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  • 建物のはなし

2020.02.17

住宅性能表示制度とは?利用することのメリット紹介!

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家を建てるときは、間取りなども悩みますが、どういった会社で建てるかも悩むところです。「憧れのハウスメーカーで建てたいけど、予算が合わない...」そういうこともあります。
そこで次に候補に上がってくるのが地域の工務店になると思います。
一般的に地域の工務店では、ハウスメーカーに比べ安価で家を建てることが出来るというイメージはありませんか?そしてそれと同時に「ちゃんと工事してくれるのだろうか?」「住み始めたら不具合があったらどうしよう」などの不安もありませんか?

そんなときに利用できるのが「住宅性能表示制度」です。住宅性能表示制度を利用すれば第三者による客観的な評価を受けることができるため、工事業者による性能、施工のバラつきを少なくすることが出来ます。また、共通の「ものさし」である評価項目を使い性能を「等級」で表すため我が家がどれくらいの性能なのかを確認することが出来ます。

ここでは、住宅性能表示制度の概要と利用することによるメリットをご紹介します。また、住宅性能表示制度は新築住宅と既存住宅で利用できますが、新築住宅の住宅性能表示制度について紹介します。

■住宅性能表示制度とは

住宅性能表示制度とは平成12(2000)年4月1日に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(以下「品確法」という。)」に基づく制度です。品確法は「住宅性能表示制度」を含む、以下の3本柱で構成されています。
1.新築住宅の基本構造部分の瑕疵担保責任期間を「10年間義務化」すること
2.様々な住宅の性能をわかりやすく表示する「住宅性能表示制度」を制定すること
3.トラブルを迅速に解決するための「指定住宅紛争処理機関」を整備すること

そして2.に掲げた「住宅性能表示制度」は、良質な住宅を安心して取得できる市場を形成するためにつくられた制度であり、以下のような内容となっています。
・住宅の性能(構造耐力、省エネルギー性、遮音性等)に関する表示の適正化を図るための共通ルール(表示の方法、評価の方法の基準)を設け、消費者による住宅の性能の相互比較を可能にする。
・住宅の性能に関する評価を客観的に行う第三者機関を整備し、評価結果の信頼性を確保する。
・住宅性能評価書に表示された住宅の性能は、契約内容とされることを原則とすることにより、表示された性能を実現する。

以上が概要になりますが、次項では具体的な評価内容について説明します。

どんな評価をするの?

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まず「住宅性能評価制度」には2つの区分があることを説明します。

1:「設計住宅性能評価」(以下:設計評価)です。
この評価は着工前に図面などの設計図書を元に評価を行います。

2:「建設住宅性能評価」(以下:建設評価)です。
この評価は、設計評価された図面に従って工事されているかを工事中の現場に検査員が訪問し、確認・評価するものです。検査員は、工事期間中決められた工程のタイミングで4回評価を行います。設計評価のみを受けることも出来ますが、建設評価は設計評価を受けていないと受けることが出来ません。

以下の10項目が性能表示制度の評価項目です。10項目のうち、4項目が必須項目となっています。この評価項目を「等級」という数値で表示します。

項目名

必須項目

1. 地震などに対する強さ(構造の安定)

2. 火災に対する安全性(火災時の安全)

 

3. 柱や土台などの耐久性(劣化の軽減)

4. 配管の清掃や補修のしやすさ、更新対策(維持管理・更新への配慮)

5. 省エネルギー対策(温熱環境・エネルギー消費量)

6. シックハウス対策・換気(空気環境)

 

7. 窓の面積(光・視環境)

 

8. 遮音対策(音環境)

 

9. 高齢者や障害者への配慮(高齢者等への配慮)

 

10.防犯対策

 

なお、「必須」とされた項目は長期優良住宅と同様の確認項目になります。
長期優良住宅では等級の下限が設けられています。

■共通の「ものさし」で評価するので我が家の性能を確認し易い

住宅性能表示制度で一番のメリットと言えるのは共通の「ものさし」で評価を行うので、ハウスメーカーで建てた家も工務店で建てた家も等級で比べれば、どこが優れているかが一目瞭然であることです。また、自分たちで「ここを優れた家にしたい!」という希望があれば、それを建設会社に伝えることで理想の住まいに近付けるができます。
例えば、耐震性に優れた家が欲しい場合は、「耐震等級3」の家を建てることで、建築基準法に比べ1.5倍の耐震性能の家を建てることが出来ます。

■「建設評価」を受けて設計図書の裏付けを!

前述しましたように、設計評価を受けた建物は建設評価を受けることが出来ます。建設評価を受けることで、設計評価を受けた設計図書に基づいて工事がされているかを第三者機関の検査員が確認するので、工事の正確性が担保されます。
実はこれはとても重要なポイントです。設計図書では希望する等級になっていたとしても施工に問題があればそれは「絵に書いた餅」になってしまいます。

住宅性能表示制度を利用して我が家の性能と価値をアップ!

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住宅性能表示を利用することで、我が家の性能を「等級」という共通の「ものさし」で表示することで誰が見てもわかる性能値を持つことが出来ます。
そして性能表示の評価書があることで、「第三者に評価を受けた住宅」として我が家の資産価値を上げることが可能です。建てるときには考えないかも知れませんが、万が一売却する必要が生じた場合も評価書があることで、評価額が上がる可能性もあります。

■さいごに

実際に住宅性能表示制度はどれだけ利用されているか紹介します。詳細は国土交通省のホームページなどで確認できますが、年間の新築着工棟数に対する割合は概ね20%です。少なく感じますね。少ない理由としては、住宅性能表示のほか「長期優良住宅」や「認定低炭素住宅」といった補助金の対象になる認定制度を利用している方が多いことが理由と言えます。
住宅性能表示制度を利用しても補助金は受けられません。ですが、「工事中の建物の評価を受けられる」のは、住宅性能表示の建設評価のみです。建設評価の重要性は前述した通りです。望ましいのは設計評価と長期優良住宅や認定低炭素住宅を同時に申請し、建設評価まで受けることです。
それぞれの評価を受けるためには審査費用がかかりますが、長い目で見た場合にそれ以上の価値を生むと考えられます。
住宅性能表示制度を活用して、性能が確認された、資産価値も高い家を建ててみてはいかがでしょうか?

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