い「揚げ物」「温度設定」といった機能です。あらかじめ油の温度(例えば、天ぷらなら「180℃」)をセットしておくことで、油が設定温度に達すると、音やメロディなどで予熱完了をお知らせしてくれます。さらに、加熱機器のセンサーが設定温度をキープしてくれるので、失敗の危険もありません。
※操作はお使いの機種によって異なります。

「便利」という観点以外にも、揚げ物は高温で加熱すると発火などの危険もありますので、万が一のことも考え、温度設定機能を使用するのが安全といえます。また、温度設定機能は揚げ物以外にハンバーグ、オムレツ、お好み焼き、ホットケーキなどの「焼く」フライパン調理にも広く活用できます。特に温度調節が難しく焦げ付きが不安なホットケーキや、いい感じに焦げ目をつけたい餃子などにもおすすめです。
使いかたは揚げ物同様、調理物にあわせて温度を設定するだけ。
※IHは「揚げ物」と「焼き物」で別々にボタンがあることが多いです。また機種によっては「焼き物」機能がないものもあります。

温度のコントロールができるだけで、気持ちに余裕をもって料理ができるようになりますね。加熱機器にはレシピブックや具体的な調理例が記載された取説が同梱されていることが多いので、調理機能の操作がイメージしにくい場合はそういったものも活用しならがトライしてみるのがおすすめです。

今回は加熱機器に搭載されていることが多い基本的な便利機能をご紹介しました。
新生活に向けて色々と忙しい時期だからこそ、お家の設備を味方につけて「小さな手間」や「失敗」を減らしていきたいですね。次回も引き続き、加熱機器のお役立ち機能をご紹介します。