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忘れていませんか?浴室換気暖房乾燥機のお手入れ

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最近はぐっと寒さが厳しくなってきました。あったか~い湯船が恋しい季節ですが、お風呂場の寒さはつらい......この時期はお風呂に入る前に、浴室換気暖房乾燥機の「暖房」機能で浴室を暖めてから入浴されている方も多いのではないでしょうか。

でも、ちょっと待ってください。浴室換気暖房乾燥機も、お掃除が必要って知っていましたか?適切なお手入れをしないと、十分な暖房、換気ができなくなることも......。今回は普段は忘れてしまいがちな「浴室換気暖房乾燥機のお手入れ」についてチェックしていきましょう。

そもそも、浴室換気暖房乾燥機のお掃除って必要なの?

入浴後の換気に、入浴前の暖房に......と毎日使っている浴室換気暖房乾燥機。でも、天井という「普段触らない場所」ゆえに、「お掃除が必要という認識がなかった」という方も意外と多いかもしれません。浴室換気暖房乾燥機内部には吸込口から吸込まれた空気に含まれるホコリを取り除くためのフィルターがあります。換気暖房乾燥機を毎日使っていると、フィルターに空気中のホコリが少しずつ付着していきますので、お手入れをしないとどんどん目詰まりしていきます。長時間お手入れをせずに放置すると換気、暖房、乾燥機能が低下し、カビの原因になったり、運転時に余計に電気代がかかったり、故障につながる可能性もあります。必ず定期的にお掃除をしましょう。

フィルターのお掃除の目安は月に一度!定期的なチェックを

フィルタ―の汚れ具合は使用頻度によっても異なりますが、お手入れは月に一回を目安として行います。機種によっては、お手入れ時期がくるとリモコンのランプの点灯やサインで教えてくれるものもあります。リモコンのフィルターチェックサインが出たら早めにお手入れを行いましょう。フィルターの位置や取り出し方は機種によって異なりますが、多くの場合はフィルターにツマミや取っ手があり、簡単に引き出せるようになっています。
※フィルターの着脱は高所の作業のため、手探りでの行うのは大変危険です。必ず機器の取扱説明書でフィルターの外し方を確認してから作業してください。また、お手入れの際には安全のために機器の電源を必ずOFFにしてください。

フィルタ―表面のホコリは、掃除機で吸い取ります。掃除機の先を「すきまノズル」などに付け替え、やさしく吸い取っていきましょう。力いっぱいゴシゴシ吸い取るとフィルターが変形したり破れたりする危険があるので注意してください。汚れが目立ってきて水洗いをする場合は、中性洗剤を薄めた水にフィルターを浸してスポンジ等やわらかいお掃除用具でやさしく洗います。洗った後は陰干しでよく乾かしてから取り付けてください。

フロントパネルは拭き掃除で。事故に注意!

フロントパネルの汚れは、ぬるま湯に浸してかたく絞った布でやさしく拭き取ります。洗剤や水を直接機器に吹きかけるのは故障の原因となり、危険なので避けてください。フロントパネルの掃除は高所の作業になるため、作業時には注意が必要です。浴槽の縁に足をかけ、バランスをとるためにランドリーパイプを手すりのように使う......これは非常に危険です。衣類吊り下げ用パイプは10キロ程度しか耐えられないため、何かの拍子に力がかかるとパイプが外れてしまい、転倒や落下などの事故につながりかねません。無理な体勢での作業は避け、安定した台や椅子、脚立などを用意して作業するようにしましょう。

2室・3室換気の場合は副吸込み口のフィルターのお手入れも忘れずに!

2室換気タイプ・3室換気タイプの場合は、トイレや洗面所の天井にある副吸込み口のお手入れも忘れずに行いましょう。副吸込み口のフロントカバーを外すと、内部にフィルターが取り付けられているので、こちらも本体のフィルター同様、表面のホコリを掃除機で吸い取ります。副吸込み口も目詰まりすると異音や換気効率の低下につながりますので、本体を掃除する際にあわせてチェックするようにしてください。

本体内部は自分で掃除できないの?

「フィルタ―のお手入れをしたばかりなのにホコリが落下してくる」「長く使っているので本体内部も汚れているのでは?」......と、フィルターだけではなく内部の汚れが気になることがあります。暖房機本体内部は自分で掃除ができるのでしょうか?

答えはNOです。浴室換気暖房乾燥機は基本的に修理技術者以外の人が分解したり清掃したりすることはできません。フロントパネル内に無理やり指や棒を入れての掃除は感電や故障の危険があります。絶対に自分で無理な掃除をしないようにしてください。どうしても気になる場合はきちんと業者に清掃を依頼するようにしましょう。浴室換気暖房乾燥機のメーカーに有償で依頼することもできるので、「どこの業者に頼んだらいいのかわからない」という場合、まずは製造メーカーに清掃を頼めるか確認してみると良いでしょう。

長年使用していて気になる症状がある場合はすみやかに点検を!

「異音がする」「以前より音が大きくなった」「風がうまく出ていない気がする」など気になる症状があり、目に見える部分・お手入れできる部分を掃除しても状況が変わらない場合は、点検依頼を検討してください。浴室換気暖房乾燥機の設計標準使用期間は10年とされています。何年も使用している場合は故障や部品の経年劣化の可能性があります。

冷え込みが厳しい日の暖房、乾かない洗濯物の乾燥......と冬場に使用頻度が増える浴室換気暖房乾燥機。しっかりとお手入れをして、運転効率の低下を防ぎ、これからも活躍してもらいましょう。