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自分で進んでお片付けしたくなる子ども部屋をつくろう!

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子どもが小学生になると、自分の部屋を持たせる家庭も多いことでしょう。しかし子ども部屋を用意したものの、「いつもちらかしっぱなしで困る」といった声もよく聞きます。子どもが進んで片付ける意欲を持てる子ども部屋にするには、どうしたらいいのでしょうか?

まずは収納する場所を見直そう

子ども部屋って必要?間取りづくりで押さえておきたいポイントと注意点にあるように、小学校低学年で半数以上の子どもが「自分だけの部屋」もしくは「他の兄弟姉妹と一緒の部屋」を持っているそうです。同記事では、子ども部屋があることのデメリットとして、「子どもが部屋の掃除や片付けをしないことで、衛生面を気にする」意見があることが挙げられています。子ども部屋を持たせるなら、片付ける習慣を身に付けさせて、きれいに使ってもらいたいですね。

子どもに部屋を片付けさせるには、少し工夫が必要です。例えば、収納場所。そもそも「子どものものは全部子ども部屋に」は、正解ではありません。子どもがリビング学習派の家庭は、勉強道具をリビングに収納するとよいのです。お風呂から上がったらすぐパジャマに着替える子なら、パジャマの収納を脱衣場にするといったように、使用場所の近くに片付ける場所を設けるのがおすすめです。子どもも面倒くさがらずに、片付けるようになるでしょう。
また、遊ぶ場所はリビングだけど、おもちゃは子ども部屋に置いてほしい場合は、持ち運びがしやすい取っ手付きのおもちゃ箱を用意するなど、子ども目線で考えてやりましょう。

子ども目線の整理整頓術

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以下に子ども目線の整理整頓術を紹介します。

  • 洋服

引き出しの出し入れが苦手な子どももいます。引き出しの少し空いたすき間から服を出し入れしていたら、いつのまにか中身がぐちゃぐちゃになることも。上から入れられるボックスやバスケットのような入れ物のほうが使いやすいでしょう。細かく分けるのではなく、「長袖」「半袖」「ズボン」「靴下」など、大まかに分けるほうが効果的です。
また、クローゼットのハンガーパイプの位置が高い場合は、子どもの背が届く高さのハンガーラックを置いたり、低い位置に突っ張り棒を設置するといいでしょう。

  • おもちゃ

収納したおもちゃが見えないと、探し回って結局ちらかることになりかねません。どこに何が入っているのかがわかるよう、「見える化」することが大切。透明ビニールのウォールポケットやクリアボックス、またはカラーシールで色分けして、「人形は赤い入れ物」「車や電車は青い入れ物」などと決めるとわかりやすいでしょう。
おもちゃが多すぎて収納しきれない場合は、片付ける場所を決め、遊ぶ頻度の高いものから収納していきます。入りきらないものは思いきって友だちにあげたりリサイクルに出したりといったことも、ときには必要です。

子どもの意見に耳をかたむけて

子どもの片付け意欲を奪わないためにも、分類方法は子どもに任せます。また定位置も、子どもなりのこだわりがある場合は、子どもの意見を尊重しましょう。収納家具を新調するときは、子どもを連れて見に行きます。使いやすそうな収納をいくつか選別したなかから、子どもに好きなデザインのものを選ばせてやると、片付けのモチベーションアップにつながります。

子どもの「お片付け力は一朝一夕には身に付かない

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部屋をちらかしていると、つい怒ってしまったり、しびれをきらして親が片付けてしまったりすることもあるでしょう。子ども部屋を持ったからといって、すぐに上手に片付けられる子どもはほとんどいません。親が環境を整え、ときには手を貸してやりながら、少しずつ子どもの「片付ける力」を育てていきましょう。

片付ける力を養うには、毎日の積み重ねが重要です。学校から帰ってきたら、靴や上着、カバンなどをリビングや部屋に持ち込まず、自然に片付けるようになる収納の工夫が、「MOTENA」にはあります。ぜひご参照ください。