
- 構造
- 木造軸組み
- 階数
- 2階建て
- 延床面積
- 154.92㎡
- 家族構成
- ご主人、奥様、お子様3人
- 施工会社
- 丸洋建設株式会社
K様邸
吹き抜けのあるリビングにオリジナルの階段。子ども達をいつも見守れる住まい
粒子の細かい吹き付け塗装の外壁に、シルバーのサッシ、そして木の質感を活かした軒天や破風、玄関ドア。和モダンの落ち着いた佇まいが印象的なK様邸。通勤の利便性に優れた駅近の好立地に土地を見つけたご夫妻は、3社から提案を受けイノスの家を選択。丁寧で柔軟な対応で注文住宅ならではの理想の住まいを実現されました。
会社選びの経緯や、間取りやデザイン、素材へのこだわり、住み心地など、奥様にお話を伺いました。
以前はマンションにお住まいだったK様ご一家。お子様の成長に伴い、手狭になってきたことから新たな家づくりを計画されました。
「マンションでは3人それぞれの子ども部屋がなく、勉強などはリビングで行い、寝るのはみんな一緒に一つの部屋で、というスタイル。子どもは大きくなれば一人一部屋ほしくなると思うので、それができる住まいを、と考えました」
まずは土地探しからスタートされたご夫妻。ご主人の通勤にも便利な駅近に土地を見つけ、購入されました。
「区切られた土地に住宅が並んでいるような分譲地は苦手なので、あえてそうではない場所を探しました。見つけたのは商業地域の倉庫が建っていたところで、私たちには希望どおりの立地でした。丸洋建設が建てるイノスの家との出会いは、仕事のお付き合いがあった兄の紹介。木造の注文住宅で、間取りやデザインだけでなく、造作家具などの要望にも柔軟に応えてくれて、予算面も納得のいくもの。施工例などを見て、丸洋建設が建てる家はいいなと感じました。敷地は南北に長く、近隣にビルが建つ可能性もある条件の中、どの部屋も明るく快適に暮らせるように、と考えたプランを提案してくれたことも大きな決め手でした」
家の中央に位置するLDKは、明るく開放感たっぷり。床や梁、階段など、ふんだんに用いた木の温もりが心地よい空間です。
「リビング内に階段があるので、子どもたちが行き来する様子がわかりますし、吹き抜けを介して常に2階の気配が伝わってきます。上下階で会話をすることができ、いつもコミュニケーションがとれるのもいいですね。オープンなつくりなので、子どもがコソコソしにくいというのもポイントです(笑)」
オリジナルの階段は視線や光・風も通るスケルトンのデザイン。勾配が緩やかで、踏み板も広く設計。「昇降がしやすいだけでなく、子どもが座って本を読んだりするスペースとしても活用しています」
敷地は南北に長く、東側にビルが建つ可能性もあることから、建物は中庭を囲むようにコの字型に配置。1階は中庭に面してリビング、ダイニング・キッチン、和室が配されています。
「東側にビルが建ち、リビングに日が当たらなくなってしまわないように、中庭をつくってほしいとお願いしました。設計の方も『その案いいよね』という感じで一緒に考えて、庭の広さや窓の配置なども提案してくれました。おかげで、外からの視線を感じることなく採光も得ることができるようになりました。夏は1階から入った風が吹き抜けを通って2階に抜けていきますし、冬は1階に設けた蓄熱暖房機1台で2階まで心地よい暖かさに包まれ、快適です」
リビングとダイニング・キッチンを引き戸で仕切ることができるのもK様のこだわりです。
「マンションに住んでいたときは、キッチンの音がうるさかったので、炊事の音がリビングに届いてしまわないかと気にせず、落ち着いて料理や後片付けができるよう、扉をつけました。閉めればリビングでゆったり寛ぐことができますし、冷暖房もより効きやすくなります。開ければリビングや階段の昇降の様子までわかるので、子どもがお友達とこんなことをして遊んでいるなというのもわかるんです。キッチンは玄関を入ってすぐの場所にあり、ホール側からも出入りできるので、買い物の荷物を運び入れるのもラク。暮らしに合わせてプランがよく練られていると感じています」
ダイニングの一角には広めのカウンターデスクが造り付けられていて、お子さんたちの勉強スペースや奥様のお化粧コーナーとして、ご家族で活用されています。
「私はキッチンにいる時間が長いので、このカウンターでお化粧できるのは時短にもなりとても便利。カウンターの横には、工具や電池、日用品や雑誌、などをたっぷりしまえる収納を設けています。ここにはWi-Fiルーターも収めているのでデスクまわりもすっきりしました」
洗い出し仕上げのタタキと、クリ無垢材のスプーンカット仕上げにしたホールが印象的な玄関もK様のこだわりのひとつ。
「広々とした玄関は、かねてからの夢でした。玄関が広いのはもったいないかなとも思いましたが、お客様が最初に見るところが玄関。親戚の家で、玄関が広いと家全体も広いと感じていたことも理由のひとつです。ホールの床は、夫が他所でスプーンカット仕上げの床を歩いて、とても気持ちよかったことからわが家でも採り入れました。実際に、木の豊かな風合いと、吸い付くような足触りが心地よいですね。無垢の木は年月とともに味わいを増していくのが楽しみです」
玄関を和モダンなイメージでまとめた理由は、将来を考えてだったというKさん。
「当初はカントリー調がいいかなと思っていたのですが、10年経ったときのことを考えて、年相応の落ち着いた雰囲気にしました。タタキ部分は洗い出し仕上げにして、和の感じに。玄関先で帰るお客様も多いのですが、『いい玄関ですね』と褒めていただくと、心の中で『やったー!』って思います」
スムーズな家事動線や、外出や帰宅時の動線、機能的な収納など、ご家族のライフスタイルに合わせた、暮らしやすさを高める工夫もK様邸の特長です。
「収納が多いだけでなく、使う場所の近くや動線上に配置されているので収めやすく、部屋を片付けやすいですね。リビングから出入りする家事室は、書斎と収納を兼ねたようなスペースとして活用しているのですが、これも便利。夫の衣類も置いているので、帰宅したらここで着替えて、お風呂に入るという動きがスムーズ。出勤時も同様、わざわざ2階に行かなくても1階で身支度が済ませられるんです」
「家事のしやすさという点では、広々として使いやすく、料理に集中できるキッチンがとても気に入っています。また、1階は扉がすべて引き戸になっているのも、住んでみて良さを実感していることのひとつ。引き戸はドアと違って風でバタバタすることがなく、少しだけ開けて風を通すということができます。全開にしておけば空間の広がりも満喫できます。わが家ではレールを上につけて吊る方式にしてもらったので、床段差がなくすっきりしていますし、床の溝にゴミがたまることもなく掃除がしやすいのも魅力です」
「まだ検討段階のとき、他社でこちらの思いとは離れた強引な営業に遭ったのですが、『住むのは自分たちだから、自分たちのペースでじっくり考えていきたい。一つひとつを夫婦で決めていけば、こうすればよかったということなく、希望する家ができる』と考え、そういう想いに応えてくれる会社に依頼することにしました。その点、丸洋建設さんは柔軟で丁寧。希望を伝えて、いろいろと提案してもらうというスタイルでとてもいい感じに相談できました。写真や雑誌の切抜きを見せて希望を伝えると、それに合った素材やインテリアなども提案してくれて。子どもとのスキンシップや会話を大切にできる空間づくりや、スムーズな動線の提案は特によかったです」
「施工中は何度か足を運んで確認することができました。子どもたちも上がらせてもらえたので、『自分たちの家がこうしてできた』と記憶に残り、家への愛着がより深まったと思います。そういう意味で、建築中の様子を家族で見に行くのもいいことだなと感じています。丸洋建設さんにお願いしたことで、注文住宅ならではのこだわりある家を建てることができました。『暮らし心地もデザインもいい家だよね』と主人と話しています」