家づくりのファーストステップ!家づくりが楽しくなる家族会議とは
土地探しや間取りの希望は家づくりには欠かせないポイントです。
加えて、その前に家について家族で話し合う「家族会議」も必須といえます。
家族会議で意向や方向性を固めておけば、より楽しく有意義な家づくりに取り組めるだけでなく、完成した家への満足度も高くなるでしょう。
家族会議のコツや進め方を覚えておき、実際の家づくりに生かしてみませんか?
家族会議は本当に必要なの?
理想の家は人それぞれに異なります。
例えば、家に求めるものひとつとっても、デザインやインテリアなどの見た目、収納や動線などの機能性、もしくはリビングの居心地などさまざま。
特に夫婦の場合、結婚するまで異なる生活環境で長く暮らしていた者同士なので、家に対する考え方も違ってくるでしょう。
理想の家は一人ひとり違う
問題は、互いの描く理想が異なっていることに気づかないケースです。
夫が当たり前のように駅近の物件を探しているのに、妻は駅から多少遠くても日当たりのいい家を望んでいる。そんなすれ違いがあれば、土地探しから家づくりが難航してしまいます。
家づくりが円滑に進むよう、事前に家族会議で意見を取りまとめることをおすすめします。
家づくりにおける無駄な衝突を回避できるだけでなく、家が完成したときに家族全員の満足度も高くなるはずです。
理想の家を円滑に建てるために、家族会議を積極的に活用しましょう。
家族会議を始めるコツとは
会議というと、資料を用意して会議室で行うような堅苦しい形式を想像しがちですが、家庭内で行う家族会議なら、もっと気軽に考えて大丈夫です。
とはいえ、家族間で特定のテーマについて話し合うのは難しいもの。
「すぐに話がそれて違う話題になってしまう」「仕事と育児で忙しく、そんな時間はない」、そんな家庭も多いでしょう。たしかに日々の生活のなかで特別に時間を割き、テーブルに向かうのは大変かもしれません。
そんなときは、まず現在の家に対する不満を拾い出すことから始めてみましょう。
食事中の会話や、テレビを観ながらで構いません。現状の不満は家族間で共感できる事例が多いので、会話もはずみがち。不満を並べることで、相対的に「自分が家に求めること」も見えてくるはずです。
家族で家のことを話し合うきっかけとして、まずは「不満会議」を開いてみてはいかがでしょうか。
家族会議をうまく進めるには忍耐力が必要?
家族で家について話し合う素地ができたら、どのような家がいいのか意見を出し合います。
まずは家に対して重視する項目とその理由について、優先順位をつけて書き出していくといいでしょう。
希望に順位をつけるのは難しいかもしれませんが、意見をすり合わせる際に優先順位は必要です。
決められないときは、自分のライフスタイルをふり返り何が大事かを考えてみましょう。
例えば、「家族団らんを重視するからリビングの快適さにこだわりたい」「プライベートは大切。趣味に没頭するための書斎がほしい」などです。
家族会議が活発になると、意見やアイデアを出すのが楽しくなるでしょう。
ただし、あまり数が多いと、まとめるのも順位づけも大変になってしまいます。
最終的に3つ程度に絞るのがおすすめです。
相手の主張に耳を傾けて
相手の主張が理解できないときもあるでしょう。
しかし、納得できないからといって否定してしまっては、家族会議が進まなくなります。
家づくりに正解はありません。
理解しがたいこだわりだったとしても、相手の希望をまずは受け入れてみてください。
忍耐強く話を聞いてみると、意外に納得できる理由があるかもしれません。
家族会議、子どもはどうする?
子どもが小さいうちは、「どうせわからないから」などと考えてしまいがちです。
しかし、子どもにとってはこれから育っていく環境ですし、成長して巣立ったとしても実家であることに変わりありません。
ぜひ、子どもも家族会議に参加してもらい、どんな家に住みたいのか、何が必要なのか聞いてみましょう。
意外としっかりした意見が聞けるかもしれませんよ。
対立!意見が合わないときの解決法
考え方が正反対でどうしても妥協点が見つからないときは、希望を「見える化」し、客観的に判断できるようにしてみましょう。
家の予算が折り合わないなら、毎月返済額から購入額が自分たちにとって妥当かを考える。
リビングの位置が決まらない場合は、家全体の間取りを考え他の部屋とのバランスや動線から良し悪しを判断するなどの方法ですね。
実物を見るのも「見える化」のひとつ。
キッチンや洗面所、バスルームなどの設備で対立したとき、机上の話し合いだけでは平行線になりがちです。
モデルルームで使い勝手や見た目を確認しつつ、複数の商品と比較すれば、自然と話し合いが進むでしょう。
場合によっては、意見が衝突してケンカになってしまうかもしれません。
当事者同士では冷静になれないときは、ハウスメーカーの営業担当や親などの第三者を交えて話すと気持ちが切り替わります。
家づくりでもめやすいのはどんな点?
意見の食い違いはどのような点で多いのでしょうか。
一般的には立地、予算や間取りなどです。
事例をいくつか紹介します。
土地探し
- ・駅までの距離や通勤時間などの利便性
- ・スーパーや病院などの生活インフラ
- ・学区や公園などの子育て環境
予算
- ・家づくりの総予算
- ・太陽光発電やキッチンなど設備・仕様にかける費用
- ・頭金の設定金額
- ・金利や金融機関の選択、返済年数など住宅ローン関連
間取り・デザイン
- ・リビングの位置・広さ
- ・部屋数・階数
- ・壁紙や家具の趣味
ほかにも、「間取りも予算も全部妻に丸投げ」「興味のある部分は勝手に全部決めて、あとは放置」など家づくりに対する姿勢に不満を感じることも多いようです。
家づくりに対して無関心にならないよう、家族会議でうまく興味を引き出してみましょう。
家族会議を有効利用しよう
たとえ、ことごとく意見が合わなかったとしても、家族会議で優先順位を書き出しておけば「譲れる・譲れない」の線引きができるので、互いの妥協点を探りやすいです。
優先順位が一番のものだけは互いに譲るようにすれば、気持ちよく話し合いができるでしょう。
希望が明確になれば、「予算の大枠は夫」「妻は予算の範囲内で自由に間取り・内装を決める」など、夫婦での決定権を住み分ける方法もありますね。
家族会議で家づくりの過程も大切に
家族会議は家づくりをサポートしてくれる大切な機会です。
話し合いの途中で一時的に対立することはあるかもしれませんが、意見を出し合うことは家族にとって必要なはず。
話し合いをないがしろにしてしまうと後悔することになるかもしれません。
家族会議を通して、家づくりの過程も楽しみましょう。
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