学習がはかどる環境づくり!リビングと子ども部屋のメリットを生かそう
子どもが小さいうちはひとりで集中して勉強するのが難しいため、親の目が届きやすいリビング学習を取り入れている家庭が多いようです。個人差はありますが、小学校高学年くらいから少しずつ自分の部屋で勉強する子どもが増えてきます。
リビング学習と子ども部屋学習について、それぞれの特徴、特徴を生かした学習がはかどる環境づくりについて考えていきます。
「リビング学習」と「子ども部屋学習」のメリット・デメリット
リビング学習と子ども部屋学習には、それぞれ異なる特徴があります。早速見ていきましょう。
リビング学習
子どもが小さいうちは、親の目が届くリビング学習が主流です。
【メリット】
・ひとりでは「集中できない」「さびしい」といった子どもが、家族の存在を感じながら安心して学習できる
・集中していないとき、わからないところがあるときに、すぐに親がサポートできる
【デメリット】
・兄弟が遊んだりテレビを見ていたりすると、気が散りやすい
・親の目が届くだけに、口を出しすぎてしまうケースがある
リビング学習のメリット・デメリットについては、「リビング学習」って実際どう?メリット・デメリットとともにご紹介で詳しく解説しています。
子ども部屋学習
小さいうちはリビング学習をしていた家庭でも、小学校高学年くらいから子ども部屋学習を始めるところが増えてきます。
【メリット】
・生活音や家族の声かけなどが少なく、集中しやすい
・専用の勉強机でほどよい緊張感を持ってじっくり考えることができる
・暗記、反復、頭の中を整理するなど、声を出しながらの学習がしやすい
【デメリット】
・家族の目が届かないため、気がゆるんでしまうことがある
・リビングのテレビ音や生活音が聞こえてきて、見えないためかえって気になることがある
・わからないことがあっても親にすぐに聞けず、そのままになってしまいがち
リビング学習がはかどる環境づくり
学習がはかどるリビングとはどういったものなのか、以下に紹介します。
- 勉強しているそばを頻繁に家族が行き来するのでは、集中が途切れてしまう心配があります。落ちついて取り組めるよう、家族の動線と少しずらして机を配置しましょう。
- ダイニングテーブルを利用する場合でも、食事をする席と勉強をする席は変えるなどして、メリハリをつけます。また、勉強道具がすぐに取り出せるよう、勉強する席のそばに収納スペースを用意しましょう。
- 地球儀や本棚(図鑑、辞書など)をリビングに置き、疑問があったらすぐに調べられる環境にしておきましょう。本棚を家族共有にすると、幼いうちからさまざまなジャンルの本にふれることになり、少し難しい本にも興味を持つようになるかもしれません。
将来リビング学習をする可能性があるなら、こちらのように、家を建てる際にあらかじめスペースをつくってしまうのもおすすめです。
学習に集中できる子ども部屋づくりのポイントは?
子どもがひとりでも学習できるようになり、自分の部屋で勉強したいと言い出したら、リビング学習から子ども部屋学習への移行を検討します。慣れるまでは、ときどき様子を見にいくようにしましょう。
学習に集中できるよう、次のことに注意します。
- 散らかった部屋では集中しにくいだけでなく、勉強道具を探すのに時間をとられてしまいます。自然と片づけをする習慣が身につくよう、収納を工夫しましょう。
- 勉強机はつい、子ども向けのかわいいデザインを選びがちですが、場合によっては気が散ってしまうおそれがあります。また、長く使うことを考えても、シンプルなタイプを選ぶことをおすすめします。
- 人間の心理として、人の出入りが見えないと不安になり、少し気配がするたびに後ろを振り向くなど集中しにくくなります。座っていてもドアの開け閉めが見える位置に机を置くとよいでしょう。
- 部屋や手元の明るさ、室温や湿度などが適切かは、子ども自身で判断しづらい部分です。親が環境を整えてやりましょう。
子ども部屋づくりについてもっと知りたい場合は、子ども部屋って必要?間取りづくりで押さえておきたいポイントと注意点をご参照ください。
リビングも子ども部屋も「安心」と「集中」が大切
リビング学習、子ども部屋学習のどちらであっても、子どもが安心して勉強に集中できれば成功です。今回紹介したポイントを参考に、子どもが学習しやすい環境づくりに取り組んでみてください。