安心・安全・快適に配慮した赤ちゃん部屋のレイアウトとは?
育児中のママにとって、赤ちゃんが快適に過ごせているかどうかは気になるところ。
では、赤ちゃんにとっての快適な空間とは、いったいどのようなものでしょうか。
今回は、赤ちゃんが過ごしやすい空間の条件や部屋づくりのポイント、理想のレイアウトなどをご紹介します。
赤ちゃんにとっての快適な空間とは?
赤ちゃんが心地良さそうに眠っている様子を見ると、幸せな気分になりますよね。健やかに育ってもらうためにも、赤ちゃんには快適な部屋を用意してあげたいものです。決して広くなくても、レイアウトを工夫することで、快適な部屋づくりは可能です。
具体的なレイアウトを考える前に、赤ちゃんにとっての快適性を確認する必要があります。大きく分けると、「適切な室温・湿度」「清潔さ」「安全」「お世話のしやすさ」の4つのポイントがあります。
赤ちゃんが快適に過ごせる部屋づくりのポイント
「適切な室温・湿度」「清潔さ」「安全」「お世話のしやすさ」の4つのポイントについて、一つひとつ見ていきましょう。
赤ちゃんが快適に過ごせる室温および湿度を保つ
東京都福祉保健局では、冬は室温20~25℃程度、夏は外気より4~5℃程度低く、いずれも湿度は50%前後が、赤ちゃんにとっての理想の環境としています。
地域によって状況が異なりますので、これらの数値を参考にしながら過ごしやすい室温と湿度を保つようにしましょう。エアコンの位置によって赤ちゃんの体感温度が左右されますので、レイアウトを工夫することが大切になります。
すっきり収納で清潔さを保つ
衣類やおむつ、おもちゃなど、赤ちゃんに必要な物はたくさんあります。それらを出しっぱなしにした状態では、快適な環境とは言えません。すっきり収納を意識し、赤ちゃんのスペースを清潔に保つようにしましょう。
ただし、収納のための家具やアイテムを増やしすぎて、赤ちゃんがのびのびできるスペースが狭くなってしまわないよう注意する必要があります。
安心・安全に過ごせるよう配慮する
家事をしている間は、常に赤ちゃんに気を配ってあげられるとは限りません。目を離した隙に赤ちゃんに危険なことが起こらないよう、安全への配慮は欠かせません。
レイアウトを工夫して赤ちゃんスペースの付近には倒れる恐れのある家具を置くのを避ける、家具を置く場合は転倒防止グッズを利用するなどで、赤ちゃんの安全を確保してあげましょう。
ママのお世話のしやすさを考える
育児中はママの負担軽減についても考えなければなりません。ママが子育てしやすい空間づくりは、赤ちゃんにとっての快適な空間づくりにもつながります。
お世話がしやすいよう、赤ちゃんを寝かせているところから、手を伸ばしておむつや着替えが取り出せる位置に収納を置くといった、工夫が大切です。ただし、赤ちゃんのそばに置く収納家具は、倒れる恐れのない背の低いタイプにするというように、安全面への配慮も忘れないようにしましょう。
また、家事とお世話を両立しやすいレイアウトを考えるのも重要なポイント。例えばキッチンから洗濯機置き場に移動する途中で赤ちゃんの様子を見られるなど、家事動線まで意識したレイアウトにするのも良い方法です。
赤ちゃん部屋にあるとよいグッズとは?
赤ちゃんが快適に過ごせる部屋づくりのポイントでもご紹介したように、グッズの活用も快適な空間づくりに有効です。「ねんねのスペース」「遊べる環境」「安全な環境」ごとにあるとよいグッズを見てみましょう。
ねんねのスペースをつくるグッズ
赤ちゃんが健康に育つためには睡眠は大切です。快適な眠りをサポートしてくれるのは次のようなグッズです。
- ベビーベッド
- ベビー布団
- ベビーラック
遊べる環境をつくるグッズ
赤ちゃんが楽しく遊べるスペースを確保するのも重要です。固いフローリングの上で遊ばせるのではなく、次のようなグッズを活用し快適な遊び場をつくってあげましょう。
- プレイマット
- ジョイントマット
安全な環境をつくるグッズ
ハイハイやつかまり立ちができるようになると、安全面への配慮が一層重要になります。次のようなグッズがあると安心です。
- ベビーゲート
- 多目的ストッパー
- コンセントキャップ
- コーナーガード
押さえておきたい赤ちゃん部屋のレイアウトのポイント
赤ちゃんが小さいうちは、昼間はママの目が届きやすいリビングで過ごして、夜は大人の寝室や子ども部屋でママと寝るというケースが多いのではないでしょうか。そのため、ここではリビングでのレイアウトと寝室でのレイアウトについて、それぞれで押さえておきたいポイントをご紹介します。
家事をしながらでも安心「リビング」のレイアウト
リビングでは、ソファやテーブルなどママやほかの家族がよくいるところから見える場所に、赤ちゃんスペースを確保するのが大切。また、安心して家事に取り組めるよう、炊事や洗濯など家事をする場所から見えるレイアウトが理想的ですが、難しい場合もあるでしょう。せめて家事の合間に赤ちゃんの様子を見られるよう、家事動線上に赤ちゃんスペースを配置するようなレイアウトにしたいものです。
また、採光を意識して窓を大きく取ったリビングも少なくありません。赤ちゃんの目線まで体を低くして、赤ちゃんに直射日光が当たってしまうことがないかをチェックしましょう。もちろん、エアコンが直接当たる場所を避けて赤ちゃんスペースを配置することも忘れてはいけません。
なお、リビングは赤ちゃんにとって「危険な物」が多く集まる場所でもありますので、安全面での配慮も欠かせません。倒れてきそうな家具や落ちてきそうな小物、電化製品とそれらのコード類、コンセント、テーブルなど、危険な物を避ける位置に赤ちゃんスペースを設けるといったように、レイアウトの工夫が大切です。
また、すでにご紹介したコンセントキャップやコーナーガードといったグッズを利用するのもいいでしょう。
就寝中の育児負担を軽くする「寝室」のレイアウト
ベビーベッドにせよ赤ちゃん用布団にせよ、エアコンの風が直接当たらない位置、倒れてきそうな家具や落ちてきそうな小物がない位置に配置することは必須です。また、照明の光が直接赤ちゃんの目に入るのは好ましくありませんので、照明器具の下は避けるようにしましょう。朝になって日差しが入ってきたときに赤ちゃんに直接日が当たらないかどうかも、忘れず確認しなければいけません。
月齢にもよりますが、赤ちゃんは夜も何度もおむつ替えや授乳をする必要があります。また、添い寝をして背中をたたいてあげないとなかなか寝付けない赤ちゃんもいます。ママの負担を考えると、赤ちゃんのベッドや布団はママのベッドや布団と密着させて配置するのがよいでしょう。ベビーベッドは調整できるのであればママのベッドと高さを合わせ、柵を取り外すかスライドさせるかするとお世話がしやすくなります。
また、おむつ替えセット、お着替え、授乳セットなどはベッドや布団から手の届く場所にまとめて置けるよう収納の位置を考えましょう。お世話をするたびに照明をつけると赤ちゃんに昼夜のリズムがつきにくくなりますし、ほかの家族が一緒に寝ている場合は、家族の睡眠にも影響してしまいます。手元だけを照らす電気スタンドのようなものを用意しておくと便利です。
「リビング」「寝室」ともにレイアウトを工夫することで、赤ちゃんの過ごしやすい空間を確保することは可能です。しっかりポイントを押さえて、赤ちゃんが喜ぶ空間づくりを進めてみましょう。
赤ちゃんの居心地とママの育児負担軽減を考えましょう
赤ちゃんの過ごす部屋は、赤ちゃんが快適に過ごせることと、ママがお世話をしやすいことの両方が大切です。そのためには、安全面や動線などを考慮した収納やレイアウトの工夫がポイントになります。
赤ちゃんが健やかに育つよう、また、ママが少しでもゆとりを持って赤ちゃんのお世話を楽しめるよう、理想の赤ちゃん部屋を目指してください。