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水まわりのトラブル発生!そんな時には止水栓を締めましょう

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ホースやパッキンの劣化による水漏れ、ヘッドパーツの故障で水が止まらないなど、急に起こる水まわりのトラブル。

トイレや水栓のトラブルが起きると、気持ちも焦り、パニックになってしまいますが、まずは落ち着いて応急処置をおこないましょう。適切な処置をすることで、家具や収納物を濡らすなどの被害を最小限にとどめることができます。

トラブル時の対応!まずは止水栓を締めましょう

止水栓は、個々の水栓に設けられており、水栓の水量を調節したり、水を止めたりするものです。「今すぐに水を止めたい!」という時にはこの「止水栓」を締めることで、応急処置ができます。

修理は依頼してもすぐに対応してもらえるとは限りません。夜間のトラブルはメンテナンス依頼をしてもサービスマンに来てもらうことが困難です。日中でも、混みあっている季節などは翌日や数日後になることもあります。その他に、部品不足などの原因で、すぐに修理ができない可能性も。

その間、水が流れっぱなし......というのは非常に困ります。まずは止水栓で水を止め、落ち付いて修理を依頼するようにしましょう。

止水栓の場所はどこ?どれが止水栓?事前のチェックも大切です

キッチンや洗面化粧台の水栓の場合、止水栓は収納キャビネットの奥に設置されています。引き出しを開け、収納物の奥を見てみましょう。給水管・給湯管それぞれの接続部分付近にダイヤルやハンドル、レバーなどの止水栓が設置されています。

給水管・給湯管の止水栓は、それぞれが違う向きに設置されていることもありますのでどれが止水栓なのか、わかりにくい場合は収納物を取り出して確認してみましょう。

トイレの場合、止水栓は貯水タンク近くの壁や床にあります。ただし、タンクレストイレの場合、止水栓が便器のサイドカバー内に隠れていることがあります。このような場合は、サイドカバーを外すと止水栓が確認できます。サイドカバーはマジックテープ、マグネット、スナップなどで固定されており、隙間から指を入れて簡単に外れる構造になっていることが多いです。
※メーカー、機種によりサイドカバーの着脱方法は異なります。製品の取扱説明書でご確認ください。

止水栓の形状は、三角ハンドルやマイナスドライバーで回すタイプがよくありますが、ダイヤル型やコックレバー型などもあります。それぞれの機器の止水栓がどこにあるのか、事前に把握しておくことで、トラブル発生時にも迅速に対応ができます。場所や形状などをチェックしておきましょう。

止水栓はどうやって締めるの?復旧時のことも考えておきましょう

止水栓は手またはドライバーを使って反時計まわりに回します。この時、給水管側に力をかけてしまわないように、止水栓本体をしっかりと手で持ちながら操作します。

トイレの止水栓はハンドルが無いタイプが多く、開閉にはドライバーが必要なことが多いです。少し幅広のマイナスドライバーで、時計まわりに回しましょう。もし、家にドライバーがない場合は、硬貨で代用することもできます。作業時には、水がはねたり、飛び散ることもありますので、作業前に付近にタオルなどを用意しておくと安心です。

また、止水栓はただ単に水を止めるだけではなく、水量を調節する役割も担っているため、復旧後、元に戻す時のことも考えておきましょう。止水前の状態にスムーズに戻せるよう「水を止める時に何回まわしたか」を覚えておくと良いでしょう。戻す際に同じ回数だけ反時計まわりに回せば、簡単に元の状態に戻すことができます。

止水栓が回せない、見つからない場合どうしたらいい?

止水栓が経年劣化などで固着し、回すことができない場合や、どこに止水栓があるのかわからない......という場合は、家屋全体の水道の元栓を締めることもできます。

元栓は水道メーターの近くに設けられている場合が多いです。水道メーターは敷地内の地面にありますので(点検や確認がしやすいように道路側にあることが多いです)、金属蓋を開けて確認してみてください。水道メーターの近くにハンドルがあれば、それが元栓です。

マンションなどの場合、玄関横にあるパイプスペース内に元栓があります。扉を開けて確認してみましょう。元栓のレバーが見つかるはずです。もし、パイプスペース内に止水栓が付いていなかった場合、他所でまとめて管理されている可能性があります。このような場合は自力で対処するのは困難なので、大家さんか管理会社へ相談しましょう。

止水栓がまわしにくい場合は「水栓ドライバー」が便利!

水栓に取り付けられている止水栓が固くて回しにくい場合などは、「水栓ドライバー」を使うのもおすすめです。「水栓ドライバー」は通常のドライバーよりも先端が幅広になっており、少しの力で栓をまわすことができます。ホームセンターなどで500~1000円くらいで売っていることが多いので、道具箱にこういたものを備えておくのも良いでしょう。

止水栓はあくまで応急処置!根本解決のためには早めに修理依頼を

トラブル発生時の対応方法を知っておくだけでも、いざという時に焦らずにすみます。しかし、止水栓を締めるのは応急処置にすぎません。

とりあえず水が止まったから......と、放置していると症状が悪化したり、劣化が進むこともあります。また、自力では修理や原因特定が難しいケースも多々ありますので、水漏れが起きた場合はすみやかにメーカーに点検・修理を依頼しましょう。