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今日からできる!お風呂上がりの「ちょっとした習慣」でカビ対策!

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身体も家の中もジメジメベトベト......今年もカビが心配な季節がやってきました。

疲れた体を癒すバスルームはいつもキレイにしておきたいけれど、カビの発生が特に不安な場所。わかってはいるけれど、入浴後に気合を入れてのお風呂掃除なんて、とても無理!お風呂でさっぱりした後にさらに汗をかくのも避けたいところですね。でも、「カビの発生原因」を知っておけば、入浴後のちょっとした習慣でカビを防ぐことができます。今日からすぐにできる「カビ防止習慣」を始めてみましょう。

意識するだけでも大きく違う!カビの三大原因

カビは放置すると、素材に染み込み、簡単には落ちない頑固な汚れになります。まずはカビが発生する原因を理解し、できるだけカビが発生しやすい環境を作り出さないように意識することから始めましょう。

カビが発生する原因は「汚れ・湿気・温度」の三つです。「汚れ」は主に皮脂や石鹸カスなどです。入浴後の浴室は身体から落ちる皮脂や、石鹸カスだらけ。これらの汚れが養分になり、カビが繁殖します。「湿気」もカビが発生しやすい原因の一つ。湿度が60~70%になるとカビが繁殖しやすくなり、80%を越えると一気に増えます。最後に「温度」ですが、カビが最も発生しやすい温度は20度~30度くらいと言われています。つまり、梅雨~夏期になるとこの条件がバッチリ揃うため、カビが非常に発生しやすくなるのです。カビの繁殖を防ぐには、この三つの条件が揃わないように心がけることがポイントです。

「汚れ」が落ちやすいのは入浴後。シャワーとスポンジでサッと汚れを洗い流して

汚れは時間が経つと固着します。汚れが一番落ちやすいのは入浴後。お湯が抜けるのを待つ間など、「入浴後の時間」に少し熱めのお湯のシャワーで浴槽、床などを洗い流すだけでも表面の汚れを減らすことができます。垢などの汚れが付きやすい浴槽内部や縁、排水口まわりや風呂椅子などの箇所はやわらかいスポンジでサッと汚れを落としておけばOK。3分~5分ほどで完了です。ユニットバスのドアはシャワーで水をかけると通風口(ガラリ)から浴室外に水が出る可能性もあるため、ドアはシャワーで洗い流さず、表面の水滴などをタオルで拭いておくのがおすすめです。

冷水のシャワーで浴室内の「温度」を下げるひと手間を!

入浴後にお湯のシャワーで浴室を洗い流した状態だと、浴室内の温度は高いままです。そこで最後にもうひと手間。床や浴槽を冷水のシャワーで流し、浴室内の温度を常温に近い状態まで下げましょう。このひと手間でカビ発生三大原因の一つである「温度」の対策ができます。

最後に乾き拭きで仕上げれば、よりカビ対策に。

最後に、カビの大きな発生源「湿気」対策です。冷水シャワーをかけても室内の温度を下げきることは難しく、汚れも完全に取り去ることは難しいため、残る一つの原因「湿度」対策をすることが非常に重要になってきます。浴室の壁、水栓まわりやシャワーヘッドなどはタオルで水滴を拭き取り、できるだけ水気を残さないようにしておきましょう。浴室のそばに乾き拭き(仕上げ)用のタオルを用意しておいたり、身体を拭いた後のバスタオルを利用して軽く水分を拭き取っておくのもOKです。

「換気」は正しい方法で!浴室の湿気をとってしっかり対策を。

入浴後は換気扇をまわし、浴室の湿気をとりましょう。ポイントは「正しい方法での換気」です。換気扇を回す際には浴室のドアと窓を閉めます。浴室ドアに空気取入口がない場合は、ドアを少し(5㎝くらい)開けた状態にしておきます。窓やドアが開いた状態だと、空気の通り道がうまくできず、換気効率がかえって悪くなります。また、湿気がユニットバスから脱衣室や洗面所など漏れ出し、浴室外のカビ発生などにつながります。換気扇をまわす時間は、浴室の種類、大きさ、季節、使用状況によって異なりますが、しっかりと浴室内の湿気をとるために最低でも3時間以上の換気運転をおすすめします。タイマー設定ができない換気扇の場合は朝までまわしておきましょう。

最初から「物を置かない」こともポイント。浴室をスッキリ片づければカビ防止に。

お風呂で使うおもちゃ、シェーバーやブラシなどの小物類、ボディスポンジ、様々なボトル類。当たり前ですが、すべて「浴室に置いておく」ことでカビが発生しやすくなります。身体に直接触れたり、手で触る物は汚れが付きやすく、床やカウンターに置くことで、フロアとの接地面が乾かないことも多いため、カビの発生条件が揃いやすいのです。ボトル類やブラシなどはまとめてラックに入れ、最後に入浴した人が浴室の外に出しておく、おもちゃは使ったらバスタオルで一緒に水気を拭き取り、浴室の外に出しておくなど、できるだけ浴室内に「置かない」ルールを作ってしまうのもひとつの手です。

普段時間をかけてお掃除できない箇所は週に1回程度でもOK!決まった頻度でチェックを

排水口や浴槽の排水栓、ファイルター、ドアのレールなど、普段お手入れするのが大変な箇所は「週に1回」などお掃除頻度を決めて、汚れをチェックするようにしましょう。特にカビが発生しやすい排水口の中のパーツや、ドアのレールなどは、外せるものは外し、中性洗剤とスポンジで週に1回程度のお手入れをおすすめします。ヌメリやピンク色の汚れはやわらかいスポンジと洗剤でこするだけで落とすことができます。この段階で汚れを放置し、重度の汚れ(黒カビなど)になると簡単に汚れが落とせません。深刻なカビになる前に、できるだけ楽な方法で汚れを落としておきましょう。

カビは度合いが進むと、カビ取り剤を使用したり、一生懸命こすって落としたり......と、お掃除のハードルがどんどん高くなります。そうなると、バスルームのお掃除がますます億劫になり、最後には見なかったことに......(でもカビは無くならずどんどん悪化)という負のループに陥ります。ちょっとした習慣を見直し、正しい対策をすることで「カビを発生させない」、排水口など普段しっかりとお手入れができない箇所は「汚れが軽いうちに落とす」。これだけでずいぶん負担軽減できます。

疲れがたまりやすいこの時期。カビが目に入らない、清潔なバスルームでゆっくりとリラックスしたいですね。