家族を育てる家

暮らしのアイデア

大掃除できれいに!窓・サッシのお手入れをしよう【前編】

pixta_86324983_S.jpg

普段は忘れがちな窓・サッシのお掃除。大掃除できれいにして、スッキリした気分で年末を迎えたいですね。でも、寒い季節の窓回りのお手入れは、気が重い......。なかなか着手できないという方も多いのではないでしょうか。本格的に寒くなる前に、コツをおさえたお掃除で、手早く片付けてしまいましょう。

サッシの汚れの種類は?いきなり水拭きは逆効果

窓のお手入れで最も悩むのがサッシの汚れ。パッと見て「うわ~汚い!」と感じるくらい汚れていることも。でも、「さあ、サッシの掃除をするぞ!」と意気込んで、いきなりバケツに水を汲み、雑巾で水拭き......これでは効率が悪く、手間もかかります。

サッシの主な汚れは、ホコリや砂、小石や枯れ葉などです。これらの汚れをいきなり水で濡らすと、砂や土、ホコリなどが固まってしまい、取れにくくなることも。まずは乾いた状態で表面の汚れを丁寧に取り除く作業からスタートしましょう。サッシレールの砂やホコリはサッシブラシや小型のホウキなどで払います。ブラシで掻き出せない細かい箇所には歯ブラシを使いましょう。砂利や小枝、枯れ葉などの大きな汚れは掃除機の先端をノズルに付け替え、一気に吸い取ってしまうと早いです。

表面の汚れを取り除いた後は、水で流して汚れを落とす

表面の砂や大きな汚れを除去した後は、水で濡らした柔らかい布またはスポンジで全体の汚れを拭き取ります。サッシの汚れが頑固な場合は、中性洗剤を水で薄めた液で汚れを落とし、そのあと水拭きします。レール部分の汚れは水で洗い流しながら汚れを落としていきます。窓の近くに水道設備が無い場合、あらかじめペットボトルに水を入れて用意しておき、流しながら作業をすると手間が省けます。市販の便利グッズで「ペットボトルに取り付けられるサッシブラシ」などもありますのでこういったものを活用するのもアリです。

また、スポンジにハサミで切り込みを入れ、レールに沿って拭いていくと、楽に汚れを落とせます。使い古しのスポンジなどを用意しておくのも良いでしょう。大掃除で大活躍のメラミンスポンジは、非常に便利なアイテムですが、力いっぱいこすると、サッシの素材によっては小キズの原因にもなりますので、使用には注意が必要です。水で汚れを流したら、最後にクロスでサッシ全体を拭き上げましょう。

窓は外側の網戸から。網戸は力まかせに外すと危険!正しい手順を確認しよう

窓の掃除は外側の網戸から始めましょう。外側から順に掃除をしていくことで、最後に室内をきれいに仕上げることができます。また、室内から拭き残しなどもよく見えるため、作業も効率よく進められます。網戸を外して洗う場合は、エイヤッと力まかせに外すと、破損する危険も。今の網戸は振動や風で簡単に外れないように、外れ止めなどの部品が付いていることがあります。無理に外すと、戸車や外れ止めが壊れかねません。また、窓の種類によっては、タグを引っ張って外すもの、格子と一体になっていてネジをはずすもの、そもそも外せないもの......など色々あります。やみくもに外そうとするのではなく、製品説明書やサッシメーカーのサイトなどで、正しい外し方を理解した上で作業をおこないましょう。

網戸を外さずに拭く場合、固く絞ったクロスを使い、水拭きをしていきます。外側の網戸を拭くとすぐにクロスが黒く汚れるため、厚手の雑巾ではなく、水ですすいで汚れが落ちやすいカウンタークロスなどを使うと負担が減ります。

手が届かない箇所は?フロアワイパーや窓のお掃除ポジションなどを活用しよう

リビングの大きな窓や、高所の窓など、高い場所の窓拭きはお悩みポイントの1つです。しかし、足場が無いからといって、2階の窓から身を乗り出したり、不安定な姿勢で椅子に乗って無理やりお手入れをするのは大変危険です。手が届かない箇所には、フロアワイパーなど「柄のついたお掃除道具」を利用すると便利です。フロアワイパーにシートを付け、水をふくませて上方から順に拭いていきましょう。

また、2階のすべり出し窓など、「外側を拭きたいけれど手が届かない......」といった場所は、窓のお掃除ポジションを使ってみるのも手です。窓によってはレバーなどを操作することで、お掃除がしやすいように窓自体を大きく開くことができる仕様になっているものもあります。これなら無理に手を伸ばさなくても楽な姿勢で窓の外側のお手入れができます。
※窓のお掃除ポジションについては操作方法が製品・種類によって異なります。必ずお使いの窓の取説やサッシメーカーのサイトなどで正しい操作方法を確認の上、操作するようにしてください。

日が短くなり、気持ちも沈みがちなこの季節。窓回りのお掃除で部屋も気分も明るくして年末を迎えたいですね。次回も引き続き「窓回りのお掃除のコツ」をご紹介いたします。