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家を買うにはどうすればいい?はじめてのマイホーム購入基礎知識

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マンションや賃貸住宅にお住まいの方のなかには、子どもの成長や将来的な親のケアを考え、マイホームの購入を検討している方も多いでしょう。
しかし、「家を買う」という大イベントは、人生にそう何度も起こるものではありません。
それだけに、「まずは何から始めればいいの?」と悩んでしまうことも。
ここでは、はじめての戸建てマイホーム購入に向けて備えておきたい基礎知識を解説します。

マイホームを具体的にイメージする

はじめは、「マイホームが欲しい」と、ぼんやりと思い描くものですが、憧れだけで理想の家は手に入りません。
マイホームを具体的にイメージすることから始めてみましょう。

マイホーム購入の目的を明確に

まずは、マイホーム購入の目的を設定します。
家族の生活について考えると、子どもの成長や通勤のことが気になるところ。
さらに、将来的な親との同居や自分たちの老後のことなども、頭に浮かぶのではないでしょうか。
なぜマイホームを購入するのか? 
その目的を意識することで、どういった家が家族の理想なのか明確になります。

リストアップで家づくりのイメージを具体化

住まいのイメージを具体化するためには、マイホームを建てるうえで事前に決めておくべきポイントを整理するのが効果的。それぞれのポイントをもとに情報収集を行い、具体的なイメージを固めていきます。
たとえば、次のようなポイントをリストアップし家づくりを具体的にイメージしてみましょう。

  • ■新居に入居する希望のスケジュール
  • ■家づくりのために準備できる予算
  • ■家族それぞれのライフスタイル
  • ■家族が気に入るマイホームのデザイン
  • ■家族構成と部屋数
  • ■安全面に配慮した建物の構造
  • ■住みやすい内装材や素材
  • ■暮らしを快適にする住設備
  • ■家族が好むインテリアや家具

これらの項目は家づくりに欠かせない主なポイントです。
項目ごとに基礎知識を身につけ、情報収集をしていくことで、家族が理想とする家のイメージがより具体的になります。

将来的な家族構成やリフォームも見据えておく

マイホーム購入で忘れてはならないのが将来のこと
子どもはすくすくと成長していきますし、家族形態が変わる可能性も考えなければなりません。
また、住まいは老朽化していくため、やがてはリフォームを考える日もやってきます。
今の暮らしだけを考えるのではなく、将来的なことも具体的にイメージしながら、家族にとっての理想の住まいを考えましょう。

住まいの基礎知識を身につける

マイホーム購入に当たっては、ハウスメーカーや工務店に相談するケースが一般的です。
だからといって、住まいに関する知識を持たなくていいわけではありません。
基礎的な知識を学んでおくと不安や疑問も解消できますし、どういった家が理想なのかを具体的にイメージするうえで役立ちます。

販売形態はどれを選ぶ?住まいの選び方

マイホームとひと口にいっても、さまざまな販売形態があります。
ハウスメーカーに相談して設計段階から家づくりを進めていく注文住宅や、すでに完成している家を購入する建売住宅、また、土地の有無によってもマイホーム購入のステップは違ってきます。
家族の理想や予算について考えながら、どの販売形態でマイホームを購入するのが最適かを判断しましょう。

こだわりの実現に役立つ家づくりの基礎知識

注文住宅の場合、内装や外装をはじめ、構造や部材に至るまで、こだわりの家づくりが可能です。
その基礎知識を深めることで、より理想的なマイホームを手に入れることができます。
建て売りの場合であっても、部分的にこだわりを実現できるセミオーダーと呼ばれる販売形態もありますので、知識を身に付けておくと助かるでしょう。

住み心地への影響はもちろんのこと、万が一の災害時や防犯セキュリティの面でも家づくりの知識は活躍します。
快適かつ安全に住まうためにも勉強しておいて損はありません。

間取りづくりのこだわり方

間取りづくりのポイントはまず、家族それぞれが希望する部屋をピックアップすることからはじまります。
たとえば、ママはたっぷりと収納できるウォークインクローゼット。
パパは落ち着いた雰囲気の書斎。
子どもは自分だけの時間を過ごせる子ども部屋など、それぞれの希望を挙げてみましょう。

予算に応じて敷地面積が限られる可能性もあるため、すべてを思い通りにかなえることはできないかもしれませんが、間取りの工夫で家族の希望が実現できることも。
間取りづくりのポイントは、家族みんなが希望する部屋をまとめるところからスタートします。

安心・安全に暮らしていくための知識

家づくりにおいて重要なのは、間取りやデザインだけではありません。
頑丈な家をつくることで、家族みんなが安心・安全に暮らしていくことができます。

地震に強い建築工法について考えることはもちろんのこと、耐震性・耐熱性・耐久性についても理解を深め、災害に備えた強いマイホームを建てたいですね。

家づくりに必要な費用を考える

費用面を考えずに理想の家づくりはできません。
マイホームを建てるための費用だけでなく、その後の生活にも影響するので、費用面はじっくり検討することがポイントです。

無理のない計画的な予算を考える

マイホームは大きな買い物。
予算について考えることはとても重要です。
注文住宅や建て売りなど、マイホーム購入の形態はさまざまですが、予算のことを考えながら家族の理想をかなえていくことに違いはありません。
現在の暮らしを維持しながら、無理せずマイホーム購入ができるよう、予算については計画的に考えましょう

年収や頭金を意識した住宅ローンの知識

マイホーム購入に当たっては、住宅ローンを組む家庭が多いでしょう。
年収によって住宅ローンの借入可能額は異なりますし、頭金がどれくらいあるかによって適した住宅ローンのプランも変わってきます。

金利にはどんなタイプがあるのか、住宅ローンの諸経費とは何かなど、知っておくべきことはたくさんあります。
また、月々のローン返済がどれくらい家計に影響するのかもイメージしておく必要があります。
インターネット上で住宅ローンのシミュレーションができるサイトもあるので、事前に活用すると返済プランを検討しやすくなります。

税金や保険、制度の知識も忘れずに

マイホームには税金や保険も関わってきます。
契約時にかかる税金や住み始めてから支払う税金といったことは必ず理解しておきましょう。
さらに、万が一に備えた保険のことも考えておく必要があります。

また、マイホーム購入に伴って受けることができる補助金制度もあります。
マイホームを有利に購入できる制度は是非活用したいもの。
知識を深めるのはもちろんですが、事前の情報収集も欠かさないようにしたいですね。

カタログやモデルルームをチェックする

住まいの知識を深めたあとは、カタログをチェックしたりモデルルームを見学したりと、より具体的にイメージを固めていきましょう。

実例をチェックしよう

ハウスメーカーで家づくりを検討しているなら、カタログ請求は欠かせません。
ライフスタイルや家族構成にマッチした商品ラインアップが紹介されていますし、構造やテクノロジーについての情報も掲載されています。特に、インターネット上に公開されている実例紹介はチェック。
家を購入・建築した人の実例は、マイホーム購入や住まいづくりの参考になります。

モデルルーム見学のポイント

モデルルーム見学のメリットは、住まいをリアルに体感できるところ。
内装や外装、設備や部材に至るまで、実物を見ながら手で触れて感じることができます。
イメージが具体的に膨らむだけでなく、マイホーム購入の意欲をさらに高めてくれることでしょう。

また、ママはキッチン、パパは書斎、子どもはキッズルームといったように、家族それぞれのこだわりを体感できるのも、モデルルーム見学のメリットといえます。

契約までの流れを把握する

マイホームの購入には契約が必要です。
契約後もさまざまな手続きがありますが、まずは契約までの大まかな流れを把握しておきましょう。

戸建て購入までの簡単な流れ

戸建て購入までのステップは、注文住宅か建て売りかによって異なります。
土地の有無によっても違ってくるので、希望する販売形態に合った流れを確認しましょう。

注文住宅を希望し、土地から探す場合の一般的な流れは次のとおりです。

まずは、住みたい土地を探したうえで、依頼する施工会社を選びます。
施工会社には、ハウスメーカー・地域の工務店・設計事務所などがありますので、それぞれの特徴を調べてから納得できるところに相談しましょう。
そのあと、敷地や地盤調査を経て、土地の購入、契約と進んでいくのが一般的な流れです。

建て売りの戸建てマイホームを購入する場合の一般的な流れについては次のとおりです。

まずは、「購入予約」と呼ばれる物件購入の申し込みを行います。
そのあと、重要事項説明書にて、購入する物件や売買契約の条件について説明を受けます。
重要事項説明に納得できれば、売買契約を結ぶ流れになっています。

マイホーム購入の第一歩をスタートしよう

戸建てマイホーム購入の第一歩は、マイホームを購入する理由を考えるところから、契約完了までの流れをつかむところまで。
実際に土地や物件を探す前に、これらのポイントをしっかり押さえておくことが、理想のマイホームを手に入れる近道となります。

はじめての戸建てマイホーム購入なら、分からないこともたくさんあるでしょう。
住まいの基礎知識を身に付けながら、家族が思い描くイメージと将来のことをしっかりと考え、マイホーム購入の第一歩をスタートさせましょう。

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