INFORMATION家づくり便利帖

  • 建物のはなし

2020.01.20

「薪ストーブ」はエコとインテリア性に優れた暖房器具。メリット・デメリットは?

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レトロで懐かしさを感じさせてくれる薪(まき)ストーブ。映画などで目にする機会もあることから、薪ストーブに憧れている人もいるのではないでしょうか。そんな薪ストーブは、住まいに情緒を与えてくれるだけでなく環境にもやさしいことから、近ごろでは静かなブームを巻き起こしています。
今回は薪ストーブが持つメリット・デメリットや設置に当たっての注意点を見てみましょう。

そもそも薪ストーブとは?

薪ストーブはその名の通り、薪を燃料とする暖房器具。昔の暮らしでは、エネルギーとして日常的に薪が用いられていました。鋳鉄や鋼板製のタイプが多く、見た目にもレトロな印象があることから、インテリアとしても好まれています。
また、薪ストーブは再生可能なエネルギーとしても注目を集めているアイテムのひとつ。薪の燃焼時に放出される二酸化炭素が木の成長によって回収されることで、地球温暖化に有効なカーボンニュートラルを実現できるとして、環境面に優れているとされています。住まいを飾るインテリアとしてだけでなく、地球にやさしい暖房器具という点も薪ストーブが支持される理由なのです。

薪ストーブを設置するメリットとは?

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インテリアや環境への配慮などメリットの多い薪ストーブ。では、具体的にどういったメリットがあるのでしょうか。

高効率な暖房性能

一般的に薪ストーブの燃焼方式は、「輻射(ふくしゃ)式」と「対流式」の2つに分けられます。
薪ストーブの炎が本体そのものを暖め、そこから発せられる遠赤外線によって室内空間を暖める輻射式。一方、対流式の薪ストーブは、本体底面の冷たい空気を本体背面で暖め、それを本体前面から放出することで室内を直接暖めます。
特に対流式は、本体ガラスから輻射熱を感じることもできるため、両方の燃焼方式の特長をあわせ持っていると言えます。薪ストーブではこれらの燃焼方式により、高効率な暖房性能を実現します。

リラックス効果がある

ゆらゆらと揺れる火にはリラックス効果があるとされています。眺めているだけで心身が落ち着くでしょう。薪ストーブに癒やされながら暖をとることで、日常のストレスを忘れられるかもしれませんね。

部屋のイメージアップ

薪ストーブにはレトロな雰囲気はもちろんのこと、形状にもさまざまなタイプがあり、インテリアとしても活躍します。種類が豊富ですので、部屋のイメージアップを考えて選べるのはうれしいポイントですね。

暮らしを豊かにしてくれる

薪ストーブの熱を利用すれば、料理を楽しむこともできます。ストーブの天板の上では、ケトルや鉄鍋などが利用でき、煮込む・焼く・揚げる・ゆでる・炒めるといった調理も可能です。また、家族で薪割りを楽しむことで家族のコミュニケーションが図れるというように、薪ストーブのある生活が暮らしを豊かにしてくれます。

暖房代を抑えることも可能

薪ストーブはそもそも電気代やガス代がかからないため、薪が無料や安価で手に入る場合は、暖房代を安く抑えることができます。

薪ストーブで押さえておきたいデメリットとは?

さまざまなメリットがある反面、薪ストーブならではのデメリットがあるのも事実。押さえておきたいデメリットは次の通りです。

薪を割るには労力がかかる

薪ストーブの燃料となる薪がたとえ無料や安価で手に入ったとしても、天然の薪の場合はそのまま利用することができないため薪割りをしなければなりません。決して気軽な作業とは言えませんが、薪ストーブを利用するなら薪割りの労力を避けては通れません。

初期費用が高くつくことが多い

薪ストーブを設置する場合、本体費用をはじめ煙突部の費用、取り付け費用がかかります。少なくとも100万円程度はかかるとされているので、一般的な暖房器具よりもコストがかかってしまいます。薪ストーブ設置については初期費用はもちろんですが、ランニングコストのことも考えたうえで検討するようにしましょう。

薪を買うと高くつく

薪ストーブを利用して暖をとる場合、都市部では1シーズンで150から250束近くの薪が必要になるといわれています。薪専門店や薪ストーブショップなどで薪を購入すると、コストは高くつくでしょう。一方、原木から購入して薪割りをして利用するのであればコストを抑えられるものの、それだけ労力がかかってしまいます。

薪の確保が大変

薪はコストの問題だけではありません。購入ルートの確保についても考えておく必要があります。薪専門店・薪ストーブショップから購入したり、原木なら近くの森林組合といったところから購入したりもできます。地域や知り合いの伐採木をもらえるケースもあり、入手方法はさまざまです。
注意しておかなければならないのが、シーズン途中で薪が足りなくなったときに、すぐにたける薪が手配できるかどうかです。薪不足で暖がとれなくなってしまわないよう、薪の確保には気をつける必要があります。

煙突のメンテナンスが必要

薪ストーブを使用していると、本体のガラスが煤(すす)で汚れたり灰が出たりするため、掃除をする必要があります。本体の掃除や灰の掃除はまだしも、煙突のメンテナンスは骨が折れるもの。煙突のメンテナンスは年に1回は必要とされます。専用のブラシを使って個人でも行うことができますが、業者に依頼する場合はコストがかかりますので注意しましょう。

乾燥させるための場所の確保

薪の原木を購入した場合、薪割りをしたあと、使用するまでに乾燥させる期間が必要です。樹種によって差があるものの、半年から1年くらいの期間が必要ともいわれています。そのため、薪を置いておくスペースは必要不可欠です。

薪ストーブのある家づくりのポイントと注意点

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薪ストーブを設置した家づくりをするなら、次の3つのポイントは押さえておきましょう。

近隣住民とトラブルを起こさないよう排煙に気をつける

煙の出る薪ストーブでは排煙問題に配慮する必要があります。黒煙を出さない薪選びや煙をきれいにする設計の薪ストーブの使用など、特に近隣住民への影響には気をつけましょう。

火事を起こさないよう防火に気をつける

火を用いて暖をとる薪ストーブでは、防火への意識も重要です。可燃物を近くに置かないのは当然ですし、薪ストーブの後ろはレンガや石などで防火壁を設けるようにしましょう。
また、薪ストーブを設置する床や壁、煙突まわりには耐熱処理を行ったり、クリアランスと呼ばれる安全な離隔距離を確保したりしなければなりません。煙突も断熱煙突を使用することが望ましいケースがあるといったように、安全面には最大の注意を払いましょう。

薪ストーブの利用法を押さえて正しい暖をとる

薪ストーブは正しく利用しないと、うまく薪が燃えず暖をとることができません。「煙突プラン」「薪の状態」「着火方法」など、正しく薪ストーブを利用するためのポイントもあるので、知識を身につけたうえで利用することをおすすめします。

薪ストーブの特性を知ったうえで設置を検討する

その魅力を知る人たちにとって静かなブームを巻き起こしている薪ストーブ。インテリアとしてだけでなくリラックス効果や環境への配慮など、魅力がたくさんあります。設置に当たってはコスト面や注意すべき点などもあるため、薪ストーブの特性を知ったうえで住まいへの設置を検討する必要があります。あなたも薪ストーブで情緒あふれる暮らしをしてみませんか。

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