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「雪国ならではの家づくり」  ~廣居建設㈱ 廣居社長インタビュー~

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明治初期頃、前進である「廣居組」から事業スタート。昭和40年7月に法人化。現廣居社長は、平成20年12月から法人化以来3代目の代表取締役に就任しました。

廣居建設㈱のある山形県米沢市の人口は約85,000人。このエリアで良質な家づくりを提供され続けている歴史の深い会社です。

今回、廣居社長にお施主様と家づくりを進める上での工夫や気をつけられている点について伺いました。そこには、雪国ならではの工夫やアイデアを垣間見ることが出来ました。

更には、社長自身の家づくりに対する熱い想いも伺えましたのでご紹介します。

1.お施主様との打合せ

廣居社長がお施主様との打合せにおいて、一番大事にされているのは初回面談です。込み入った話などせず、雑談形式で進めていきます。雑談の中で施主様へ宿題(次回までに考えて頂きたいこと)をお伝えします。ざっくばらんな雰囲気の中で、いかにお施主様の本音を聞き出していくかが、良いプラン(図面)の出来、不出来に繋がります。

また、土地や敷地の情報もプランの打合せにはとても重要な項目です。「土地の話だけの打合せでも1日かかりますよ」とお施主様にはお伝えしています。

そして、「家は建てて終わりではなく、住まれてからの方が長いですよ」と、生涯コストに関しての重要性も説明しています。

2.プランニング・雪対策

プランニングでは、第一に「雪対策」のことを考えています。具体的には「※1雪下ろしの無い家」のことです。これは、お客様からも話しにあがるほどだそうです。

米沢市の土地事情としては、85~90坪くらいの土地が多く、これは他のエリアと比較して少し大きめになっています。理由は雪下ろしで雪をおろす場所が必要となるからです。屋根の形を意識せず、雪が自動的に落ちてしまう場合、隣の敷地との間隔は最低でも2間(3~4m)は必要です。片流れ屋根(※1)の場合は更に間隔を開けなければいけません。

この点を必ず視野に入れて打合せをさせて頂きます。

また、最近は、廣居建設の家は「真四角な家」というイメージを持たれています。それは、屋根が壁から上に出ない「無落雪屋根」の家が多いからです。

前社長の時代は、無落雪屋根は家の内側のダクトから雪を排出させる仕組みであるため、雨漏りのリスクが高いと、あまり提案していませんでした。

しかし、現在ではしっかりと施工をしていれば、雨漏りのリスクもほとんど無く、合理的な形でコストも安いことから、ほぼ標準的なご提案としています。

ちなみにお引渡しをしたお施主様の中で、雨漏りした方はいまだかつていらっしゃいません。

この無落雪屋根は、米沢エリアに限らず、雪国において広く採用されていています。

ただし、無落雪屋根は雪質や風の吹く方向、敷地の取り方などにより効果が変わってきてしまうため、エリアによって施工方法や軒の形が異なります。

例えば米沢エリアの場合は、北西の風により、東側の軒から雪が垂れやすくなる傾向があります。そのため、東側に「玄関」「ポーチ」それに、「車庫」をもってくると雪が下ろせなくなるのです。

この点に気をつけて考えていくと、おのずと玄関の位置が決まり、プラン作成も早く進むことになります。

また、総2階になるケースが多いことから、良い意味でプランのパターンが決まってくるとのことです。ただ、廣居社長ご自身は、自由に設計することも好きで、その時は、「よし、自由に設計することが出来るぞ!!」と内心思うこともあるそうです。

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3.プランニング・ガレージ

お施主様からご要望が多いのは、家の「暖かさ」と「車を置く位置」についてです。

やはり冬は雪が多く降るため、車から家に入る動線を気にされる方が多いとのことです。しかし、ビルトインガレージにするかカーポートにするかで予算が大きく変わってきます。

それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらのタイプが良いかは必ずお伺いします。社長が特に感じているは、ビルトインガレージの場合のリビングの取り方がとても難しくなる点だそうです。お施主様が何を優先されるかによって、ご提案を変えていくとのことです。

4.お引渡し後・うれしい言葉

この様に、ご要望に充分配慮してお引渡ししてきたお施主様からは、シンプルですが、〝快適です〟とよく言われるそうです。お施主様も新しいご自宅で、実際に生活を始められるまでは快適かどうか分からず不安を抱えられていることと思います。

建てる方もお施主様が新しいご自宅に本当にご満足頂いているかは内心不安です。ですから、社長自身もお施主様からのその一言を頂くことがとても嬉しいとのことです。

5.お引渡し後・アフター

クロスのちり切れ(柱と壁の間に隙間が出来ること)については、引渡し後2,3年間は無償修理で対応しています。そのためだけではありませんが、不定期に電話にてご様子を伺い、問題がないかどうか確認をしています。お引渡しをしたお施主様とは、良い意味で友達のような関係を築けていますので、この様な対応が出来るのだと思います。

6.イノスグループについて

情報がとにかく早く、内容もしっかりしているので入会して良かったです。会員の皆さんのレベルは高いと感じます。家づくりに関してすごく深く考えられているし、お世辞抜きで凄い方ばかりのグループだと感じます。

あとは、デジタルフレーム構法の安心感というのは非常に心強いです。その後ろ盾があるのとないのでは全く状況が違います。

7.家づくりを考えておられる方へ

・当たり前ですが、後悔しない家づくりをして頂きたいです。世間では「3回建てて初めて成功する家づくりが分かる。」と言われることもあります。しかし、お施主様には是非1回で成功する家づくりをして頂きたいです。そのためには、お施主様ご自身にも、色々なことを考えて頂き、注文をして頂きたいと思っております。また、そうしていくために、造り手の立場から全力でお施主様のご要望に答えられるようアドバイスしなければいけないと思っております。

~イノスの営業担当からみた廣居建設㈱様について~

廣居建設㈱様は、お施主様を非常に大切にされている会社だと感じます。それは、これから家を建てようとしている方に対してだけではなく、お引渡し後のお施主様に対しても同様に感じるからです。家はお引渡しした後から本当のお付き合いが始まるとはよく言われていますが、廣居建設㈱様はまさにそれを実行されていると感じます。

これからも米沢エリアにおいて、安心・安全な家づくりとお施主様との温かい親密なより良い関係を築いていって欲しいです。

※1 片流れ屋根とは、屋根の形の1つで、一方向だけに傾き(勾配)のある屋根のこと。

取材協力:廣居建設株式会社
http://widespacehome.com/

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