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ママも子どもも安心!リビングにキッズスペースをつくるポイント

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子どもが小さいうちは、家事の間もなかなか目が離せないもの。できれば、ママの目が行き届くスペースで過ごしてもらいたいですね。リビングにキッズスペースを設けるのも賢い方法。家事をしながら子どもを見守れるのでママも安心です。今回は、リビングにキッズスペースを設けるメリットや、つくる際のポイントなどをご紹介します。

キッズスペースとは?

キッズスペースとは、一般的にはショッピングモールや公共施設などに設けられている、小さな子どもが遊ぶためのスペースを指します。ほかにキッズルームやキッズコーナー、チャイルドコーナーなど、さまざまな呼び方がありますが、すべて同じ意味合いです。そこから派生して、現在は、一般の住宅内のリビングや寝室などの部屋の一角に設ける、子どもたちが遊ぶためのスペースのこともそう呼ぶようになりました。

ただし、不動産用語でいう「キッズルーム」は、マンションに住む子どもたちだけが遊べる、共用の部屋のことを指すのが一般的ですので、注意しましょう。

リビングにキッズスペースをつくるメリット・デメリット
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リビングのような部屋の一角にキッズスペースを設けた場合、いったいどういったメリット・デメリットがあるのでしょうか。

メリット

  • 大人の目が届きやすい

小さい子どもは、思わぬ行動から家の中でもけがをしてしまうことがあります。家族が集まるリビングにキッズスペースを設けることで、ママやほかの大人の目が届きやすくなるのが最大のメリットです。また、家族とコミュニケーションを取れる時間が長くなることも利点でしょう。

  • リビング全体が散らからずにすむ

子どもが遊ぶと、どうしても散らかってしまいます。キッズスペースを設ければ、散らかるのはそこだけですみます。

  • ライフステージに応じて有効利用できる

子どもが小学校に上がったら、リビング学習のためのスペースにしたり、子どものためのスペースが不要になったらホームオフィスとして利用したりと、ライフステージに応じて活用できます。

デメリット

  • リビングのスペースが狭くなる

キッズスペースの面積の分だけ、家族全員で共有できるリビングスペースが狭くなってしまいます。家を建てる前からリビングにキッズスペースを設けることが決まっているなら、リビングの面積を広めに取るのがおすすめです。ただし、ただ広くすればいいというものではありません。リビングを広くした場合の注意点は、こちらの記事(リビングの広さはどのくらいが理想的?考え方のポイントとは)を参考にしてください。

  • 安全面への配慮が必要

リビングは大きな家具や多くの電化製品などが集まる場所でもありますので、安全面への配慮が必要になります。

  • リビングがゴチャゴチャした印象になりがち

散らかっているのがキッズスペースだけだとしても、やはりリビングがゴチャゴチャした印象にはなってしまいます。

リビングにキッズスペースをつくる方法と押さえておきたいポイント

リビングにキッズスペースを設けるメリットとデメリットが分かったところで、実際のキッズスペースのつくり方を確認しましょう。また、デメリットを踏まえてキッズスペースをつくる際の注意点もご紹介します。

キッズスペースをつくる方法

基本的に次の順でつくっていくとよいでしょう。

  1. まずは、キッズスペースを設ける場所と必要な広さを決めます。そのためには、キッズスペースに何を置くかを確認する必要があります。子どもの年齢や興味に応じておもちゃの種類やサイズも異なるでしょう。また、キッズスペースでお昼寝もする場合は、布団を敷くスペースなども考えておかなければいけません。

  2. 1で広さを決めたらマットを敷くなどしてスペースを確保します。

  3. キッズスペースに置くおもちゃの量などに合わせて収納家具や収納アイテムなどを用意します。あまり多く用意すると遊べるスペースが狭くなってしまいますが、足りないと散らかってしまいますのでバランスを見る必要があります。

押さえておきたいポイント

キッズスペースをつくる際は、次の点に注意しましょう。

  • 安全面と遊びやすさに配慮し、欲張って物を置きすぎないようにしましょう。
  • 大人の目が行き届くレイアウトにしましょう。
  • 長時間座り込んで遊んでも痛くならないよう、柔らかいマットなどを敷いてあげましょう。新築する場合は、工務店に相談すると、床材についてアドバイスをもらえるかもしれません。
  • 倒れやすい家具は置かないようにしましょう。テーブルやコンセントが近くにある場合は、コーナーガードやコンセントカバーなどのグッズを利用しましょう。
  • おもちゃの種類ごとに入れられるバスケットを用意するといったように、子どもがお片付けしやすい工夫を取り入れましょう。

なお、キッズスペースは子どもたちが大きくなれば、リビング学習の場として利用することもできます。その予定があるなら、キッズスペースをつくる段階で、いずれ机を置きやすい位置にキッズスペースを設けたり、おもちゃを卒業したらそのまま教科書などを収納できる形の家具を設置したりするなど、前もって意識しておくのもいいでしょう。

なお、小さいうちはキッズスペースで過ごすため、子ども部屋を使うことはあまりないかもしれませんが、大きくなってくると子どもたちの方から欲しがるようになります。そんな「子ども部屋」について知りたい方は、関連記事(子ども部屋って必要?間取りづくりで押さえておきたいポイントと注意点)が参考になります。

リビングのキッズスペースをおしゃれに見せるアイデア
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できればキッズスペースも含めて、おしゃれなリビングを演出できればいいと思うママも多いでしょう。

リビングはシックにまとめているのに、キッズスペースはキャラクター物ばかりでは、浮いた印象を受けます。
キッズスペースを切り離して考えるのではなく、リビングと色合いや柄に統一感を持たせるのがおすすめです。ウッディなインテリアでナチュラルにまとめているリビングなら、籐素材のバスケットなどをおもちゃ収納に使うなども素敵です。

あくまでリビング全体の雰囲気とのバランスを考えたうえで、

  • ガーランドやマスキングテープなどで飾り付ける
  • 飾り棚に絵本や軽いおもちゃなどを置き、見せる収納にする
  • スペースが広いなら、キッズテントを設置して特別感を演出する

などもいいでしょう。ただし、キッズスペースは子どもたちが主役の場所ですので、まずは子どもたちの安全と遊びやすさ、好みを優先してあげましょう。

家族の気配を感じられるキッズスペースは子どもの健やかな成長を促す

家族が集うリビングの一角にキッズスペースのある暮らしは、子どもの安全面を考えても理想的。また、家族の気配を感じながら過ごす日々は、子どもたちの心の成長にも良い影響を与えるでしょう。家中どこにいても、家族がお互いの気配を感じられる、優しさあふれるこちらのお宅(木質感と開放感に溢れ、どこにいても家族の気配が感じられる"あたたかい"住まい ~S様邸~)も、参考になるのではないでしょうか。