家族を育てる家

女性に優しい住まい

子どもの年代別!子育てしやすい家づくりを考えよう

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子育てしやすい住まいは、子どもの年齢によって異なります。また、子どもの成長に合わせて最適な間取りも変わっていきます。今回は、子どもの年代別で、子育てしやすい家づくりについて考えてみましょう。

0~6歳までは親が「見守る」ことができ、「好奇心」が育(はぐく)まれる環境を

0~6歳までの子どもにとって重要なのは、のびのびと成長できる環境です。その反面、子育て期のなかでもっとも目が離せない時期。「見守る」ことができる間取りにすることで、ママも安心して家事に取り組めます。
また、すくすくと育つように、この時期には子どもの「好奇心」をくすぐる工夫も取り入れたいところです。

見守りながら安心して家事ができる動線を意識

料理や掃除など家事をしながら子どもの様子を見守れたり、スムーズに子どものいる場所に移動できたりする家事動線に配慮しましょう。キッチンやリビングにいるときに、子どもがいるスペースが死角にならず、常に目が行き届くような間取りにするのがポイントです。

キッチンやリビングのそばに和室を用意

キッチンやリビングに続く部屋を「和室」にして遊びスペースにするのもおすすめです。フローリングに比べて畳はクッション性があり、子どもが転がり回っても安心なうえ、そのままごろんとお昼寝することもできます。また、小さな子どもがいる家庭は洗濯物が多くなりがち。ママが大量の洗濯物をたたむ際も、リビングのソファより、畳の上のほうがやりやすく感じるはずです。

ママの目の届く範囲に庭を設置

キッチンやリビングから見守ることができる範囲に、庭を設けるのもいいアイデアです。砂場をつくって遊ばせたり、家庭菜園で野菜を一緒に育てたりすると、子どもの好奇心も刺激されるでしょう。忙しくて公園に連れて行けない日にも、外遊びをさせられる点も魅力です。

7~12歳は子どもの「夢」と「成長」をサポートできる住まいを

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7~12歳までは子どもの成長が著しい時期。自分の興味の方向性がはっきりし、夢を持つようになる子もいます。そんな時期を迎えた子どもたちには、子どもの「やりたい」をサポートできる住環境を考えてやりましょう。
また、片付けのような大切な習慣もしっかり確立しておきたい時期でもあります。

子どもが自由に過ごせる空間を用意

思う存分自分の趣味に没頭できたり、友だちと自由に遊べたりできる、子どものための空間を用意してやりましょう。完全な個室ではなく、さりげなく子どもの様子を見ることができる、リビングとつながるスキップフロアや広めの2階ホールなど、セミオープンな場所が理想的です。ただし、子どもの様子が見えても、むやみに声をかけて邪魔をしないようにしましょう。子どもの意志によって自由に過ごさせることが、子どもの成長につながります。

家族と共通の本棚で知的好奇心を刺激

体だけでなく心の成長も著しいこの時期に、さまざまな分野の本に多くふれ、感性豊かな大人へと成長していってもらいたいもの。家族が集まるリビングに、家族共通の本棚を設けるのもおすすめです。いろいろな本との出会いが子どもの知的好奇心を刺激し、隠れた才能を目覚めさせるきっかけになることもありえます。

自然と片付けが習慣となる収納を設置

片付けができる子とできない子の差は、「習慣」となっているかどうかだけ。

例えば、イノスの家「MOTENA」では、「洗面付きのシューズクローク」で学校で使った絵の具のパレットを洗い、上着や上履きなどを片付けてから家へ。さらに、リビングの手前の「ただいまクローゼット」にランドセルを収納してからリビングへ移動。こんな一連の行動が、ごく自然にできる提案がされています。
このように、予測できる子どもの動線上に適切に収納を配置することで、片付けの習慣が自然と身につけられるのです。

13歳からは「自立」と「コミュニケーション」に配慮した間取りを

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精神的な自立が始まる中学生になると、子どものプライバシーに配慮した間取りが求められます。大人になりかけの繊細な時期だからこそ、家族との時間に配慮した工夫も忘れてはいけません。

自分の時間を大切にできる子ども部屋の空間づくり

この時期になると、個室をほしがる子どももいることでしょう。子どもの気持ちを尊重して、可能な限り希望をかなえてやりましょう。なんらかの理由で完全な個室の確保が難しい場合でも、可動式収納といった方法でその子だけの空間をつくってやるといいでしょう。

家族のコミュニケーションにも配慮する

子どもの時間を尊重するあまり、家族のコミュニケーションがなくなるのは問題です。リビング階段を設けたり、セミオープンな空間を勉強スペースにするなどして、自然と家族と顔を合わせる間取りにしておきましょう。

間取りの自由度が高い戸建て住宅が理想的

子どもの年代によって間取りに求められるポイントは少しずつ異なりますが、その都度家を建て替えるわけにはいきません。そのため、子育て世代がマイホームを建てる際は、子どもの年代に合わせた間取りにできるよう、将来ある程度の間取り変更が自由にできる設計が求められます。そう考えると、やはり「戸建て住宅」が理想的でしょう。
子育てにおける戸建て住宅のさまざまなメリットについては、『戸建ての家こそ、子育てに向いている5つの理由』の記事をご参照ください。