暖房便座だけじゃない!トイレの機能を使いこなそう【前編】
寒い季節は暖かいトイレでホッとしたいですよね。今や暖房便座はシャワートイレ機能とともに、トイレの必須機能。
でも、ご自宅のトイレのリモコンをよく見ると、意外と「これ何のボタン?」という使ったことのない機能も多いのではないでしょうか。せっかくならトイレ時間を快適に、さらにお掃除もラクに、トイレの機能を使いこなしたいですね。今回はトイレの便利な機能についてご紹介します。
流す、暖房、洗浄......それ以外にもある!わが家のトイレ機能をチェックしよう
普段なんとなーく使っているトイレ。「流すボタンと洗浄機能は使っているけれど、それ以外に何かあるの?」と思った方は、一度自宅のトイレの機能を確認してみましょう。よく見ると、節電機能、除菌やノズル洗浄、強力脱臭など......トイレを「より便利に」使うことができる機能が眠っている可能性が!
※搭載機能はメーカー、機種によって異なります。必ずお使いのトイレの取扱説明書などでご確認ください。
使っていますか?節電機能
最近のトイレの多くに搭載されている機能のひとつに「節電機能」があります。よくある機能としては、「スイッチを押してから ~時間便座のヒーターをオフにして消費電力を抑える」という節電機能です。
この機能は夜間など長時間トイレを使用しない時間帯の節電に効果的です。一度設定すると、日々同じ時間帯に便座のヒーターを自動でオフにしてくれる便利な機能ですが、一方で、この節電は8時間、6時間といった決まった時間単位での設定になるため、「寝ている間は使わないけれど、8時間もオフにするのは使いづらい」「家に誰もいない平日昼間は節電したいけれど、週末の在宅時に設定をオフに戻すのが面倒」という方もいるかもしれません。
トイレの中には「決まった時間便座のヒーターをオフにする」以外の節電機能が搭載されたものもあります。例えば、メーカーや機種にもよりますが、
・トイレが人が座る時間を学習し、「一日の中であまり使っていない」という時間を見つけると、その時間は自動で便座の温度を低温にしたり、便座の温度をオフにしてくれる
・節電設定中は人が座っていない時間だけ低温にしてくれる
といった節電もあります。これらの節電設定は前述のタイマー節電と併用することもでき、タイマー節電中は便座ヒーターをオフに、通常時はおまかせの節電......とうまく使えば、徹底的に節電をすることもできます。
電気代も値上がりし、暖房便座のつけっぱなしがもったいない気がする......という方は、トイレの節電設定を活用できないか見直してみましょう。なお、トイレの節電といえば機能面だけに注目がいきがちですが、主要トイレメーカーの製品の中には便座・便ふたに断熱材を使用して節電効果を高めている製品もあります。
ノズル洗浄機能をフル活用して気になる箇所をより清潔に!
ノズルの掃除、といえばリモコンの「ノズル」ボタンを思い出す方が多いでしょう。「ノズル」ボタンを押すと、トイレの奥からノズルで出てきて、汚れをスポンジなどで落とすことができます。お尻を洗浄する機能を毎日使う方は、ノズルの汚れが気になりますね。
でも、この「ノズルのお掃除機能」、実は「引き出してお手入れする」だけじゃないって知ってましたか?製品にもよりますが、以下のような機能がある機種もあります。
・使用中(着座中)にお好みでノズルを洗うことができる
・ノズルを除菌洗浄できる
着座中に「ノズル」ボタンを押したり、除菌洗浄用のボタンを押したりといった操作で簡単にノズル洗浄や除菌ができます。最近ではトイレが自動で使用後にノズル洗浄や除菌をしてくれる機種もありますが、気になるタイミングで自分で洗浄や除菌をしたい、という場合、これらの機能を活用することで、よりノズルを清潔に使用できます。
おまかせだけじゃない!気になるニオイを強力脱臭できる機能も
汚れ以外にトイレで気になるものといえばニオイ。特に使用時のニオイは次に使う人がいる場合、気になりますね。排泄時の気になるニオイを和らげてくれる、ありがたい機能として「脱臭機能」があります。多くの場合は、着座と同時に自動で脱臭機能が働いてくれるため、特に操作は要りませんが、機種によっては「さらに強力に脱臭ができる」ものがあります。
お使いのリモコンに「強力脱臭」といったボタンがあったら、この機能があります。主な使い方としては、着座時に「強力脱臭」などのボタンを押すことで(お使いの機種によって機能の有無やボタン表示は異なります)オート脱臭時よりさらに強力に便器内のニオイを除去することができます。脱臭ファンは、立ち上がってから時間が経つとに自動停止するため、停止の操作は不要です。「自動脱臭は働くけれど、ニオイが気になる」「もっと強力に脱臭したい」という場合には、この機能を使ってみましょう。
ひとつひとつチェックしていくと、実は奥が深いトイレの機能。次回も引き続き、「使いこなしたいトイレの機能」をご紹介します。