共働き妻の家事負担を軽くする家づくりを考えよう!
共働き世帯の家事の負担が妻に偏りがちなことは、これまでにも紹介しました。今回は、子どもがいる場合、いない場合に分けて、共働き妻の家事負担を軽くする家づくりについて考えていきます。
共働き世帯、子どもがいる場合・いない場合の家事負担の現状
シティリビングWebが実施した、働く既婚女性へのアンケート結果によると、子どもがいる場合、いない場合ともに、家事分担の割合は妻90%・夫10%という回答が1位。子どもがいる・いないにかかわらず、妻に大きく負担がかかっている現状が再確認できます。子どもがいる場合は、家事に加え育児の負担も妻に偏りがちです。
共働き世帯の家事分担の現状についてくわしくは、共働き夫婦の家事、うまく分担するコツは?の記事をご覧ください。ここでは、子どもがいる場合、いない場合に分けて、妻の負担軽減ができる家づくりを考えていきましょう。
子どもがいる世帯での負担軽減の家づくりのコツ
夫の協力だけでなく、子どもに、「自分のことは自分でする」「お手伝いを自発的にする」ようになってもらうことが大切です。自然にそうなるような家づくりを考えてみましょう。
適材適所のクローゼットで自分のものは自分でしまう習慣を
玄関に大型のシューズクローゼットを設けると、上履きやバッグ、ボールなどをそこに片付けてから、家へ上がる習慣が身に付きます。また、玄関からリビングまでの途中にファミリークローゼットを設置するのもおすすめです。帰宅したら持ち物をそこに収納するルールにすれば、リビングがちらかる心配もありません。
子どもがお手伝いしやすいレイアウトを意識
家事の動線が複雑だと、お手伝いをおっくうに感じてしまいます。
「洗濯物を取り入れる」「たたむ」「収納する」で考えてみましょう。前日の夜か当日朝の出勤前にママが2階のサンルームに洗濯物を干し、子どもが学校から帰ってきたら取り込んでサンルームでたたみ、すぐ横のファミリークローゼットに収納......。そんなスムーズな動線を意識すれば、子どももお手伝いに積極的になってくれるでしょう。
また、キッチンを回遊型にすると、料理中のママのうしろにある食器棚からお皿を取り出すなど、ママの作業の邪魔をせずに子どもがお手伝いできるので効率的です。
子どもがいない世帯での負担軽減の家づくりのコツ
夫婦ふたりで動けるスペースと、「可視化」がポイントです。
「名もなき家事」を意識し、積極的に担当してもらう工夫を
妻に負担がかかる「名もなき家事」、一体どう対処する?で紹介しているように、家事負担が妻に偏る原因のひとつに、名もなき家事の存在があります。脱いだ靴を片付ける、服をかける、ゴミの分別をする、トイレットペーパーを補充するなどの「名もなき家事」。夫に意識させるのと同時に、それらに自然に取り組めるような家づくりを意識しましょう。
前述のシューズクローゼットやファミリークローゼットの設置も有効です。脱いだ靴や服をすぐに片付ける習慣が身に付きやすくなります。
ほかには、キッチンにゴミ分別用のスペースを設け、ペットボトルはふたとラベルを外し、それぞれ決まったゴミ箱に捨てるといったルールを決めておくのも効果的です。
家事をするスペースを広めにとる
キッチンが狭いと、どうしても妻がひとりでキッチンに立ってしまいがち。「料理」「配膳」「片付け」までをふたりですることを前提として、できるだけ広いスペースを確保したいものです。
ランドリースペースも「洗う」「干す」「取り込む」「たたむ」「収納する」までを1か所で完結できるような広さが確保できれば理想的です。夫婦で協力しやすいのはもちろん、家事から家事への移動を少なくすることも負担軽減につながります。
ひと目でわかる収納にする
ものがどこにあるのか、どこに置けばいいのかが判断しづらいと、夫の協力も得にくくなります。中身が見える透明のケースを利用したりラベルを貼ったりして、ひと目でわかる収納を意識しましょう。トイレットペーパーやティッシュなどの在庫状況もわかりやすくして、残りひとつになったら夫が買い足すといったルールを決めておくといいでしょう。
子どものいる・いないに関わらず、家事をしやすい環境は妻の負担を軽くしてくれます。「MOTENA PLUS」は、共働き世帯が快適に過ごせる工夫のある住まい。ぜひチェックしてみてください。
家づくりから家事分担のことを考えてみる
理想的な家事分担は、家づくりから考えるのが効果的です。家事をしたくなる住まいなら、わざわざお願いしなくても、子どもも夫も協力してくれるでしょう。これからマイホームを建てるなら、公平に家事分担ができる家づくりを検討してみてはいかがでしょうか。