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もっと返済しやすく!50年住宅ローンの活用法について!

最近は、返済期間を50年まで選択できる住宅ローンを取り扱う銀行が増えてきています。ネット銀行でも取り扱うようになりました。返済期間が長くなると、返済がしやすくなり、借入金可能額も増やすことができます。それにより、長期優良住宅のような、長く安心してエコロジーに暮らせる住宅を取得しやすくなりますね!今回は、返済期間を50年まで選択できる住宅ローンとして、フラット50を中心にお伝えしたいと思います。

1.長期優良住宅について

フラット50は、長期優良住宅を取得するときに利用できる最長50年の全期間固定金利の住宅ローンです。そこで、先ず、長期優良住宅についてご説明いたします。

長期優良住宅とは、長く安心・快適に暮らせる優良な住宅として国が定めた基準を満たし認定を受けた住宅をいい、その機能は、主に次のようなものが挙げられます。

1)耐震性能や省エネルギー性能が高く、災害等や寒暖差の影響を受けにくい。

2)定期的・計画的なメンテナンスで構造躯体等の老朽化を防ぎ、快適に長く暮らし続けることができる。

3)資産価値・市場価値が下がりにくく、売却もしやすい。

住宅の質の向上のため、普及促進されている基準となることから、認定を受ければ、下記のようなさまざまな優遇措置や地震保険料の割引も受けられます。

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2.フラット50について

その特徴は、以下のようなものが挙げられます。

1)返済期間が最長50年(36年から1年単位で選択可能):

①毎月の返済額が少なくなる。

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②年収に占める年間返済額の割合から、融資を受けられる額が多くなる。

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③長期固定金利なので、金利上昇局面では安心感があり、返済額が確定することから、返済計画を立てやすい。

④【フラット35】と比べて、借入利率が少し上がる。(202412月現在、金利差:0.1%)

⑤ガン、成人病等の特約を付保できる団体信用生命保険を長期間(返済期間と同一期間)付保することができる。(※借入利率が上乗せされる場合があります。)

2)長期優良住宅の建設または購入を対象(※1.をご参照ください。)

3)金利引継ぎ特約

状況が変わって物件を売却する場合でも、購入者へ【フラット50】の債務を引き継ぐことができます。(※金融機関により取扱いが異なる場合があります。)

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4)【フラット35】や【フラット20】との併用可

【フラット50】では、借入限度額が物件の建築費または購入費(建築費等)の90%以内ですが、【フラット35】や【フラット20】を併用することにより、建築費等の100%まで借入れが可能となります。

5)総返済金額が多くなります。

返済期間が長い分、総返済金額は多くなります。

※その他の金融機関においても、返済期間を最長50年とする住宅ローンが増えてきており、長期優良住宅以外にも利用することができます。

3.まとめ

今回は、「フラット50」と「長期優良住宅」を中心にお伝えしました。高品質な住宅を取得するために、借入れを増やしたいところですから、50年住宅ローンを活用してみるのも選択肢の一つですね。お借入れ後、余裕ができましたら、期間を短縮する繰上げ返済をこまめに行っていくのが、総返済額を抑えるのに効果的です。なお、フラット50等の場合、繰上げ返済手数料は何度でも無料となっています。

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