理想のエリアにマイホームを建てたい!土地選び成功の秘訣とは
マイホームを建てるときは、家づくりにこだわるだけでなく、暮らしやすい環境が整った土地を探すことも重要です。家族が末永く暮らしていくことを考えると、土地探しを慎重に行って損はありません。
今回は、理想のエリアにマイホームを建てるための、土地選びのポイントについて考えてみましょう。
土地選びで最初にやるべき三つのこととは?
土地選びでは周囲の環境チェックや専門知識が必要になるなど、おさえておきたいポイントはたくさんあります。
では、はじめにやるべきことは何でしょうか? 次の三つのことからスタートしてください。
その1:住みたいエリアを決める
どのエリアに住みたいかという理想をかなえるのは、土地選びで最も重要なポイント。はじめに住みたいエリアを決めましょう。
通勤・通学のことを考えるなら、職場までの交通アクセスが便利な土地を選びたいところ。家族のライフサイクルにも大きく影響するので、家族それぞれの生活に利便性の高い土地を選ぶのがポイントです。
また、将来的な介護のことを考え、両親が住む家の近くの土地を探すというケースもあるでしょう。現在の家族のライフサイクルと将来的なことの両方を考慮して考えることが大切です。
その2:資金計画をたてる
マイホーム建築にはさまざまな費用がかかります。家づくりの費用はもちろんですが、土地を購入する際もいくつもの種類の費用を支払わなければなりません。
資金計画が曖昧なままマイホームの購入を進めてしまうと、土地の購入費が全体の予算を圧迫してしまうことも。それにより、計画していた建物が建てられなくなるといったケースもあるので、諸費用なども計算に入れたうえで資金計画をたてることが重要です。
その3:不動産会社に依頼する
個人で理想の土地を探し、選ぶのはなかなか難しいもの。慎重に土地を比較・検討するためには、不動産会社への依頼は欠かせません。予算内で条件にかなった土地を探すには、事前に定めた資金計画をもとに、土地選びのお手伝いをしてもらうのが近道といえるでしょう。
比較・検討時にチェックしておきたい土地選びのポイント五つ
土地を選ぶときは、さまざまなポイントをチェックしなければなりません。次の五つは失敗しない土地選びの重要なポイントです。
ポイント1:生活環境が整っているかどうか
家は建てるためにあるのではなく、生活するためにあるもの。まずは日々の生活が不便に感じないよう、生活環境が整っているかどうか確認しましょう。スーパーや病院など生活環境が整っているかどうかだけでなく、スーパーで販売されている商品の価格帯や病院の診療科など、生活シーンをイメージし、具体的な情報をチェックするのがポイントです。
ポイント2:生活環境の安全性
安心・安全に暮らすためには、できるだけ安全な土地にマイホームを建てたいところです。治安はもちろん、交通量のチェックも欠かせません。子どもの通学路を実際に歩いてみたり、夜間の様子も欠かさずチェックしたりしましょう。
ポイント3:日当たりや風通し
快適な生活を送るためには、日当たりや風通しの確認も必要です。付近に雑木林などがあると風通しが悪くなってしまいますし、時間帯によっては日当たりが悪くなる土地もあります。近隣を歩いてみたり、時間帯を変えて同じところを歩いたりと、周辺環境の入念なチェックは欠かせません。
日当たりや風通しと聞くと、「建物の工夫でカバーできるのでは?」と考える人も多いかもしれません。
しかし、設備でカバーしようとすると、それだけ建築コストが高くなってしまったり冷暖房コストが高くなってしまったりと費用に影響するため、チェックは怠らないようにしましょう。
ポイント4:土地の形状
こだわりのマイホームを建てるためには、土地の形状もきちんと確認しましょう。あこがれのマイホームのイメージがあるなら、それを建築できる形状の土地でなければなりません。また、広さや接道によっても異なりますが、土地は正方形に近いほど人気が出るため、高額になるのが一般的です。理想のイメージと予算のことを考えたうえで、希望がかなう土地を探してみましょう。
ポイント5:雨の日の水はけの状態
田や池などの埋め立て地は地盤沈下が起きやすい敷地とされています。そのため、敷地の水はけの状態もチェックすべきポイントです。雨の日にも現地へと足を運び、敷地の状態を見ておきましょう。また、気になるところがある場合は、図書館で郷土史に目を通したり近隣の人に過去の災害について尋ねたりするなど、より詳しい情報を入手することをおすすめします。
失敗しない土地選びの注意点とは
失敗しない土地選びには、おさえておきたい注意点がいくつかあります。主な注意点を見てみましょう。
図面と現地の両方をチェックする
図面は実際にその土地を測量して作成されたものでないケースがあります。だいたいの形状や道路との接道部分がわかるように作成されている場合が多いでしょう。実際に現地を訪れると図面と異なる場合もあるため、図面と現地の両方でのチェックは不可欠です。
用途地域に注意
市街化区域内は用途地域が定められているため、建築物の制限があります。第一種または第二種中高層住居専用地域に指定されている土地には、周辺に高層マンションが建築される可能性もあります。
一方、低層住居専用地域なら高層マンションが建つ心配はありませんが、マイホームそのものも高く建てることはできません。
建ぺい率・容積率のチェックも重要
こだわりのマイホームづくりを目指すなら、建ぺい率・容積率については理解しておきたいところです。建ぺい率は敷地に対する建築面積の割合。一方、容積率は敷地に対する延べ床面積の割合です。これらの割合によって、土地の価格に差が出るだけでなく建物を建てられる面積にも影響するため、事前のチェックは欠かせません。
インフラが整っているか
前面道路に水道・下水・ガスの本管が埋設されていない場合は、インフラを整備するための敷地費用が必要となります。敷設の状況にもよりますが、場合によっては多額の費用がかかってしまうケースもあります。どのくらいの予算がかかるのか事前に把握していないと、資金計画に影響が出るためインフラのチェックは重要です。
高さ制限なども確認する
土地によっては周囲の環境や日当たりを守るなどの目的から、高さ制限が設けられていることがあります。土地に建物を建てる際には、「道路斜線制限」「高さ制限」「日影規制」「北側斜線規制」などの制限についても確認しなければなりません。
失敗しない土地選びこそがマイホーム成功への近道
あこがれのマイホームを建てたい。便利で快適な暮らしがしたい。それらの願望をかなえるためには、土地選びのポイントや注意点を理解したうえで、慎重に土地を選ばなければなりません。
わからないことがあれば不動産会社や建設会社に相談しながら、土地選びを進めることをおすすめします。失敗しない土地選びこそが、マイホーム成功への近道といえるでしょう。