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家を建てる時期はいつ?住宅購入に最適な4つのタイミング

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結婚や出産、家族の病気や介護......ライフスタイルの変化によって気になるのが、家の購入時期。でも、お金の問題も大きく関係してくるため、なかなか気軽に踏み出せないものです。
実は、4つのタイミングを意識することで、住宅購入に踏み切りやすくなることをご存じですか? 今回は、住宅購入に最適な4つのタイミングについて見てみましょう。

貯蓄はどれくらい必要?お金のタイミング

家を購入するにあたり、多くの人が住宅ローンを組むことになります。その際に必要なのが、頭金です。では、どの程度の金額を頭金として貯蓄しておくべきなのでしょうか?

頭金として貯蓄しておくべき金額とは?

一般的には、物件価格の1~2割程度を頭金として準備しておくのが理想とされています。
ただし、必要なのは頭金だけではありません。住宅購入には税金や手数料などの諸費用も発生します。貯蓄のすべてを頭金として使うと、これらの支払いがまかなえなくなってしまいます。

また、マイホーム購入後に病気になったり、収入が不安定になったりする可能性も否定できません。そんな状況下でも安定した生活を続けていくための、生活予備費を確保しておく必要があります。

生活予備費として貯蓄しておくべき金額とは?

生活予備費として貯蓄しておくべき金額は、会社員の場合で生活費の3~6ヵ月分程度、自営業や派遣社員などの場合で1年分程度が目安とされています。
それに加え、将来的な教育資金や車の購入費用など、子どもの成長や快適な生活を送るための貯蓄も必要になってくるでしょう。

生活予備費として必要な貯蓄額の大きさに不安を感じるかもしれません。しかし、ライフスタイルによって生活費は上下しますので、目安とされている金額どおり貯蓄する必要はありません。ただし、最低でも目安の半分くらいは貯蓄し、生活に余裕を持たせた状態で家を建てたいところです。

頭金はもちろんのこと、十分な生活予備費の蓄えがあり、無理なく家を買える貯蓄額になれば、そのときがお金の面では家を建てる最適なタイミングといえるでしょう。

無理なく買えるのは何歳くらい?年齢のタイミング

家の購入に最適な年齢を、住宅ローンの返済期間から判断するのもひとつの手です。購入の際に住宅ローンを組んだ場合は、継続的にローンを返済していくことになるからです。
仮に30歳でローン返済をスタートすると、35年ローンの場合、完済できるのが65歳。頭金の額によって返済額は変わるものの、将来的な収入の見込みと返済期間を考え、無理なく返済できる年齢なら、そのときが年齢面での最適なタイミングです。

年収からみた住宅ローンの借入可能額とは?

家の購入金額として適切なのは、年収の5倍までといわれています。また、適切な住宅ローン年間返済額は、年収の25%以内が目安なのだとか。年収の範囲内で無理なく返済できる金額の物件を購入するようにしたいですね。

ただし返済額は、支払う頭金の額や金利によっても変わってきます。計画的に返済していけるよう、月々の返済プランを立ててシミュレーションしてみることをおすすめします。

子どもはまだ小さいけれど......。家族構成の変化のタイミング

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子どもが生まれる時期も、家の購入を検討するタイミングのひとつ。でも、「子どもが何歳になったときが、最適のタイミングなの?」と迷ってしまうのではないでしょうか。

幼稚園・保育園の入園前が最適なタイミング

子どもの誕生を機に家を建てる場合は、子どもがまだ小さいうちに購入する人が多いようです。『ウィメンズパーク』会員を対象に行われたアンケート「ウィメンズパーク 住まいミル『住まい購入のお金事情』」調査によると、マイホーム購入時の第一子の年齢で最も多かったのが、0~2歳でした。

その理由として挙がるのが、子どもの集団生活です。子どもが幼稚園や保育園に入ると、同じ園に通う友だちたちも増えてくることでしょう。購入のタイミングを子どもの卒園後にすると、必ずしも同じ地域や学区内で希望の土地が見つかるとは限りません。園でできた友だちと別れなくてもすむよう、入園前に家の購入を検討する人が多いのです。

ちなみに以前は、「家の購入に最適なタイミングは小学校入学前」という意見が多かったようです。「小学校を転校させるのは子どもがかわいそう」という理由でした。
しかし、子どもが集団生活をスタートさせるのは、実際には幼稚園や保育園。小学校入学より前に家を買って定住し、たくさんの友だちをつくらせたいという希望から、家の購入時期が早まっているようです。

家族構成のことを考えれば、将来を見すえて早めに行動を起こしたくなるもの。子どものことを思うなら、幼稚園・保育園の入園前が、家を建てる最適なタイミングのひとつといえるでしょう。

将来の介護も考えて。親の健康面のタイミング

若いうちはまだ意識する機会が少ないかもしれませんが、やがては親を介護しなければならない日がくるでしょう。将来的な負担を考えると、できるだけ親の近くに家を購入したいものです。

親が健康を崩し、介護が必要になってから家の購入を考えはじめるようでは、少し遅すぎるかもしれません。先のことを見すえて計画的に行動を起こし、いつか訪れる親の介護を意識したタイミングで検討してはいかがでしょうか。

二世帯住宅という選択肢も

近ごろ住宅メーカーでは、親の介護を見すえた二世帯住宅のプランも用意されています。
二世帯住宅なら、独立タイプや隣居タイプなど家づくりのかたちを選べます。また、家族の人数に応じて平屋・二階建て・三階建てと、その規模を選択することもできます。

親が同じ屋根の下に住んでいれば、健康面で何かあったときに備えられ、安心できるでしょう。また、実際に介護が必要になった際も、負担を減らせるはずです。親の健康面や介護について考えはじめたときが、家の購入だけでなく、介護に最適なかたちの家づくりを検討するタイミングでもあるのです。

余裕を持って早めの行動がベストです

それぞれの家族構成やライフスタイルによって、家を買う最適なタイミングは異なります。そのため、これら4つのポイントすべてを満たす必要はありません。ただ、日々の生活に追われていると、家づくりに踏み出すタイミングを逃し続けてしまうのも事実。どこかのタイミングで動き出さなければ、いつまでたっても家を買うことはできません。
住宅ローンのことを考えると、余裕ある返済ができるよう、できるだけ早くローン返済をスタートさせたいもの。最適なタイミングで家の購入に動き出せるよう、現状に目を向けてみましょう。

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