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できていますか?食洗機のお手入れ

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今や日々の暮らしに欠かせない「食洗機」。疲れている時も、サッと食器をセットして、ボタンを押したら後はおまかせ。手洗いの負担から解放される上、高温で油汚れもしっかりと落ちるため、お皿もピカピカに。「毎日使っている!」という方も多いのではないでしょうか。

しかし、「食洗機のお手入れ」と聞いて、ピンとくる方は案外少ないかもしれません。ボタンを押すだけ、という楽さから、ついつい忘れてしまいがちですが、もちろん食洗機もお手入れが必要です。庫内の汚れをそのままにしておくと、雑菌の繁殖や、カビの原因になることも。これを機に、「食洗機のお手入れ方法」を見直してみましょう。

 

残菜フィルターは毎回お手入れが必要です

食洗機には毎回必要なお手入れがあります。「残菜フィルター」のお手入れです。食器に残っていた野菜くず、ゴマ、米粒などは排水される際にこのフィルタ―に掛かります。そのため、毎回外してきれいに洗う必要があります。洗わずに放置しておいた場合、水気のある場所に、残った残菜がそのまま放置されている状態になり、非常に不衛生です。

また、フィルターは網目状になっているため、汚れで目詰まりしてしまうこともあります。目詰まりすると洗い上がりが悪くなり、カビやニオイの原因になります。面倒でも毎回取り出して、水洗いするようにしましょう。

 

見落としがちな箇所!食洗機まわりのパッキンやドア、タンクの縁の汚れ

「食洗機のお手入れ」というと、どうしても「食洗機の中」のことを思い浮かべますが、実は「食洗機まわり」の汚れのお手入れも大切です。とくに食洗機のまわりのパッキンや、タンクの縁は、食器を出し入れする際に汚れが付きやすく、よく見ると汚れていることがあります。パッキンやタンクの縁は水で洗い流すことができないので、汁やソース、残菜などの汚れが付着した場合、そのまま残ることになります。こういった汚れは不衛生なだけではなく、パッキンなどが劣化する原因にもなります。定期的に、布巾などで水拭きするようにしましょう。その他にも、排気口やドアの表面などは、月に一回程度、よく絞った柔らかい布で拭くようにしましょう。

 

食洗機のカゴ、ノズルは外せます!気になる汚れは外してお手入れを

カゴや小物入れといった食洗機内部の部品は外すことができます。回転ノズルも、ノズル中央付近を持って真上に引き抜くと取り外すことができます。
※カゴやノズルの取り外し方はメーカーや機種によって異なります。取扱説明書でご確認ください。

庫内を空の状態にすれば、内部のお手入れがしやすくなります。食洗機の庫内の汚れが気になる場合は、部品を外し、やわらかい布巾やスポンジを使って内部を水拭きしましょう。

また、カゴやノズルなどの部品は外したついでに、水で洗いましょう。とくに、回転ノズルは汚れが詰まると正常に洗浄水が出なくなり、食器の洗い上がりに影響します。

なお、庫内をお手入れする際に、「水やお湯を注ぎながら洗った方が早いのではないか?」と思うかもしれませんが、庫内に直接水を注ぐと、水漏れや異常報知の原因になります。食洗機の内部には直接水やお湯を入れないでください。

 

水垢汚れやニオイが気になる......そんな時には専用洗剤で庫内洗浄を

庫内に付いた白っぽい汚れや、ヌメリ、生臭いニオイが気になる時は「庫内専用クリーナー」を使ってみましょう。庫内に発生する白い汚れやヌメリは、水道水に含まれるカルシウムやミネラル成分が固着したもので、アルカリ性の汚れです。また、残菜などの生臭いニオイもアルカリ性です。このようなアルカリ性の汚れやニオイには市販の庫内クリーナー(酸性成分)が効果を発揮します。

洗い方は簡単。空の庫内に直接クリーナーを投入し、「標準」などのコースを選んで運転するだけです。食洗機メーカーの「庫内専用クリーナー」もありますので、使用している食洗機メーカーのサイトや別売品などをチェックしてみるのもよいでしょう。定期的な庫内洗浄で、庫内の汚れや嫌なニオイがスッキリします。

また、機種やメーカーによっては、庫内の汚れが気になるときは、クエン酸を使って月一回程度の庫内洗浄をすすめていることもあります。
こちらも庫内クリーナー同様、水垢や不快なニオイに効果的です。
※クエン酸や庫内クリーナーの使用の可否、洗浄方法はお使いの食洗機の取扱説明書をご確認ください。

 

「乾燥」コースばかりを使う場合や、長期間食洗機を使用しなかった場合は......

食洗機は排水路から匂いが逆流しないように、水が溜まる仕組みになっています。残菜フィルターを外すと奥に水が溜まっているのが見えます。
この水が、排水ホースの先のニオイに蓋をする役割を果たしています。しかし、毎日「乾燥」コースだけを使っている場合や、長期間食洗機を使用しなかった場合は、残菜フィルタ―の奥に溜まっていた排水ホース内の水が蒸発してしまい、排水溝のような不快なニオイがすることがあります。

久しぶりに食洗機を使用する場合は、まず食器を入れずに標準コースで水槽内を水洗いした後、使用するようにしましょう。また、「乾燥」コースばかりを使う場合は、時々は乾燥コース以外で運転することで、異臭を抑えることができます。

毎日大活躍の食洗機。衛生面がとくに気になる場所だから、しっかりとお手入れをして、常に清潔な状態にしておきたいですね。