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2020.01.29

イクメンも次の時代に突入!夫婦のルールで、無理せず育児を楽しむ

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子育てに積極的に参加する父親が珍しい存在ではなくなってきた現代、「イクメン」という言葉は広く一般的に使われるようになりました。しかし、イクメンが普通になってきたからこそ生じてきた問題もあります。
今回は、あらためてイクメンという言葉にスポットを当て、その言葉が生まれた背景や現在の問題点、これからの時代のイクメンについて見ていきます。

イクメンとは?

あらためて、「イクメン」という言葉の意味や、言葉が広まった背景について確認していきましょう。

イクメンの意味と使い方

「イクメン」とは、「育児をするメンズ(男性)」の略語で、以前から使われている、ルックスのいい男性を指す「イケメン」をもじったものです。単に育児に協力する男性というよりも、例えば育児休暇を取得して子どもとの時間を楽しむといったように、より積極的に子育てに参加する男性という意味合いで使われます。
「芸能界きってのイクメン」、「イクメンぶりを発揮する」などの使われ方をします。

イクメンが広まった背景は?

イクメンという言葉は、昔から一部の育児雑誌などで使用されていましたが、今のように誰もが知っている言葉になるほど広まったのは、何がきっかけだったのでしょうか。
ご存じの通り、日本では急速に少子高齢化が進み、社会保障制度が成り立たなくなる恐れが出てきたり労働力不足が慢性化してきたりと、さまざまな問題が生じてきました。

一方、日本は欧米諸国と比べて女性への育児・家事の負担が大きく、そのことで女性が子どもを持つことを躊躇(ちゅうちょ)したり仕事を辞めざるを得なかったりと、社会にとっても望ましくない状況に結びついていました。

それらの問題を一挙に打開するための政策として、国を挙げて男性の育児参加が推奨されるようになったのです。具体的な対策として、男性も子育てに参加しやすい社会の実現に向け、2009年に「育児・介護休業法」が改正されました。
改正法による「パパ・ママ育休プラス」といった新制度導入に合わせてスタートしたのが、「イクメンプロジェクト」。男性が自然に育児に参加できる社会にすることを目的にしたプロジェクトで、その名称が、「イクメン」という言葉が広く浸透するきっかけとなりました。

イクメンプロジェクトとは?

少子高齢化対策の一助として厚生労働省が2010年6月に始めた一大プロジェクトです。専用のWebサイトを設け、男性の育児参加の支援に積極的な企業の紹介や男性社員による育児体験談、全国の「父子手帳」の紹介、イベントの告知などを行っています。また、全国各地でさまざまなイベントを企画実施し、社会全体の「イクメン化」を推進しています。

イクメンはハードルが高い、そう感じる理由は?

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「イクメン」という言葉が浸透してきている一方、実際にイクメンになるにはハードルが高いと感じる男性も多いようです。どういった点でハードルの高さを感じるのでしょうか?

問題点を見ていきます。

育児休業取得による収入減少への不安

育児休暇を取得して会社を休むことで、当然収入が減ってしまったり、無くなってしまったりします。しかも、子どもが生まれて家族が1人増えたことで、当然支出は増えます。支出が増加するにもかかわらず収入が減少することへの不安が、最も大きな問題です。
ただし、そういった収入の減少をカバーするため、「育児休業給付金」や「社会保険料全額免除」などの支援体制があります。育児休業給付金は雇用保険制度のひとつで、育児休業中の期間に、一定額の給付金が支給される制度です。また、社会保険料全額免除は、健康保険や厚生年金などの社会保険料が全額免除され、保険料を支払った場合と同様に、保険や年金の給付が受けられる制度です。

周囲の目

テレビでイクメンと呼ばれるタレントたちが活躍しているように、世間でも「イクメン」は受け入れられているはずですが、身近なところでは、まだまだ理解してもらうのは難しいと感じるケースも多いようです。勤務先に自分より前に育児休業などを取得して本格的に育児をしている男性がいるのならいいのですが、そうでない場合は、やはり周囲の目が気になって取得を言い出す勇気が出ないという人も少なからずいるでしょう。

しかし、国が率先して男性の育児休業取得を推奨したり、男性の育児休暇取得を実質上義務化する大手企業が現われたりするなど、社会全体にイクメンを受け入れる土壌が整いつつあるのは確かです。「周囲の目」は、時が解決してくれる問題と言えそうです。

婦間の認識のずれ

イクメンという言葉が、子育ての協力をする男性というレベルではなく、特別積極的に育児を楽しむ男性という意味合いで使われることが多いために生じる問題です。

イクメンという言葉のイメージから妻が過度に期待し、自分なりに精一杯やったつもりでもダメ出しをされたり、ほかの家庭やテレビタレントなどと比べられたりして、夫にストレスがたまるといったパターンです。一方で、夫の「手伝ってあげている」という態度がイヤ、本当にやってほしいことをやってくれない、見ていて危なっかしくて結局任せきれないなど、妻は妻で別のストレスを感じているのです。

最後の「夫婦間の認識のずれ」が、実は最も高いハードルかもしれません。しかし、これはあくまでも身近な夫婦間の問題。ちょっとした工夫で、解決する問題でもあります。では、どのようにすればいいのでしょうか?

夫婦の上手な役割分担でイクメンのハードルを下げよう!

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では、夫婦間の認識のずれを解決する方法を考えてみましょう。

育児と家事の種類を確認し合う

育児には、母乳やミルクをあげる、離乳食を用意して食べさせる、おむつを替える、着替えさせる、トイレトレーニングをする、子どもと一緒に遊ぶ、お風呂に入れる、寝かしつける、夜泣きの対処をする、検診や予防接種の日程を確認する、予防接種のスケジュールを決めるなど、月齢や年齢より、ときに24時間に渡ってさまざまなやるべきことがあります。

母乳をあげる、大泣きしたときにあやすなど、育児のなかにはどうしても母親でないとできないことというのが出てきます。そのため、育児だけでなく、家事も含めて、どのようなものがあるのかを考える必要があります。なお、家事には「名もなき家事」という、妻にとってストレスになりがちな家事もあるので、そちらも忘れず確認するようにしましょう。

話し合って役割分担を決める

育児と家事の内容が確認できたら、次に役割分担を考えていきます。

「送り迎えは父親」「寝かしつけは母親」、「朝食と昼食は母親で夕食は父親」と作業ごとに役割を決めてしまうのもいいですし、毎週土日は父親がメインで育児するというように曜日で決めるのもいいでしょう。現時点で、夫に育児や家事の知識や経験がまったくないなら、まずはミルクの作り方を覚える、お風呂に入れてみるなど、できることから無理なく始めましょう。

得意分野は何か、自信がない分野は何か、お互い相手にどこまでを求めるかなど、本音で話し合い、それぞれの家庭に合った最適な役割分担を考えることが大切です。また、一度決めたからといって、ずっとそうしていかなければいけないとなると窮屈ですし長続きしません。状況の変化に応じて、ときどき見直すことも有効です。

もちろん共働き世帯か専業主婦世帯かによって、役割の比重は調整する必要があるでしょう。いずれにしても、ほかの家庭のまねをすることはありません。ここでしっかり希望を出し合い、お互いがストレスのたまらない「わが家なりの役割分担」をするようにしましょう。

イクメンも次の時代に突入

国を挙げてのイクメンプロジェクトの取り組みや、イクメンタレントの活躍などによって、男性が育児に参加することは普通のことになりつつあります。一方でいつしか世間に作り上げられたイクメン像とのギャップに、夫婦そろってストレスを感じる問題が出てきました。「イクメン」も次の時代を迎えようとしています。世間で固定されたイメージにとらわれず、夫婦で話し合ってお互い自然体で育児を楽しむことが、次世代の理想的な形と言えそうです。

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